【ネタバレ感想】映画「ヴェノム」文句なしのダークヒーロー映画！ラストの解説もあり！

 

みなさんこんにちは。シタマチです。(下町バットマンから改名)

評論家からの意見は辛辣なものの、全米で大ヒットした本作「ヴェノム」

初日に鑑賞したのですが、とてつもなく面白く、ディズニーの作るマーベルとは違った路線の良作でした。

ダークヒーローものとしてはかなり完璧でアクションはもちろん、箸休めとなるちょっとしたユーモアのあるセリフのおかげで飽きずに2時間集中できました。

続編のあるような終わり方だったので、今後の展開に期待です。

この記事では、

を紹介していきます。

エンドクレジット後のムービーの意味も解説しているので、もっとヴェノムを知りたい人は参考にしてみてください。

 

 

【ネタバレ！】映画「ヴェノム」の作品概要

あらすじ

「誰もが望む、歴史的偉業」を発見したというライフ財団が、ひそかに人体実験を行い、死者を出しているという噂をかぎつけたジャーナリストのエディ・ブロック。

正義感に突き動かされ取材を進めるエディだったが、その過程で人体実験の被験者と接触し、そこで意思をもった地球外生命体「シンビオート」に寄生されてしまう。

エディはシンビオートが語りかける声が聞こえるようになり、次第に体にも恐るべき変化が現れはじめる。

引用:映画.com

 

 

 

 

キャスト・スタッフ紹介

• 制作国 アメリカ合衆国
• 公開年 2018年
• 上映時間 112分
• 配給 ソニー・ピクチャーズ
• 監督 ルーベン・フライシャー
• キャスト トム・ハーディ/ミシェル・ウィリアムズ/リズ・アーメッド/スコット・ヘイド

監督はホラーコメディ映画「ゾンビランド」や「L.Aギャングストーリー」で知られるルーベン・フライシャー監督。

主演を務めるのは、「マッドマックス 怒りのデスロード」や「ダンケルク」で知られるトム・ハーディ。

また、ヒロインとして「グレイテスト・シャーマン」で主人公の奥さんを演じた、ミシェル・ウィリアムズも出演しています。

採点

評価基準

採点 A

【ネタバレ！】映画「ヴェノム」の主要登場人物

エディ・ブロック/トム・ハーディ

本作の主人公。

ライターとして成功し、愛するフィアンセもいたがライフ財団のトップであるドレイクの陰謀を暴こうとしてクビになり、恋人にも振られてしまう。

その後は1人寂しく無職の生活を送っていたが、ライフ財団の陰謀を再び調査したことで研究所でヴェノム(シンビオート)に寄生される。

最初はヴェノムを拒んでいたが徐々に共存していき、最後は同じくシンビオートに寄生されたドレイクと戦い、更なるシンビオート増殖の計画を止めた。

アン・ウェイング/ミシェル・ウィリアムス

エディの元恋人で弁護士。

エディがライフ財団の陰謀を暴こうとするきっかけとなったファイルを仕事の関係上持っており、そのファイル見たことでエディは取材しクビになり、アンにも圧力がかかって弁護士をクビになった。

その後はエディを振って医者のダンと付き合っていたが、エディがヴェノムに寄生されたことで協力。

自身も一度シンビオートに寄生され、シーヴェノムとなる。

カールトン・ドレイク/リズ・アーメッド

宇宙事業を軸に展開する巨大組織ライフ財団のトップ。

謎の生命体シンビオートを宇宙から持ち帰り、非合法な人体実験を行なっていた。

途中、シンビオートの一体ライオットに寄生され、新たなシンビオートを呼ぶために宇宙船を使って飛び立とうとする。

しかし、エディ&ヴェノムに阻止され、最後はシンビオートの弱点である火の中に消えていった。

【ネタバレ】映画「ヴェノム」の感想

全体の感想 これは名作！

めちゃくちゃ面白かったです。

リブートなどによってシリーズが追加されるごとにつまらなくなっていく「スパイダーマンシリーズ」とは違い、本作はユーモアたっぷりのダークヒーローを堪能できる名作でした。

