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【ネタバレ感想】映画「デトロイト」差別という業を背負ったアメリカ社会の恐ろしい真実

2018/02/06

                          

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みなさんこんにちは。シタマチです。(下町バットマンから改名)

鑑賞してから何時間か経った今でも、こんなにやるせなくて哀しい事件が本当にあったのかと、ショックな気持ちで一杯です。

何度も悔しいと思い、何度も拳を握りしめました。

何より、映像、脚本、メッセージがとても優れている名作なのに、なぜアカデミー賞にノミネートされなかったのかが、不思議でなりません。

黒人差別、恐ろしい白人社会、そしてアルジェ・モーテルで起きた哀しい衝撃の事件。

「黒人差別」という言葉の真意を垣間見ることができる、極上のサスペンス大作したね。

ここでは、

  • 作品の概要
  • 登場人物紹介
  • ラストの展開
  • ネタバレ感想

を紹介していきます。

 

ここからネタバレ全開になります。自己責任でお読みください。

 

映画「デトロイト」の作品概要

あらすじ

67年、夏のミシガン州デトロイト。権力や社会に対する黒人たちの不満が噴出し、暴動が発生。3日目の夜、若い黒人客たちでにぎわうアルジェ・モーテルの一室から銃声が響く。デトロイト市警やミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊たちが、ピストルの捜索、押収のためモーテルに押しかけ、数人の白人警官が捜査手順を無視し、宿泊客たちを脅迫。誰彼構わずに自白を強要する不当な強制尋問を展開していく。

引用:映画.com

 
 

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国 アメリカ合衆国
  • 公開年 2018年
  • 上映時間 142分
  • 配給 ロングライド
  • 監督 キャスリン・ビグロー
  • キャスト  ジョン・ボヤーガ/ウィル・ポールター/アルジー・スミス/ジェイコブ・ラティモア/ジェイソン・ミッチェル/アンソニー・マッキー

監督は「ゼロ・ダークサティ」や「ハートロッカー」で有名な、ハリウッドを代表する女性監督キャスリン・ビグロー。

主演を務めるのは、「スター・ウォーズ」シリーズのフィンで知られるジョン・ボヤーガ。

他にも「レヴェナント」のウィル・ポーターや「アベンジャーズ」シリーズでファルコンを演じるアンソニー・マッキー、「13時間」のジョン・クラシンスキーなどが出演しています。

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!

採点 A

 
 

映画「デトロイト」の主要登場人物

ディスミュークス/ジョン・ボイーガ

デトロイトの警備会社で働く黒人男性。

平和主義を重んじる優しい性格で、黒人の暴動にも一切関わっていなかったが、ひょんなきっかけでモーテルの事件に巻き込まれていく。

モーテルで白人警官から暴行を受ける一部の人間を解放したにも関わらず、事件後に銃を持っていた唯一の黒人というだけで、容疑者として逮捕されてしまう。

実在した人物で、白人警官達が無罪になったあとは、一部の警官に脅されたため、命の危険を感じ隣町に引っ越した。

 

フィリップ/ウィル・ポーター

デトロイト市警の警察官。

偏った正義感を持つ差別主義者で、無抵抗の黒人を殺すことになんのためらいもない。

モーテルでは2人の黒人男性を殺し、恐ろしいマインドゲームを展開して、黒人たちを追い詰めていった。

仲間の自白や犯行の証拠が揃っていたにも関わらず、裁判では無罪となる。

架空の人物だが、当時彼のように黒人を殺すことにためらいをもたない白人警官はたくさんいたとされる。

 

映画「デトロイト」のラストの展開

移民としてアメリカに渡った多くの黒人が、不衛生な環境で治安の悪いデトロイトで暮らしていた。

1967年の夏。黒人が集まる違法酒場を白人警官たちが取り締まったことにより、デトロイトで黒人の暴動が勃発。

デトロイト、ミシガン警察に加え、州兵までが出動する大きな暴動となり、偏った正義感を燃やした白人のフィリップ警官は、法を無視して無抵抗の黒人青年を撃ち殺してしまう。

数日後、デトロイト出身の黒人バンド、ザ・ドラマティックスは、地元開催のオーディションライブに参加していたが、暴動によって無くなってしまい、バンドのエース歌手・ラリーと親友のフレッドは近くのアルジェ・モーテルに宿泊していた。

