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【ネタバレ感想】「スプリット」全然衝撃のラストじゃねぇ!!作品解説も

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みなさんこんにちは。下町バットマンです。

全く衝撃のラストではないし、作品自体もどこにでもある平凡なサスペンス映画でした。

正確にいうとあれだけ話題になったラストは、本作の監督M・ナイト・シャマラン作品を観ておかないと理解できません。

今回はそこら辺も詳しく解説してますので、理解出来なかった方は参考にしてみてください。

 

ここからネタバレ全開になります。自己責任でお読みください。

 

「スプリット」の作品概要

あらすじ

見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。

引用:映画.com

 
 

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国 アメリカ合衆国
  • 公開年 2017年
  • 上映時間 117分
  • 配給 東宝東和
  • 監督 M・ナイト・シャマラン
  • キャスト ジェームズ・マカヴォイ/アニヤ・テイラー=ジョイ/ベティ・バックリー/ジェシカ・スーラ

監督は「シックスセンス」や「ヴィジット」で知られるM・ナイト・シャマラン。

主演は「X-MENシリーズ」で知られるジェームズ・マカヴォイです。

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!

採点 C

 

こんな人にはおすすめできません

  • パニックホラーファンの方
  • M・ナイト・シャマランが嫌いな方
  • 映画「アンブレイカブル」を見たことが無い方
 

「スプリット」の主要登場人物

ケビン/ジェームズ・マカヴォイ

スプリット 感想

引用:公式サイト

DID(解離性同一障害)を患っている多重人格者。

ケイシー達を誘拐し、23人格を用いて翻弄していく。

 

ケイシー/アニヤ・テイラー=ジョイ

スプリット 感想

引用:公式サイト

少し変わり者の女子高校生。

嫌々訪れていたクレアの誕生日会の帰りに、ケビンに誘拐され監禁されてしまう。

父親を亡くしており、叔父に引き取られたが幼い頃から虐待を受けている。

 

フレッチャー/ベティ・バックリー

スプリット 感想

引用:公式サイト

精神医学専門の医者。

ケビンの担当医を務めており、長年彼に連れ添ってきた。

 

クレア/ヘイリー・ルー・リチャードソン

ケイシーのクラスメートだが、彼女とは仲がいい訳ではない。

ケイシー達と一緒に誘拐され脱出を試みるも、最後は殺されしまう。

 

マルシア/ジェシカ・スーラ

クレアの親友。

ケイシー達と同じく誘拐され、最後は殺されてしまう。

 

「スプリット」のラストまでの展開・結末

ラストまでの展開

女子高生のケイシーは嫌々クラスメートのクレアの誕生日会に来ていた。ケイシーは友達を作ろうとしない変わった女の子でこの誕生日会もクレアのお情けで呼ばれたのであった。

誕生日会も終わり、クレアの父親に車で送ってもらうことになったケイシーとクレア、そしてクレアの親友マルシア。しかし、駐車場で謎の男に車を乗っ取られ、彼女たちは催涙スプレーを使って拉致されてしまう。

ケイシー達が目をさますと、そこは地下にある密室だった。彼女達は自分をさらった謎の男ケビンと対面することになる。彼は乖離性同一障害という病気を患う多重人格者であり、彼の中には23もの人格が存在するのであった。

ある時は女性の人格に変わり、ある時は9歳の子供の人格に。かと思えばケイシー達をさらった几帳面な男性に変わったりする中で、クレアとマルシアは隙をついて逃げ出そうにも捕まってしまい、別室に監禁されてしまう。

場面は変わり、ケビンの人格の一人であるバリーはフレッチャー女医の元へ訪れていた。彼女はケビンの担当医で、精神医学の専門医。彼女によると多重人格者は照明と呼ばれる意識を使って、人格の変化をコントロールしており、その舵取りを行っているのがバリーだった。

しかし、フレッチャーはバリーの細かな行動や仕草から人格の舵取りを行っているのはバリーでなく、ケイシー達はを誘拐したデニスであることに気づき、彼を呼び出すことに成功する。そして、デニスがビースト呼ばれる24人目の人格を呼び出そうとしていることに気づく。

デニスによると、このビーストという人格は、獣のような見た目と中身を兼ね備えている非常に危険な人格だというのだ。

一方、ケイシーはケビンの人格の中で1番脆いヘドウィグという子供の人格を騙して外に出ようと試行錯誤するも上手くいかず、結局監禁部屋に連れ戻されてしまう。しかし、諦めきれないケイシーは、たまたま拾った小さな釘を使って部屋のドアの千錠を外そうとする。