後で解説しますが、いくつものサプライズがあったので、続編が作られる可能性は十分に高く、これから楽しみです。

職と恋人を失ったライターのエディが、とあるきっかけでシンビオートに寄生され、ヴェノムとなるヒーロー映画。

アクション良し、コメディ良し、主演のトム・ハーディのハマり具合良しと、何もかもが完璧で、ヒーロー映画好きなら間違いなく満足できる作品でしたね。

2007年に公開された「スパイダーマン3」にも登場したエディ・ブロックですが、本作では新たなエディ・ブロックとして実力派俳優、トム・ハーディが熱演。

物語の前半は、エディ・ブロックの人となりを丁寧に描いており、スパイダーマン初心者にも優しい展開もなっています。

ただ、その反面前半はアクションが全くないので、少し退屈に感じましたが、一作目には必要な演出なのでそこは良しとします。

ちなみに、原作と「スパイダーマン3」のエディはスパイダーマンに逆恨みし、その憎しみがシンビオートと共鳴してヴェノムとなるのですが、本作ではその展開は無し。

ただ、劇中でヒロインのアンが「デイリー・グローブ事件」を示唆していたのですが、これは新聞記者だったエディがスパイダーマンの誤報記事を書いて社会的信用を失った事件で、原作ではヴェノム誕生のきっかけでもあります。

このことが示唆されていたことから、もしかしたら続編では「スパイダーマン」の登場もありえるかもしれませんね。

こういったように、スパイダーマンファンにたまらない、細かな演出があったのが印象的で、本当によく作り込まれていたと思います。

あ、あとエムネムのエンドロールも作風とベストマッチしていて、最高でした。

気持ちいいくらい残虐なスタイリッシュアクション

アクションも申し分なかったです。

「ヴェノムに寄生されたエディが街中でドローンに追いかけながらカーチェイス」

「ヴェノムと特殊部隊の銃撃戦」

「ヴェノムとラスボス・ライオットのスタイリッシュなタイマン」

と全てのアクションシーンがエキサイティングで、少し退屈な前半とは違って、後半にだいぶ大暴れしてくれたので嬉しかったです。

原作とは違いますが、本作のヴェノムは周りの市民や街のことを考えず、好き放題に暴れまわってくれるので、見ていて純粋に気持ちいい。

スタイリッシュではあるんだけど、スパイダーマンと違ってとにかく残虐で、バイオレンスなアクションがトム・ハーディの雰囲気とマッチしていて、キャスティングも最高なんですよ。

アクション映画って理論じゃなくてフィーリングで楽しむものだと思っていて、本作「ヴェノム」は、ぼくの理想通りのアクションを提供してくれました。

まさに、最も残虐なダークヒーローでしたね。

ダークヒーロー・ヴェノムは魅力がありすぎる

ぼくは本作で、ダークヒーロー・ヴェノムをだいぶ気に入りましたね。

スパイダーマン3のヴェノム(シンビオート)は、主人公を悪の道に誘い出す悪魔的な存在でしたが、本作のヴェノムは残虐でありながらもどこか人間味があって可愛かったです(笑)

エディが、喧嘩別れしたかつての恋人アンと2人きりなったときには2人の仲を修復しようとアドバイスしたり、意外にもエディの言うことを素直に聞いたりするユーモア溢れる演出は中々良かったです。

