みなさんこんにちは。下町バットマンです。
前作「ダーク・ワールド」同様、映像頼りの中身が全くない、幼稚なヒーロー映画でした。
既視感満載のSF要素を強引に盛り込んでいるため、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の続編かな?と勘違いしました。
また、これまでのマーベル作品同様、シリーズファンしか楽しめない要素がてんこ盛りなので、初見の方は楽しめないないかと。
ただ、演出と悪役ヘラの存在感は素晴らしかったです。
というか、ヘラを演じたケイト・ブランシェットにかなり助けられたなという印象を受けました。
この記事では、
- 「マイティ・ソー」シリーズのおさらい
- 作品概要
- 主要登場人物紹介
- ネタバレ感想
- ラストの展開
- マーベル関連作品を一挙に無料で観るお得な方法
を紹介していきます。
ネタバレ全開なので、自己責任でお読み下さい。
目次
「マイティー・ソー」シリーズのおさらい
マイティー・ソー
神の世界では最強の戦士といわれていたものの、横暴でごう慢な性格が災いとなり、地球へ追放されてしまったソー(クリス・ヘムズワース)。神の世界での力を失ってしまったソーに凶悪な敵たちが次々と襲い掛かり、ソーは地球でも戦いの日々を送ることに……。
引用:yahoo!映画
- 公開年 2011
- 上映時間 115分
- 監督 ケネス・ブラナー
- キャスト クリス・ヘムズワース/ナタリー・ポートマン/トム・ヒドルストン
マイティー・ソー ダーク・ワールド
アベンジャーズの一員として、ソー(クリス・ヘムズワース)がニューヨークで激闘を繰り広げてから1年。ロンドンで謎の重力異常が起き、その調査を天文物理学者ジェーン(ナタリー・ポートマン)が行うことに。
しかし、その過程で地球の存亡を左右するダークエルフのパワーを宿してしまう。愛する彼女を救うすべを探ろうと、ソーは彼女を連れて神々の世界アスガルドへと向かうが、それが家族や故郷にも危機をもたらしてしまう。
窮地に陥った彼は、血のつながらない弟ロキ(トム・ヒドルストン)に助けを求める。
引用:yahoo!映画
- 公開年 2013
- 上映時間 112
- 監督 アラン・テイラー
- キャストクリス・ヘムズワース/ナタリー・ポートマン/トム・ヒドルストン
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン
人類の危機的状況を何度も打破してきたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、平和維持システムとしての人工知能“ウルトロン”を誕生させる。人類を脅威から守るために完成させたウルトロンであったが、平和を脅かす唯一の存在は人類だと結論付け、抹消しようとする。
引用:yahoo!映画
- 公開年 2015
- 上映時間 141
- 監督 ジョス・ウェスドン
「マイティ・ソー バトルロイヤル」の作品概要
あらすじ
人工知能ウルトロンとアベンジャーズとの戦いから2年、アスガルドを追放された父オーディンを捜しにニューヨークへやってきたソーだったが、突如として現れた強大な敵ヘラによって宇宙の果ての惑星に飛ばされてしまう。その星で行われていた格闘大会に出場させられたソーは、対戦相手として盟友ハルクと再会。危機を乗り切った2人はヘラを倒すためアスガルドへ向かい、わけありの女戦士ヴァルキリー、そして宿敵であるロキも仲間に加え、チームを組んでヘラに挑むが……。
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国 アメリカ合衆国
- 公開年 2017年
- 上映時間 131分
- 配給 ディズニー
- 監督 タイカ・ワイティティ
- 脚本 クレイグ・カイル/クリストファー・ヨスト
- キャストクリス・ヘムズワース/トム・ヒドルストン/マーク・ラファロ/アンソニー・ホプキンス/ケイト・ブランシェット/テッサ・トンプソン/ベネディクト・カンバーバッチ/浅野忠信
監督は「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」で成功を収めたタイカ・ワイティティ。
主人公をソーを務めるのは、前作同様クリス・ヘムズワース。
また、前作に引き続きトム・ヒドルストン、アンソニー・ホプキンスも続投。
また、ハルク役でお馴染みのマーク・ラファロも参加しています。
そして、本作から「キャロル」や「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」で知られるオスカー女優ケイト・ブランシェットが参戦しています。
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 C
こんな人にはおすすめできません。
- マーベルヒーロー作品を見たことがない方
- CG頼りのハリウッド映画が嫌いな方
- アベンジャーズが嫌いな方
「マイティ・ソー バトルロイヤル」の主要登場人物
ソー/クリス・ヘムズワース