また、別の部屋に監禁されているクレアとマルシアも部屋から脱出するために行動をおこしていた。

その頃、彼女達が監禁されている施設にフレッチャー女医が訪れる。彼女はデニスによって呼び出されていたのだ。部屋に招かれたフレッチャーはデニスと会話を交わすも、彼がビーストを呼び出そうとしていることに気づき、帰ろうとする。しかし、そこでクレア達を見つけてしまい、同じく監禁されてしまう。

 

結末

デニスはフレッチャーを監禁した後、とある花屋に訪れていた。彼は花を買い、おもむろに駅のホームにそれを置くと何かを決心したかのように電車に乗車していく。そして、そこでビーストが覚醒。ビーストは物凄いスピードで施設へと向かっていく。

一方、目を覚ましたフレッチャー女医はめまいを起こしながらもとある紙にメモを残していた。しかし、ビーストに見つかってしまい、抵抗するも殺されてしまう。また、クレアとマルシアも殺されてしまうのであった。

なんとか監禁部屋から脱出したケイシーだったが、クレア達の死を知り絶望する。しかし、フレッチャーのメモを見つけたケイシー。そこにはケビンのフルネームが記載されており、この名を叫べばビーストの人格から基本人格のケビンに人格が戻るというのだ。

襲いかかってくるビーストにフルネームを叫ぶケイシー。一時はケビンに戻るもデニス達に邪魔をされ再びビーストが覚醒。しかし、ケビンからの助言でショットガンを手に入れたケイシーは、狩猟一家で育った経験を生かし応戦していく。

逃亡を続けていくケイシーだったが、弾が切れ追い詰められてしまう。ビーストはケイシーを殺そうとするが、彼女の身体にある無数の古傷をみて、攻撃を止める。実はケイシーは幼い頃から保護者で里親の叔父から虐待を受けているという暗い過去を持っていた。

自分も幼い頃に虐待を受けていたビーストもといケビンは、彼女に対し仲間意識を覚え同族とし、その場から立ち去るのであった。

その後、ケイシーは警察に保護される。また、彼女達が監禁されていたのは動物園の地下ということを知り、警察の捜査が進まなかった理由を知る。

しかし、その後ケビンがどこへ行ったのかは誰も知ることがなく、ことの一連は静かに幕を閉じるのであった。

 

(衝撃のラストについては記事の終盤で詳しく解説しています。)

 

 

【ネタバレ】「スプリット」の感想

オープンニングだけは最高

久しぶりにスタイリッシュでイカしたオープンニングを見ることができました。

それこそ、ヒッチコック監督の「サイコ」やデヴィッド・フィンチャー監督の「セブン」のオープンニングと通ずるセンスの良さを感じましたね。

「今から一体何がはじまるのか?」

「我々は無事に映画館を出ることができるのか?」

といったように、サスペンス映画にぴったしの不安とダーク性をもったクールなオープンニングとなっています。

白黒の文字と背景、不安をそそのかす単調な音楽とシンプルなつくりになっていますが、多くの人がオープンニングで心をグッと捕まれ、シャマランが作り上げた世界観に引き込まれることになるでしょう。

いやぁー、かっこよかった!

 

キャッチコピーに騙されるな!23人もいねぇ!

スプリット 感想

引用:映画.com

さて、本作のキャッチコピーにもなっている「23人格」というテーマですが、はじめにいっておくと23人格も出てきません。

  • 基本人
  • 几帳面な男性
  • 女性
  • 9歳の子供
  • アーティスト
  • ビースト/人間離れした化け物(正確には24番目の人格)

といったように、主要人格がコロコロ入れ替わって出てくるだけで、ほとんどの人が「23人格も出てこないじゃん!」と心の中でツッコむでしょう。

まあ、流石にここら辺は予想できたことで、23人格もいちいちだしていたら物語のテンポや整合性を調整するのに苦労するだろうし、観客もパニクってしまいますからね。

ただ、それなら最初から人格を10人くらいにしておけばよかったのでは?と過剰宣伝にイラっとしてしまいました。

まあ、お客さんもバカじゃないので、流石に本作のキャッチコピーを間に受けて鑑賞しにいく方は少ないと思いますが、あんまり期待しちゃダメですよ。

 

案外静かで退屈な映画

さて、ぼくはビビりなのでいつでも逃げれるように端っこの席をとって鑑賞したのですが、完全に無駄な行為でした。

というのも、本作はラストを除けば思ったよりもビックリするようなシーンが少なく、物語は静かに淡々と進んでいきます。

「パニックホラーが大好き!寿命が縮まるようなシーンウェルカム!」

という方は完全に肩透かしをくらい、「金返せ!」となるかもしれません。

しかも、プロット自体も古典的なもので、狭い密室で女性が逃げ惑い、最後は脱出すといった内容になっています。

また、演出自体もチープで同じような作品で例えると、「ドント・ブリーズ」や「ファニーゲーム」の劣化版といえるくらい、「衝撃!」といえるシーンや演出がまったくありません。