さすがゾンビ映画をコメディにしちゃうルーベン・フライシャー監督なだけあって、箸休めとなるコメディ要素が絶妙でした。

結局最後は、ど根性ガエルのひろしとぴょん吉のようにエディとヴェノムもいい具合に共存していたので、続編が楽しみですね。

是非、シリーズ化をお願いします。

【ネタバレ解説】エンドクレジットの意味と4つのサプライズ

スタン・リー登場！

スパイダーマンシリーズにはもちろん、マーベルシリーズ作品には必ずと言っていいほどカメオ登場するスタン・リーですが、本作にもサプライズ出演。

ヴェノムに寄生されたエディが街中を歩いている時に、犬を散歩したおじいさんも遭遇しますが、彼こそマーベルヒーローの生みの親スタン・リーです。

配給がSONYなので今回は出ないと思っていたけど、きちんと登場してくれるあたり最高です。

刑務所にいた囚人は宿敵カーネイジ

エンドクレジット後にライターの仕事を取り戻したエディはサンクエンティン州立刑務所に出向き、そこでレッドと呼ばれる連続殺人鬼にインタビューします。

彼の本名はクレタス・カサディと言い、サイコキラーとして名を馳せる人物です。

実は彼は原作では、ヴェノムの一部に寄生され、赤いヴェノムのような姿をした悪役「カーネイジ」として登場します。

そのため、最後に「俺が刑務所から出たらカーネイジとなるだろう」と言ったのです。

そして、この悪役はスパイダーマンとヴェノムの宿敵であり、原作ではこの2人が協力してカーネイジと戦う話もあります。

そのため、もしかしたらシリーズ化がうまくいけば「スパイダーマン」とのコラボもありえるかもしれません。

また、カーネイジ役にウディ・ハレルソンというアカデミー賞にノミネートされた実力派俳優を起用していることから、続編は間違いないと思います。

スパイダーマンのアニメの解説

エンドクレジットの途中で、10分ほど流れたスパイダーマンのアニメは、2019年に公開予定の「スパイダーマン:スパイダーバース」です。

この映画はスパイダーマンが複数存在する世界を描いており、スパイダーマンでおなじみのピータ・パーカーが死んだ後の話でもあります。

ちなに、スパイダーバースの配給会社は本作ヴェノムの配給会社でもあるSONYのため、宣伝であるのは間違いないですね。

女ヴェノムの正体

劇中でシンビオートはざまざまな人間に寄生していましたが、ヒロインのアンもヴェノムに寄生され、女版ヴェノムが登場しました。

あの女版ヴェノムにもきちんと名前があり、シーヴェノムと言います。

シーヴェノム、カーネイジと関連キャラが多く登場するという、ファンには嬉しいサプライズ満載の映画でした。

【ネタバレ！】映画「ヴェノム」のラストの展開

物語は宇宙事業を手がけるライフ財団の宇宙船が、宇宙から寄生虫シンビオートを持ち出し、地球に向かうところから始まる。

しかし、宇宙船は地球に突入する前にシンビオートに襲われ、宇宙船は墜落。

そこから一匹のシンビオートが逃げ出すのであった。

本作の主人公でライターのエディ・ブロックはライターとして成功し、弁護士の恋人アンとも婚約し、幸せな日々を送っていた。

そんな幸せな日々を送っていたエディだったが、ある日アンが担当していたライフ財団の訴訟のファイルを見てしまう。

それはライフ財団がホームレスなどの貧しい人たちを被験者にし、謎の人体実験を行なっていることを示唆したものだった。

また、たまたま上司からライフ財団のCEOカールトン・ドレイクの取材を頼まれたエディは、取材の際にドレイクに人体実験のことを聞き出そうとするが、追い出されてしまう。

また、ドレイクの圧力もありエディは会社をクビになってまい、恋人アンにも振られてしまうのであった。

半年後、ライフ財団は墜落した宇宙船からシンビオートを確保し、研究所で人体実験を行なっていた。

一方、職を失ったエディはボロアパートで怠惰な生活を送っていたが、ある日、彼の前にライフ財団の職員ドラ・スカースが現れる。

彼女はライフ財団で行われているシンビオートを使った非人道的な人体実験に心を痛め、エディに真実を世に出すために協力して欲しいと言ってきたのだ。

最初は断るエディだったが、自分の悲惨な生活を見直し人生の再起をかけるために、ドラと一緒にライフ財団に潜入する。

しかし、そこでエディはシンビオートに寄生されてしまう。

なんとか研究所から逃げ出すも、すぐにライフ財団の追っ手から追われることになるが、そこでシンビオートの力が覚醒。

エディはヴェノムとなり、追っ手を次々に襲い、なんとか逃亡に成功する。

そして、シンビオートことヴェノムがエディの前に現れ、エディの身体に寄生し地球で生きていくと告げるのであった。

エディはそんな中でも、ライフ財団の陰謀を暴くために、研究所に侵入した際に手にした証拠をテレビ局に届け、また元恋人アンにも証拠を見せるが、エディの身体は限界ギリギリであった。

ヴェノムはエディの身体を徐々に蝕んでいたのだ。

そこで、エディはアンの現在の恋人で医者のダンにMRIで診断してもらうが、そこでMRIから発せらる4000～6000ヘルツの超音波がヴェノムを刺激し、エディの身体からヴェノムが離れる。

安堵したエディは帰ろうとするが、そこでライフ財団の追っ手に捕まってしまい、しかもヴェノムも病院内を徘徊するのであった。

エディはライフ財団に連れていかれ、そこでドレイクと再会するが、実は彼もシンビオートに寄生されており、最強のシンビオート・ライオットとして、エディにヴェノムの居場所を聞き出す。

しかし、それを拒んだエディはドレイクの指示によって森に連れていかれ、そこで殺されそうになるが、ヴェノムと合体したアンが登場。

エディはアンに助けられるが、そこでまたヴェノムに寄生されてしまう。

一方、ライオットに寄生されたドレイクはライオットの指示に従って、さらにシンビオートを地球に持ちこみ、人類と共存させるため宇宙船発射の準備を進める。

その頃、その事実を知ったヴェノムはエディと協力し、ライオットとなったドレイクの計画を阻止するため、宇宙船の発射場に向かう。

ヴェノムはエディと合体したことで人間の心を覚え良心が働き、エディ同様、地球を守るためにライオットと戦うことを誓ったのだ。

そこでヴェノムとライオットは激しい戦闘を繰り返しいくが、最終的にヴェノムが勝ち、宇宙船の発射を食い止める。

こうして、良いコンビとなったエディとヴェノムはバディとして共存していて生きていくのであった。

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