みなさんこんにちは。下町バットマンです。
全体的にドキュメンタリーのような静けさを持ちながらも、内容はあの「ロッキー」に負けず劣らずの熱くてパワフルな作品でした。
本作は、
「不慮の事故から生還し世界チャンピオンになったボクサー、ビニー・パジェンサ」
の半生をもとに制作された作品です。
主演のマイルズ・テラーの反骨精神むき出しの眼と姿勢に鳥肌が立ち、そして見事な復活劇に涙腺が刺激されました。
ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。
目次
「ビニ―/信じる男」の作品概要
あらすじ
うぬぼれ屋のボクサー、ビニーは世界タイトルを獲得するが、自動車事故で首を骨折する大怪我を負ってしまう。医師から選手生命の終わりを告げられ、周囲の人々はビニーのそばを離れていく。しかし自らの復活を信じるビニーはトレーナーのケビンのもとで命懸けのトレーニングに励み、王座奪還を目指す。
引用:映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国 アメリカ合衆国
- 公開年 2017年
- 上映時間 117分
- 配給 ファントム・フィルム
- 監督 ベン・ヤンガー
- 製作総指揮 マーティン・スコセッシ
- キャスト マイルズ・テラー/アーロン・エッカート/ケイティ・セガール/テッド・レヴィン/キアラン・ハインズ/アマンダ・クレイトン
監督は「Prime」を手掛けた、ベン・ヤンガー。
製作総指揮には「ウルフ・オブ・ウォールストリート」や「沈黙」で知られる、巨匠マーティン・スコセッシが参加しています。
主演のビニ―を演じるのは、「セッション」で白熱の演技をみしたマイルズ・テラー。
トレーナーのケビンを演じるのは「ダークナイト」のトゥーフェイスで有名なアーロン・エッカートです。
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 B
- ボクシング映画が好きな方
- マイルズ・テラーのファンの方
- リアリティのある作品が好きな方
「ビニ―/信じる男」の主要登場人物
ビニー・パジェンサ/マイルズテラー
本作の主人公。
実力はあるものの、うぬぼれ者で試合に勝つことができないボクサー。
トレーナーのケビンと出会い、才能を開花させるが悲運な事故にあってしまう。
ケビン・ルーニー/アーロン・エッカート
引用:映画.com
ビニーの専属トレーナー。アル中。
元々はマイク・タイソンのトレーナーをしていたが、クビになりビニーのトレーナーになった。
事故後も献身的にビニーを支えていく。
「ビニ―/信じる男」のラストまでの展開・結末
ラストまでの展開
ビニー・パジェンサ(通称パズマニア・デビル)はボクサーとしてのセンスはピカイチだが、あと一歩のところで試合に勝つことができず、強欲プロモーターのルーに見放されかけていた。
そんな状況下でビニーはあのマイク・タイソンのトレーナーを務めたこともあるケビン・ルーニーと出会うことになる。はじめは酒浸りのケビンを不信に思うビニーだったが、徐々に彼を信頼し始めるようになる。
ケビンもビニーの才能を認めるようなり、彼に階級を2つあげることを提案。ビリー本人や家族の反対があったものの、ケビンは階級をあげることにこだわり、ビニーも彼の熱意に負け、スーパーライト級からジュニアミドル級へと階級をあげたのであった。
日々ハードワークを重ねていたビニーに朗報が入る。ついに彼にジュニアミドル級として初めてのタイトルマッチが組まれることになったのだ。ケビンは時期の早さに戸惑いつつも、本人の意思を尊重。こうしてビニーは当時のジュニアミドル級世界王者ジルベール・デュレと戦うことになる。
試合当日。ケビンのおかげでテクニックやメンタルを鍛えられ、ボクサーとして大きく成長したビニーはデュレを圧勝し、あっさりジュニアミドル級世界王者になってしまう。こうしてビニーの名は瞬く間に世界中に広まり、彼はスターの階段を駆け上がっていくのであった。
しかし、そんな輝かしい生活はあっさり幕を閉じてしまう。ある日新車を試すといって公道を走っていたビニーは事故を起こしてしまい、首に大怪我を負ってしまう。
すぐに病院に運ばれたビニーだったが、診断結果は首の骨折。幸い脊髄は損傷していなかったものの、歩くまでに半年かかると言われたビニーは絶望する。
結末
絶望するビニーだったが、すぐに脊髄の固定手術を受けることを決意。ハローと呼ばれる金属の装具をつけて生活することを強いられる。
一刻も早くリングに戻りたかったビニーは、装具をつけてリハビリを行うも歩くのもやっとで、首もまともに動かすことができないでいた。また、そんな彼を見て、世間は彼を見放し徐々に周りから人が消えていくのであった。
一時は自分の殻に閉じこもってしまったビニーだが、家族やケビンの支えもあり再びリングにあがることを決意する。そして家族に黙って1人で黙々と地下室でトレーニングを始めるのであった。
しかし、1人でトレーニングを始めたものの上手くいかず、遂にケビンに協力を求める。最初は断ったものの、ビニーの熱意に負けたケビンは、密かに彼のトレーニングを手伝うことに。こうしてビニーは徐々にだが、ボクサーとしての体を取り戻していく。
