みなさんこんにちは。下町バットマンです。
ジョセフ・ゴードン=レヴィッド主演の「スノーデン」を公開から一日遅れで鑑賞してきました。
作品自体は静かな上に聞いたことがないような専門用語が多く、また長尺ということもあって何度か寝落ちしそうになりました。
ただ、エドワード・スノーデンが告発したアメリカ政府の身勝手な個人情報の傍受と情報収集を学ぶ上では非常に参考になる作品。
これだけスマホやパソコンが普及している現代社会において、本作の内容は知っておいて損はないので、「俺は電子機器を使わん!」という人以外は映画館に足を運ぶことをおすすめします。
それと「ゴーストライダー」のニコラス・ケイジがゲスト出演していて、吹きそうになりました。
ここではネタバレ全開の感想を紹介しています。自己責任でお読みください。
目次
映画「スノーデン」の作品概要
あらすじ
あらすじ
2013年6月、イギリスのガーディアン誌が報じたスクープにより、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的監視プログラムの存在が発覚する。ガーディアン誌にその情報を提供したのは、アメリカ国家安全保障局NSAの職員である29歳の青年エドワード・スノーデンだった。国を愛する平凡な若者だったスノーデンが、なぜ輝かしいキャリアと幸せな人生を捨ててまで、世界最強の情報機関に反旗を翻すまでに至ったのか。
引用:映画.com
スタッフ・キャスト紹介
- 製作国 アメリカ
- 公開年 2017年
- 上映時間 135分
- 監督 オリヴァ―・ストーン
- キャスト ジョセフ・ゴードン=レヴィッド、シャイリ―ン・ウッドリー、ニコラス・ケイジ
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 B
こんな人におすすめ!
- スノーデンの告発の全容が知りたい方
- ジョセフ・ゴードン=レヴィッドのファンの方
- アメリカ合衆国が嫌いで、悪口のネタを探している方
映画「スノーデン」の用語解説
CIA(中央情報局)
洋画や海外ドラマによく出てくる情報機関。
海外での諜報活動を行う機関で、近年は主にテロ対策やサイバー攻撃を未然に防ぐ活動をしている。
大雑把にいうと、アメリカのスパイ組織。
NSA(アメリカ国家安全保障局)
通信傍受や盗聴、暗号解読などの信号情報活動を担当する諜報期間。
表向きは他国からのサイバーテロやハッキングから国を守っていることになっている。
しかし、スノーデン曰く実際は「PRISM(プリズム)」と呼ばれる監視システムを使って、全世界の個人情報を傍受・収集している模様。
FISA(外国情報監視法)
「外国の情報活動」の際に適用される法律。
本来、他国の(電子機器を使った)監視や情報収集を行う際は、FISAが発令されるはずなのだが、現状は形式だけなもので、中身は存在しないに等しい法律である。
【ネタバレ全開】気になるラストまでの展開
2013年6月。エドワード・スノーデンは香港のとある高級ホテルで、アメリカのジャーナリストや新聞社の記者の取材に応えていた。彼は元々CIAやNSAといった国家機関で国のために働いていた。しかし、NSAが全世界のスマホやパソンから個人情報を傍受・収集していることに気づき、これを告発するために取材を受けていたのである。(物語は、このインタビューシーンとスノーデンの回想シーンを交互にたどっていくといった流れ)
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スノーデンは元々アメリカの軍隊にいたのだが、疲労骨折の影響で除隊を命じられる。また、この頃現在の恋人であるリンゼイとネットで知り合い意気投合。スノーデンはリンゼイと生活を共にするようになる。その後、スノーデンはCIAの面接をうけ合格。また、元々コンピューター関連の業務が得意だった彼は才能を見出され、CIAの元でコンピューターセキリュティの業務をこなしていく。
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その後、スノーデンはスイスのジュネーヴへの派遣を命じられ、そこで同じくコンピューターセキリュティの仕事を任せられるのだが、ここで彼は1人の銀行員を騙し、スパイ活動に利用させるといったアメリカ合衆国の悪質な工作行為を目撃。また、アメリカ政府が「PRISM(プリズム)」という監視システムを使って、勝手に世界中の人々のスマホやパソンから個人情報を傍受・収集している事実を知らされる。
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それから2年後。スノーデンはCIAを辞職し、NSAの契約社員として日本の横田基地内にあるNSA本部で働いていた。表向きは中国からのサイバーテロの防衛技術を指導していたのだが、裏では勝手に日本の政府や大企業を盗聴。また、日本のメインサーバーをハッキング。友好国といえども、日本が裏切った際は、いつでも日本全体のネットシステムのダウンができるように細工することを、業務として指示されていたのだ。
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この頃からスノーデンは自分は間違いを犯しているのではないかと気づくようになり、日々憔悴していく。また、そんな生活を続けていく中で恋人のリンゼイと喧嘩し、リンゼイはアメリカ本土へ帰ってしまう。
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それからしばらくら経ち、スノーデンは日本での業務を終えアメリカのメアリーランドへ戻り、サイバーテロ対策の仕事を行っていた。また、このタイミングでリンゼイと仲直りし、再び同棲するようになる。しかし、自分を騙して働いていた彼の体はすでにボロボロで、てんかんを発症してしまう。
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仕事を辞めようか悩んでいる最中、次はハワイへの移動を命じられたスノーデン。一時は悩んだが、リンゼイの勧めやてんかんの治療も兼ねて、ハワイのNSA施設で主任技術者として働くようになる。