ビビりのぼくでさえ、最初から最後まで姿勢が一定でしたからね。

ビビりからしたら助かるんですけど、先ほども言ったようにパニック映画好きは物足りなく感じるでしょう。

ただ、精神的に「うわぁ」とくるシーンが結構あり、ケイシーが幼い頃から叔父に虐待を受けていることを示唆するシーンなんかは、嫌でしたね。

あんなヒグマみたいなおっさんにイタズラされたらと思うと、吐き気が催してきます。

 

【ネタバレ】「スプリット」の作品解説

なぜケイシーだけ助かったのか?

ラストのシーンでビーストとなったケビンはケイシーを追い詰めますが、彼女の身体の傷を見て攻撃をやめ、どこかに立ち去ります。

ケビンの中(正確には他の人格全員)の共通意識として「苦労を知る人間は仲間」という概念があり、ケビン同様幼い頃から虐待を受けてきたケイシーは仲間だと思われ、助かったのでしょう。

ちなみに、クレアとマルシアは「不純な若い女」と言われていましたが、彼女たちは何も苦労せずにのうのうと生きてきたため、敵と判断され最後は殺されてしまったのです。

まあ、この考えはぼくもなんとなく理解できます。

ぼく自身もマイノリティの家庭で育ったため、幼い頃から友人になる人間は特殊な家庭環境で育った人たちでした。

ぼくは、なんとか元気に生きていますが、幼少期の環境ってやっぱ大切みたいですね。

 

ケビンが多重人格になった原因は?

ケビンはDID(乖離性同一障害)患者と診断されいます。

乖離性同一障害とは、一人の人間の中にいくつもの人格があり、それが原因で普通の生活に支障をきたしている人たちのことをいいます。

なぜ、ケビンはDIDになってしまったかというと、劇中でも示唆されていたように幼い頃に母親から虐待を受けていたから。

大人になればある程度のことだったら自分の身は自分で守ることができますが、幼少期というのは脳も身体も未熟なので、うまく自己防衛を行うことができません。

そのため特殊なケースですが、DID患者は自分を守るためにいくつもの人格を生み出すと、心理学の世界では言われています。

また、人間離れした人格「ビースト」が生まれた原因はケビンが動物園で働いていた経験が大きく影響していると、ラストで語られます。(また、人格によって体質や細胞組織が変化するから)

ここでは簡単に説明しましたが、ぼくは医者ではないのでより深くDIDを理解したい方はこちらの動画をどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=GNS-3ecZGpY

 

衝撃のラストはシャマラン好きしか理解できない!?

ぼくが1番不満をもった部分は、ラストの展開です。

詳細はこんなかんじ

  • とあるダイナーで、ケイシーが保護されケビンが逃走中というニュースが流れる。
  • とある女性が「そう言われれば、15年前にも車椅子の男が同じような事件を起こしていたわよね。たしか彼には呼び名があったはず」と呟く。
  • すると一人の男性が「ミスターグラス」と彼女にいう。その男性はハゲた中年男性(ブルース・ウィルス)で名札にはダンという名前が記載されていた。

これだけだとほとんどの人が???となります。

というのも、このダンという中年男性は本作の監督M・ナイト・シャマランが制作した「アンブレイカブル」の主人公なのです。

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実は本作は「アンブレイカブル」と同じ世界の作品で、2019年に「スプリット」と「アンブレイカブル」の続編にあたる「Glass(原題)」が公開されるという展開になるのです。

いやいや、待てと。これ「アンブレイカブル」見てないと理解できないじゃん。衝撃を受けることができないじゃんかと。

これはもう「アベンジャーズ」と一緒で、関連・過去作品を見ていないと完全に楽しめないという、製作側のエゴが詰まった不親切な演出なんですよね。

シリーズ作品ならまだしも、単品作品でこれをやっちゃだめでしょ。

こんなんなら予告編の時点で「本作はアンブレイカブルと繋がっているから、絶対見とけよ!」くらい行ってくれてもいいじゃないですか。

なにが「口外禁止だよ!(マジキチスマイル)」だよ。

シャマラン監督のファンは喜ぶと思うんですけど、「シックス・センス」以来ワッと言わせる作品を撮れてない彼のファンって、日本には中々いないと思うんですよね。

だから、狂喜乱舞した人って相当な映画好きか、たまたま「アンブレイカブル」を見ていた人だど思います。

それと、「アンブレイカブル」には本作の主人公ケビンと彼を虐待していた母親が一瞬でてくるそうです。

しょうがないからぼくも今から「アンブレイカブル」をみて、ケビンを見つけたいと思います。

 

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