そのモーテルでラリーとフレッドは、若い白人女性のジュリーとカレンに出会い、意気投合。また、彼女たちの友達であるカールという黒人男性と知り合う。

一方、向かいの警備会社で働く黒人警備員のディスミュークスは、表で警備にあたる州兵や警官達に、暴動の情報を聞き出すためにコーヒーを振る舞っていた。

ディスミュークスは同じ黒人の仲間たちを想い、州兵と仲良くなることで無意味な逮捕や殺人を防ごうとしていたのである。

同時刻。ディスミュークスの想いに反し、お調子者のカールは何を思ったのか競技用のピストルを持ち出し、モーテルの中から遊び半分で仲間達と一緒に、外にいた白人警官や州兵に向かって発砲。

連日の暴動によって緊張状態が続いていたため、フィリップ、デメンズ、フリンといったデトロイト警察や州兵たちは狙撃兵だと勘違いしモーテルに突撃。フィリップはすぐさま無抵抗のカールを撃ち殺し、正当防衛の偽装を行う。

また、フィリップたちはその場にいた全員を捕らえ、犯人探しといって尋問を行っていくが、フィリップたちの偏った正義感と人種差別は加速し、徐々に尋問は拷問へと変わっていく。

一部の黒人やジュリー、カレンといった女性達は、黒人警備員のミュークスの計らいによって解放されるも、フィリップたちの行き過ぎた拷問ゲームは激しさを増していく。

そして、ついにフィリップ率いる白人警官たちは、黒人青年のフレッドとオーブリーを無抵抗で殺害し、生き残ったラリーとグリーンを脅迫したうえで解放するのであった。

事件から数日後、モーテルでの事件は世間を震撼させ、警察の捜査が始まる。

しかし、なぜかその場にたまたま居合わせていた黒人警備員のミュークスが、唯一の黒人でなおかつ銃を所持していたというだけで、事件の容疑者の1人として捕らえられてしまう。

その後、モーテル事件の主犯であるフィリップ、デメンズ、フリン警官たちにも容疑がかかる。

デメンズとフリンは罪を認め、証拠が揃い、事件当日現場にいたラリーやグリーンが証言するも、白人判事と白人陪審員たちは、証拠不十分として無罪を確定する。

こうして、主犯ののフィリップ、デメンズ、フリンには一切のお咎めがなく、事件は幕を閉じたのであった。

 

【ネタバレ】映画「デトロイト」の感想

 

【全体の感想 】やるせなくて悔しい

映画チラシ デトロイト ジョン・ボイエガ

本当にやるせなくて、見ているこちらも悔しい気持ちになってくる、恐ろしい作品でした。

ほとんどのお客さんが年配者だったのですが、いたるところからすすり泣く音が聞こえてきて、ぼくも何度も拳をにぎりました。

しかも、これがフィクションではなく、実話ベースだという事実を未だに受け入れられていない自分がいます。

物語は、

  1. 黒人差別の歴史とデトロイトの暴動
  2. モーテルでの惨劇
  3. 事件後の裁判

を142分という長尺を使って、たっぷり描いています。

ストーリーを簡単にまとめると、デトロイトの暴動の最中で、白人警官がモーテルで人権を無視して3人の黒人を殺害。

しかし、事実はもみ消され白人たちは無罪になるというのが大まかな流れです。

これをキャスリン・ビグロー監督が得意とする、実際の修羅場に立ち会っているような緊張感あるライブ感を駆使し、淡々と生々しく描いているため、途中で吐き気さえもよおしてきます。

また、当時の映像や写真を使ってより緊張感を与える演出も、作風と見事にマッチしていてお見事でした。

色あせた映像と写真が、本作の物悲しさを語っていましたね。

なにより、1番の胸糞のシーンは裁判の場面で、黒人をおもちゃのように弄んだ挙句、最終的に3人の黒人を撃ち殺した白人警官たちが無罪を勝ち取るシーン。

謎の見えざる力が働き、証拠どころか白人警官の2人は自白までしているのに、殺人はなかったことにされる。

しかも、それを判決する判事も陪審員も弁護士も「全員白人」という恐るべき真実。

ラストの注意書きどおり、この作品は一部の当事者の発言と資料によって制作されたため、100%の真実は分かりません。

もしかしたら、黒人たちにも何かしらの非があったかもしれない。

けれども、あれだけの証拠と自白があったにも関わらず、白人警官たちに一切のお咎めがないというのは、狂ってるしか言いようがない。

しかも、1人の白人警官は無抵抗の黒人を背後から撃ち殺した前科まであるのに。

法廷のシーンで、モーテルにいた黒人男性が「この場(法廷)には、正義など存在しない!」叫ぶ場面が本作の全てを物語っています。

客観的に見れば、だいぶ黒人よりに描かれており、黒人に感情移入せざるを得ないつくりになっています。

ただ、人種の垣根を越えて、白人でありながらも、悲しい実話を見事なサスペンスエンタテインメントに仕立てたキャスリン・ビグロー監督に拍手を送りたいと思います。

 