事故から半年後。遂にビニーは金属の葬具を外すまでに回復し、通常のトレーニングをはじめていく。しかし、復帰して間もない彼の相手をしてくれるものはおらず、周りからは終わったボクサーとバカにされてしまう。
そこで、トレーナーのケビンは撮っておいた地下での壮絶なトレーニングをマスコミに流し、またビリーも公の場で元気な姿をアピールしていく。そういった地味な努力が功を奏し、遂にビリーの対戦相手が現れる。
それは当時のスーパーミドル級世界王者のロベルト・デュランだった。またとないチャンスと考えたビリーとケヴィンはタイトルマッチを承諾し階級をまた1つあげることに。こうしてビリーの再起をかけた戦いがはじまるのであった。
そしてついに運命の日が訪れる。気合十分でリングにあがるビニーだったが、ブランクとデュランの迫力に負け、押されてしまう。しかし、ケビンがビニーを必死に焚きつける。「地下でのトレーニングを思い出せ!俺らはあそこから這い上がってきたんだ!」と。
ケヴィンの言葉で冷静さを取り戻したビニーは、猛ラッシュを仕掛け押し押しの状態で試合は終了。そして判定の結果、ビニーは見事勝利したのであった。
こうしてビニーは大怪我を乗り越え、見事世界王者に返り咲いたのであった。
【ネタバレ】「ビニ―/信じる男」の感想
全体の感想
実在した1人のボクサーの再起を静かに丁寧に描いた作品で、モキュメンタリーのように無駄な演出を省き、真実だけを伝えている良作でした。
「セッション」同様、主演を演じたマイルズ・テラーの圧が素晴らしく、反骨精神を宿した1人のボクサーを無駄なく演じ切っていましたね。
やっぱり彼の眼と姿勢には鳥肌が止まりません。
いやぁー、本当にいい役者さん。
なんでも彼は毎日8時間トレーニングを行い、しかも同時に、他にも2本の映画の撮影を行っていたそうです。
本当にハリウッドの俳優さんはハードワーク。
また、トレーナーのケビンを演じたアーロン・エッカートは本作のために18kgも増量したそうで、歯ブラシのCMに出てきそうな爽快感は影を潜め、ハゲのアル中トレーナーを演じています。
これがまた中々のハマり役で、頭も前頭葉部分が禿げ上がっており、しかも腰をクネクネさせた妙なダンスまで披露してくれています。
個人的には脚本からキャスティングまで申し分がありませんでしたが、あまりにも事実通りに製作された作品なので、ゴリゴリのエンタメボクシング映画を求める方には合わないかもしれません。
とにかく痛い!リアルな闘病生活
引用:映画.com
本作では、ビリーが事故を起こした後の闘病生活をじっくり描いていますが、どっかのお涙頂戴闘病映画と違って、闘病生活を余儀なくされている人のありのままの姿を描いている演出に好感がもてました。
例えば、首を固定するために頭にハローという固定器具を装着し生活するシーンでは、少し頭をぶつけただけで悶絶していましたが、本当にあんな感じなんですよね。
実際、僕も小学生のころに鎖骨をガッツリ骨折したことがあるのですが、とにかく普段の生活ができないんですよ。
ギブスを肩に巻いているのでランドセルを背負えない、少しでも肩を動かすと激痛が走るので前屈もできなければ、自分で布団にも入れない。
本作にはそんな大怪我系あるあるがたくさん出てきて、それでいてすごく痛々しいんですよ。
とくにビニーの場合は頭に奇妙な器具をつけているので、外に出るだけで好奇の目で見られますしね。
いやぁ、本当によく頑張ったビニー泣
【ネタバレ】「ビニー/信じる男」の作品解説
本当に実在したビニー・パジェンサ
ビニー・パジェンサ(Vinny Pazienza、1962年12月16日 – )は、アメリカ合衆国の男性プロボクサー。ロードアイランド州クランストン出身。第5代IBF世界ライト級王者。第26代WBA世界スーパーウェルター級王者。世界2階級制覇王者。
引用:wikipedia
ビニー・パジェンサは実在したプロボクサーで、不遇の事故に合い、そして本当に世界チャンピオンにまで上り詰めた男。
実際に事故で首を負傷してからは、劇中にも出てきた固定装置をつけ、トレーニングに励んでいました。
現在は現役を引退しているビニー。
彼は本作をみて号泣し、監督やキャスト達に感謝したそうです。
それだけ本作は、ビニーの半生をリアルに正確に制作したということがいえます。
この夏「何かを成し遂げたい!」と目標のある方は、劇場に足を運んで気合いをチャージしましょう!
本作の主演を務めたマイルズ・テラーの代表作「セッション」もおすすめ
「ビニー/信じる男」をみて感動し、熱い何かがこみ上げできた人におすすめしたいのが、2015年に公開された「セッション」です。
ビニーを演じたマイルズ・テラーの代表作で、プロドラマーを目指す青年と鬼畜講師の関係を描いたドラマ作品。
アカデミー賞では2部門を受賞。そのあまりにも狂気じみた作風に、世界中の映画ファンが発狂した名作です。
ぼく自身、初見はアドレナリンが止まらず、大声を出して走り出したくなりました。今でも「セッション」を見てバチッと気合をいれる時があります。
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