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しかし、一向に彼のてんかんはよくならず、また平気で嘘をついて国民を騙し、世界中の個人情報を傍受し続けるアメリカ政府に嫌気がさしたスノーデンは、全世界にこの事実を告発することを決意する。
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あくる日。スノーデンはNSAの閲覧禁止データにハッキングし、アメリカ政府が全世界を傍受している証拠をコピー。これを外に持ち運ぶことに成功する。そして、彼は香港でアメリカ政府の行っている恐ろしい事実を告発したのであった。
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その後スノーデンはロシアへ亡命。今はリンゼイと幸せな生活を送っている。
専門用語が多すぎて頭がパンクした
ドキュメンタリータッチの作品なので全体的に非常に静かで、悪く言うと物語の抑揚はまったくありません。
そんな中で、次から次へと出てくる専門用語の数々。
キーコードだのプリズムだの、ヒートマップだの、なんとかなんとかっていう法律だの。
ぶっちゃけ、聞いたことないカタカナや機関、組織名がたくさん出てきて、とにかく辛い。それでいて135分の長尺なので、とにかく辛い。
ぼくは途中から思考を停止し、理解を諦め、とりあえずヒロイン役のシャイリーン・ウッドリーのおっぱいばっか見てました。
退屈な授業中にエッチな妄想をして50分間やり過ごした中学時代を思い出しましたね。
オリヴァー・ストーン監督の作品は何個か観たことがあって、「どうせ今回も社会派ドラマだから、重くて長くて辛いんだろうなぁ」と思っていたら案の定でした。
朝一での鑑賞は確実におすすめできません。
1時間目に数学の授業を受けるようなもので、気付いたら寝ているなんてことがあってもおかしくない作品ですからね……。
「純粋な裏切り者」エドワード・スノーデン
引用:映画.com
予告の最後に流れる「純粋な裏切り者」というキャッチフレーズを勝手にパクりました。
にしても、このキャッチコピーを考えた人は天才すぎる。
映画を見る前までのぼくのスノーデンの印象は、
「国家に反逆した罪人。そもそもCIAを敵に回すなんて……。命がいくつあっても足らんやろ」
というくらいの印象。
しかし、物語が進むにつれて彼への印象はガラリと変わります。
スノーデンは元々愛国心の塊のような男で、軍隊、CIA、NSAと国のために全力を尽くしてきました。
物語の冒頭でもでてきますが、スノーデンは根っからのリベラル派で、心の底から自由を愛し、そして「自由の国」を掲げるアメリカ合衆国に誇りをもっていたのです。
しかし、そんな彼を「自由の国」アメリカは平気で裏切ってきます。勝手に人さまの個人情報を盗撮、盗聴していたのです。
「正義とは一体なんなのか」
スノーデンは自分なりに答えを導き出し、そして、アメリカを敵にする覚悟を決め告発したのです。
ぼくは、スノーデンという人は、本当に純粋で真っすぐな人だったんだと思います。彼は心の底から自由、秩序、愛を望んでいたのでしょう。
スノーデン役にジョセフ・ゴードン=レヴィットを起用したのは本当に正解。
彼には派手さはありませんが、演技の細かさが特徴的で尚且つカメレオンで知られる俳優。
社会派ドラマの作品にはもってこいですからね。
全世界の人々のために1人で立ち向かうとするスノーデンのペーソスな雰囲気も、見事に出せていました。
今日からYoutubeやエロサイトが見れない!?アメリカが開発した悪魔の監視システム!
引用:映画.com
スノーデンは、アメリカ政府が「PRISM(プリズム)」という監視システムを使って、全世界の人々の電話やメール、SNSを盗聴、盗撮し、そこから情報を収集していることを全世界に告発しました。
人ごとのように感じている人もいるかもしれませんが、あなたも盗聴・盗撮されている可能性は十分ありえます。
通信傍受にはマイクロソト、Yahoo!、Google、Facebook、PalTalk、YouTube、Skype、AOL、アップルなどが協力させられていたことは以前から指摘されていたが、スノーデンの持ち出した資料によってその一部が明らかとなった[52]。Microsoftは、NSAが通信傍受しやすいようにMicrosoftチャットの通信暗号化を回避(バックドア)した。
引用:wikipedia
上記の引用文を簡単に説明すると、ほとんどの人がスマホやパソコンをもっている経済大国の日本は、確実にアメリカの監視の対象に入っているということ。
実際、劇中でもこの悪魔のようなシステムを使って、平気で盗聴・盗撮をするシーンがでてきます。
「盗撮システムを使って、女性の着替えを覗く者」
「勝手に個人のSNSに浸入し、そこから個人情報を抜き取る者」
「全世界のスマホから発せられる電波を傍受し、内容を盗聴する者」
CIAやNSAで働き、尚且つプリズムの使用許可を得ている職員は、仕事ではもちろん、暇つぶし代わりに私たちの生活を覗き込んでいるのです。
いま、この記事をみているあなたも、あなたの横でお菓子を食べながらスマホをいじっている彼女も、国籍年齢性別関係なく、全世界の人がアメリカに監視されているのです。
アメリカ政府は、他国からのテロやサイバー攻撃を防ぐためにこのシステムを導入したといっていますが、個人のプライバシーを侵害するのは違法な行為。
そもそも、この事実を知ったのもスノーデン氏のおかげで、もし彼が公表せずにそのままNSAの職員として働いていたらと思うとゾッとします。
しかし、残念なことにこの事実を知ったことで、私たちはどうすることもできません。
これだけ文明が発達した21世紀で、パソンコやスマホを使わずに生活するというのはほぼ不可能に近いですからね。
ただ一つ言えることは、ぼくらは今もアメリカ政府に監視されているのです。
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