白人警官を演じたウィル・ポーターの好演はアカデミー賞もの

引用:映画.com

本作をみた9割の方が、今からアメリカに飛んで、白人警官フィリップを演じたウィル・ポーターにパンチをくらわせたいことでしょう。

もちろん、ぼくもその1人なのですが、それくらいウィル・ポーターのヒール役としての好演は素晴らしいもので、久しぶりにスクリーンの中の人間に殺意を抱きました。

まず、顔の作りが白人とは思えないほど散らばっており、なおかつ嫌味な顔がとにかく上手いので、小物感あふれる悪役を演じさせたら、100点満点なんですよ。

モーテルでの40分間の恐ろしいマインドゲームをはじめ、物語の大半は彼の存在感によって成り立っています。

何でも、かなり難しい役柄だったそうで、インタビューでは撮影時の苦労を話していました。

きっと、これからはポール・ダノのようなキワモノ俳優としてもっと活躍していくのでしょう。

陰ながら応援しています。

 

ラリー・リードに涙

引用:映画.com

個人的に、アルジー・スミスが演じた、黒人バンドのエース、ラリー・リードの哀愁と漢気に涙腺をやられました。

ラリーはザ・ドラマティックスというバンドのエース歌手で、現在も実在する人物。

事件当時は売れてはいなかったものの、その歌の才能を多くの人に認められ、レコードデビューのチャンスがかかったオーディション・ライブに参加します。

しかし、暴動によってオーディションライブが中止になってしまい、親友のフレッドと共にモーテルに泊まるのですが、何もしていないのに事件に巻き込まれ、しかも親友のフレッドを白人警官に殺されてしまいます。

ラリーは何とか助かるのですが、親友の死のトラウマと白人のモラルを欠いた強情さに嫌気がさし、「白人のために歌いたくない」と信念を貫き、最後は成功しかけていたバンドを脱退。

スターダムにのし上がっていくバンドメンバーを横目に、ラリーは貧しい生活を受け入れ、教会の聖歌隊として歌を続けていきます。

そして、1番最後のラストカットでは、ラニーの哀愁と怒りが交わった何とも言えない表情が一瞬映り、物語は幕を閉じるのです。

何もしていないのに、一夜で

  • 歌手の夢
  • 親友

を失ったラリーは、あの後どのように生きていったのでしょうか。

一説によるとラストのメッセージ通り、彼は未だに生きており、その後も聖歌隊や牧師の活動を続けているそうです。

しかし、「バンド時代のように、楽しくラブソングを歌うことはこれから先もない」と言っているそうで、彼が抱える哀しみを考えると辛くなってきます。

(現在のラリー・リード氏)

 

なぜ第90回アカデミー賞にノミネートされなかったのか?

今回は怒ってばかりですが、本作がアカデミー賞にノミネートされていないのが不思議でなりません。

2009年、2014年、2016年にも、ほぼ無抵抗の黒人男性(青年含む)が白人警官に無条件で撃ち殺された事件が起き、しかも99%の警官が無実になっているにも関わらず、なぜ本作をノミネートさせないのか。

アカデミー賞がアメリカ映画の健全な発展のために開かれる式典のはずならば、本作のノミネートは必要不可欠なはずではないのだろうか。

劇中の言葉を借りると、白人にとって不都合な事実を描いた本作を伏せるために、「見えざるホワイトパワー(白人の力)」が働いたとしか思えないんですよ。

だって、

  • 映像
  • 脚本
  • メッセージ性

全てを総合的に見ても、アカデミー賞にノミネートされても何らおかしくないんですもん。

アメリカ合衆国の一部の白人たちは、いつまでこのような業を続けるつもりなのでしょうか。

ぼくはやるせない気持ちで一杯です。

 
 

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