本作の主人公でアスガルドの王子。
父はオーディン、弟はロキ。
死の女神ヘラにムジョルニアを破壊され、惑星サカールに飛ばされる。
最後は雷神としての力を覚醒させ、ヘラを圧倒。アスガルドから脱出し地球へ向かう。
本作でドクター・ストレンジと知り合う。
ロキ/トム・ヒドルストン
ソーの弟でアスガルドの王子。
オーディンに成りすまし、アスガルドを統治していた。
これまで幾度となくソーやアスガルドを裏切ってきたが、本作ではソーと共闘する。
ソーと一緒にサカールへ飛ばされるも統治者のグランドマスターにうまく取り入り、仲間として迎え入れられる。
最後はソーと共にヘラと戦った。
ハルク(ブルース・バナー)/マーク・ラファロ
アベンジャーズの一員。
「エイジ・オブ・ウルトロン」のラストでスターク社製のクインジェットに乗ってどこかに行ってしまうが、実は惑星サカールにたどり着いていた。
ソーの仲間となり、共闘してヘラに立ち向かっていく。
オーディン/アンソニー・ホプキンス
ヘラ、ソー、ロキの父親でアスガルドの王。
前作「ダーク・ワールド」の後、ロキによって地球に追放されていた。
死の女神ヘラが復活したことを知り、ソーとロキに世界の終わりを告げ、どこかへ消えてしまう。(死亡説も)
ヘラ/ケイト・ブランシェット
死の女神。
その正体はオーディンの最初の子供で、ソーとロキの姉。
はるか昔アスガルドを作るために、オーディンの元で処刑人として殺戮を繰り返していた。
しかし、その凶暴性に恐れをなしたオーディンは彼女を封印するが、本作で復活してしまう。
戦闘能力が非常に高く、ムジョルニアを片手で粉砕。ソーが覚醒してからも倒れることはなかった。
最後はロキの手によって復活した炎の巨人サーターの暴走によって、アスガルドと共に消滅した。
ヴァルキリー/テッサ・トンプソン
惑星サカールの賞金稼ぎ。
元々はアスガルドの女戦士ヴァルキリーとして、故郷のために戦っていた。
しかし、ヘラに仲間を全員殺され、アスガルドから逃げ出し今に至る。
最初はソーを避けるも、最後はアスガルドを取り戻すべく戦った。
原作コミックでは、ドクター・ストレンジ率いるディフェンダーズのメンバーとして活躍する。(Netflixのドラマは関係ありません)
【ネタバレ】「マイティ・ソー バトルロイヤル」の感想
全体の感想
「フィフス・エレメント」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ローグ・ワン」といった既存のSF映画の要素を強引に詰め込んだだけで、中身がスッカラカンのヒーロー映画でした。
前作「ダークワールド」や関連作品「エイジオブウルトロン」同様、映像だけにたよった幼稚な作品でしたね。
やっぱりマーベル作品なので、映像と音楽はすごく良いんですけど、肝心の中身がとにかく残念。
前評判がよかったギャグ要素もそこまで面白くないし、なによりいろんな要素を詰め込みすぎていて何をしたいのかが、よく分からない。
結局、マーベルヒーロー作品が日本で人気なのは、
- 前作までの伏線回収
- シリーズ関連ヒーローの登場
- 主人公の出生や親族の秘密
といったような、日本人が好きなジャンプ漫画的な展開をごり押ししているからなんですよね。
もっというと、ぼくの大っ嫌いなジャンプ漫画「ワンピース」と一緒で、作品のブランドと後付けとビジュアル頼りなので、まったく中身がないわけです。
それでいて、
- ハルク
- ドクター・ストレンジ
- ブラック・ウィドウ
といったように、過去のマーベル作品を見ていないと理解できないキャラやくだりもあって、本当に初見泣かせの不親切な作風だなと。
「アベンジャーズ」シリーズでやるのは全然いいんですけど、単品の「マイティ・ソー」作品で、他のキャラとのサブいクロストークなんか展開するなよと。
本当にマーベル作品って不親切なシリーズですよね。
文化祭で一部のリア充だけが騒いで、その他は放っておかれる雰囲気とそっくりで寒気がしました。
死の女神ヘラの登場にマーベル作品の未来を感じた
作品全体は気に入らなかったものの、賞賛すべき点はいくつかありました。
まずは、ケイト・ブランシェット演じる死の女神ヘラの存在感です。
ハリウッド仕込みのCGと演出のおかげもありますが、ヘラの悪役としての佇まいと絶望感がたまらなくかっこよかったです。
マーベル作品、とくにアベンジャーズ関連は悪役が微妙でしょうもない奴ばっかなんですけど、やっとカリスマ性と破壊力を兼ね備えた魅力的なヴィランが登場したなと。
というか、ヘラを演じたケイト・ブランシェットそのものにカリスマ性があり、そして高貴なフェイスをもっているので、本当に適役なんですよね。
序盤でソーのハンマー・ムジョルニアを破壊したり、アスガルドに進入して無双するシーンは本当にかっこよかった。
これまではサノスとかいう、カリスマ性がまったくなく、見た目も醜いヤツがラスボス感をだしていたので心配していたのですが、彼女の登場のおかげで「アベンジャーズ」シリーズも首の皮一枚繋がったかなと。
スケール負けせず、マーベル作品に新たな風を吹き込んだヘラもといケイト・ブランシェットに拍手!
