みなさんこんにちは。シタマチです。
ストーリーはつまらないものの、現代社会におけるSNSの真実と闇を巧みに描いた良作でした。
- エマ・ワトソン
- オシャレな雰囲気
に感化され観に行った人がほとんどだと思いますが、内容が地味なうえ、業界用語がポンポン出てくるため、ドット疲れた方も少なくないはず。
最新のIT事情やテクノロジーに興味があるミーハーのぼくは、たくさんの事を学べたので満足できました。
この記事では、
- 作品の概要
- 登場人物紹介
- ラストの展開
- ネタバレ感想
を紹介していきます。
ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。
目次
「ザ・サークル」の作品概要
あらすじ
憧れの「サークル」に採用された新入社員のメイは、あることがきっかけでカリスマ経営者のベイリーの目に留まり、新サービス「シーチェンジ」のモデルケースに大抜擢される。「サークル」が開発した超小型カメラによって、自身の24時間を公開することとなったメイは、あっという間に1000万人を超えるフォロワーを集め、アイドル的な人気を博していくが……。
引用;映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国 アメリカ合衆国
- 公開年 2017年
- 上映時間 110分
- 配給 ギャガ
- 監督 ジェームズ・ボンソルト
- キャスト エマ・ワトソン/トム・ハンクス/ジョン・ボイエガ/エラー・コールトン
監督は「人生がローリングストーン」のジェームズ・ボンソルト。
主演は「ハリー・ポッター」シリーズで有名なエマ・ワトソン
主人公が勤める会社の社長を演じるのは、名優トム・ハンクス。
また、「スター・ウォーズ」シリーズでフィンを演じたジョン・ボイエガも出演しています。
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 B
「ザ・サークル」の主要登場人物
メイ・ホランド/エマ・ワトソン
本作の主人公。
父親が多発性硬化症を患っている。
大学卒業後は地元の企業に就職するも、やりがいを見出すことができず悶々としていた。
友人アニーの協力もあり、サークルに転職したことで自分の人生を取り戻す。
経営者のイーモンに見出され、サークラーとして24時間、自身の生活を全世界に発信するようになる。
しかし、友人の死をきっかけにサークルの行き過ぎた情報管理に疑問を抱くようになる。
最後はサークルの恐ろしい闇の部分を全世界に暴いてみせた。
イーモン・ベイリー/トム・ハンクス
サークルの経営者。
現在は右腕のトムと共に会社を経営している。
サークルのシステムや球型の監視カメラ・シーチェンジを活用し、個人情報を管理していく。
しかし、自身の機密情報を公開することはせず、倫理観を欠いたサービスを展開しようとしていく。
最後はメイの反逆にあい、自身とサークルの秘密を全世界にばらまかられる。
マーサー/エラー・コールトン
メイの幼馴染。
インテリアデザイナーで、鹿を使ったインテリアをデザインしている。
メイが彼のインテリアをSNSにあげてしまったことで、全世界から「鹿殺し」と蔑まされてしまう。
最後は行き過ぎたユーザーのせいで交通事故にあい、死んでしまう。
タイ・ラフィート/ジョン・ボイエガ
サークルの共同創設者で、サークルのシステムを構築した人物。
サークルの行き過ぎた情報管理に嫌気がさし、表舞台からは消え、裏でサークルの動向を探っていた。
メイと協力してサークルの機密を暴いていく。
「ザ・サークル」のラストの展開
サークルに転職したメイは、シーチェンジと呼ばれる球体の監視カメラとプライバシーを無視したアカウント管理システムに驚愕する。
また、サークルの共同創設者タイと出会ったことで、サークルの倫理を無視した経営方針に疑問を抱くようになる。
とある日の夜、メイはストレス発散のために荒れた海に出て趣味のカヤックを行うが、溺れてしまう。
周りに誰もいなかったので死にかけてしまうが、そこに運よく救援ヘリが駆けつけ助かる。しかし、それはシーチェンジの監視のおかげだと知る。
メイは命を助けられたことで、サークルのテクノロジーと秘密を無くすことの素晴らしさに気付く。
また経営者のベイリーに見出され、サークラーとして24時間、自分の生活のすべてをさらけ出す被験者となる。
自身の巧みな話術と演出を駆使して、メイはファンを増やしていき、一躍時の人となる。
また、自信をつけたメイは役員の1人となるまでに昇進し、重要な会議でも積極的に発言。サークルに心酔していく。
しかし、間違って障害を持つ父と介護を行う母のSEX動画を配信してしまい、両親と疎遠になってしまう。
また、自身の配信のせいで友人のマーサーが誹謗中傷されるようになり、結果的に悪意のあるユーザーのせいで死んでしまったことから、罪悪感に苛まされていく。
心を病み、一時は誰も信用できなくなって休業するメイだったが、サークルの悪質なシステムを改善すべく、タイと協力してサークル社に立ち向かっていくことに。
その方法とは、自分の個人情報だけを機密にしていた経営者ベイリーとトムのすべての情報を全世界に解放するというものだった。
こうしてサークルの恐ろしい機密は全世界に知り渡り、また、メイはいい意味で隠し事のない理想的な社会が形成されていくことを願い、清々しい顔でカヤックを漕ぐのであった。
【ネタバレ】「ザ・サークル」の感想
【全体の感想】つまらないけど恐ろしい!
ストーリーはさほど面白くなく、オチもスッキリしないのですが、本作のテーマは現代人にはとてつもなく重大で、とても参考になりました。
地元の企業で落ちぶれていた女性が、全米で最もノリに乗っているサークルというIT企業に転職し、とある恐ろしい陰謀に巻き込まれていくといった内容。
- エマ・ワトソン
- 最先端のIT企業
- オシャレな作風
といったように、予告だけみるととてつもなく面白そうですが、実際蓋を開けてみるとストーリーはかなり地味。
まるで映画オタクが知識をひけらかすごとく、IT用語がポンポン飛び交うため、途中でついていけなくなった方も多いと思います。
また、終わり方も中途半端なので、「結局主人公は何がしたいの!?」と苛立った方も多いかと。
デートムービーとして本作を選んだ男性には、残念としかいいようがありません。
それにしても、ITベンチャーと呼ばれる最先端を走る企業はどこもノリが同じなんですね。
「アクティブ」「共有」という言葉を好み、社交的で行動力のある人間しか認められない。
そして、週末や土日は休みを返上して、訳のわからないイベントに参加させられる。
もちろん、全てを否定するつもりはありません。
実際、日々新たな情報が生まれるIT業界では行動力がないとついていけないですからね。
ただ、ぼくも根は内向的なので、主人公・メイの心情が痛いほどわかるんですよ。
物語の序盤ではメイがイベントに参加しないと評価が落ちるといわれ、顔を引きつらせていましたが、日本のベンチャー企業でもよくあること。(もちろん、プライベートを尊重してくれる企業もあります)
メイのように、新しい働き方やオシャレなオフィスに憧れる大学生も多いと思いますが、見栄えだけ気にしていると、友人アニーのように心も身も壊してしまいますからね。
ベンチャー企業の表と裏を細かく表現できていたと思います。
残念ながら本作の内容は真実
本作をみて、これから起こりうるSNSの危険性を描いていると思った方は少しマトが外れています。
ストーリーは微妙でしたが、監督が選んだ題材は素晴らしく、本作の内容は実際に起こっている恐ろしい真実と言い切ることができます。
「出たよ!都市伝説好きの陰謀論」と呆れる方も多いと思いますが、元CIAの「エドワード・スノーデン」がアメリカが盗撮魔であることをきちんと証明しましたからね。
(2016年には映画化もされました)
アメリカは私たちが使っているパソコンやスマホから、毎日膨大な量の情報を集めています。
そして、メールやSNSはもちろん、電話も盗聴されており、しかも端末に付属しているカメラで盗撮されていると、スノーデンは自らの命をかけて証明しました。
ようするに、AppleもMicrosoftもGoogleもアメリカ政府に全世界の個人情報を提供しているということです。
しかし、ぼくも含めこの情報社会で、スマホやパソコン無しに生きるのはほぼ不可能。
本作の内容はほぼ真実で、現代人にはほぼプライバシーがないといっても過言ではありません。
「こいつ遂に頭がイカれたか!」
「こいつの書いた記事は信用できん!」
と思った方は、エドワード・スノーデンと検索してみて下さい。
ロケーションと演出とエンディングがオシャレ過ぎ!
SNSの吹き出しがテンポよく表示されるなど、演出も最先端でオシャレでしたね。
また、シンプルながらも明るい未来を彷彿とさせるスタイリッシュなエンディングもよかったです。
そして、なんといってもシリコンバレーを意識したロケーションを上手く活用していて、少し感動しました。
「どの建物もアニメの世界のようにユニークで、ドローンがビュンビュン飛び交っている」
「しかも、週末にはミュージシャンを招待したりと、様々なイベントが開かれる」
実際、サンフランシスコに実在するシリコンバレーでは日常的なことで、AppleやGoogle、Facebookといったクリエイティブな企業が生まれたのも頷けます。
自分もあんなところで働きたいなと思いつつ、これまでの経験からIT企業の泥臭さを知っている身なので、複雑な気持ちになりました。
原作小説もあるよ!
本作の原作はデイヴ・エガーズが発表した「ザ・サークル」という小説。
より理解を深めたい方は購入してみましょう。
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