その反面、主人公のソーとロキは弱すぎで、魅力ゼロでしたけどね。
「移民の歌」の使い方が秀逸すぎた
予告で散々ながれていた、レッド・ツェッペリンの「immigrant song(移民の歌)」の使い方が秀逸すぎて、序盤と終盤の戦闘シーンは白熱できました。
この歌は格闘技の大会の入場曲でよく使われていますが、アクションをごり押ししている本作の作風とぴったり。
曲のチョイスと演出はよかったです。
そのため、1つ後悔していることは音響が普通の映画館で観てしまったこと。
戦闘シーン以外、魅力と面白味がない作品なので、せめてドルビーアトモスのような音響整備がされた映画館で、音楽だけでも楽しめばよかったなと後悔しています。
まだ鑑賞していない方は、音響が良い映画館で鑑賞してみてください。
「アベンジャーズ」シリーズファンには嬉しい小ネタが満載!
前述したように、ドクター・ストレンジを始めとした、マーベルヒーローが登場します。
とくに、これまで過去作品でライバル関係だったソーとハルクがタッグを組むという展開は、シリーズファンからしたらたまらないと思います。(ぼくはどうでもよかったですが)
他にも、
- コズミックキューブ
- インフニティガントレット
- トニー・スターク関連ネタ
- スタン・リー登場
- ストレンジの魔法(スリング・リングなど)
- ナターシャ(ブラック・ウィドウ)の登場
- 恋人ジェーン・フォスターとの破局
- 原作ディフェンダーズメンバー・女戦士ヴァルキリーの登場
といった小ネタがたくさん登場します。
個人的に日本人として浅野忠信が登場した時はすんごく嬉しかったんですけど、秒殺されて悲しくなりました。
もっと見せ場を作ってほしかったです泣
マット・デイモンが登場!?
序盤でいきなり「ボーン」シリーズや「オデッセイ」で知られるマット・デイモンが登場した時は、流石に笑いましたね。
てか、本作で唯一笑った場面かもしれません。
「インターステラー」の時以上に、お前何やってんの?って感じで、さらっとカメオ出演しています。
前々から噂されていましたが、まさかマット・デイモンが登場するとはね。
ハリウッドの変態プロデューサー・ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ(正確にはレイプ)を、見て見ぬフリをしていたことが発覚して、人気がガタ落ちのマット・デイモン氏。
多分、撮影していたころは自分の過去の過ちがバレるなんて想像もしてなかったから、ノリノリで撮影に挑んでたんだろうなぁ……。
「マイティ・ソー バトルロイヤル」のラストの展開
死の女神ヘラの攻撃によって宇宙空間に投げ出されたソーとロキは、辺境の惑星サカールに降り立つ。
ロキはサカールのボス・グランドマスターに取り入り、仲間として迎え入れられるも、ソーは元々アスガルドの戦士で、現在は賞金稼ぎのヴァルキリーに捕まってしまう。
ソーは、グランドマスターお気に入りの戦士と対決すれば自由の身になると言われ闘技場に行くが、そこにいたのは超人ハルクだった。
ウルトロンとの決戦のあと、ハルク(ブルース・バナー)をのせたクインジェットはサカールにたどり着いていたのだ。
ハルクとソーは一度は決闘するも、なんとか逃げ出し、ソーと人間に戻ったブルースはサカールから脱出することに。
しかし、2人の逃亡に気づいたグランドマスターはソー達を執拗に追いかける。
そこで、ソーとブルースはロキとヴァルキリーを説得し、団結してサカールから脱出することに成功する。
アスガルドについたソー達は、自分たちの惑星を取り戻すために、隠れていた守護神ヘイムダルと力を合わせてヘラと戦う。
最初はヘラの圧倒的な強さに押されていたソー達だったが、ソーが雷神としての力を覚醒させ、形勢が逆転しヘラを圧倒していく。
しかし、それでも倒れないヘラ。そこでロキはアスガルドの王宮の保管庫にあった兜と永遠の炎を使って、炎の巨人サーターを蘇らせる。
その隙にソー達とアスガルドの民は宇宙船を使って脱出。
アスガルドとヘラはサーターの暴走によって滅亡する。
ソーたちは故郷を失ってしまい、地球へ向かうことに。しかし、そんな彼らの前に巨大な宇宙船が立ちはだかるのであった。(エンドクレジット後のおまけムービー)
※ちなみにもう1つのおまけムービーでは、グランドマスターのその後が描かれています。
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