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【ネタバレ感想】「マンチェスター・バイ・ザ・シー」欠点のない完璧なヒューマンドラマ!解説も

                          

 

みなさんこんにちは。下町バットマンです。

ぼくのオールタイムベストにランクインしたほど、笑って泣ける、素敵な作品でした。

本当に欠点がない映画で、何もかもが完璧。人間ドラマメインの作品が大好きな方は、きっと気に入るはず。

ぼくは本作がアカデミー賞の作品賞を受賞してもよかったと思っています。

 

ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。

 

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の作品概要

あらすじ

アメリカ、ボストン郊外で便利屋として生計を立てるリーは、兄ジョーの訃報を受けて故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻る。遺言でジョーの16歳の息子パトリックの後見人を任されたリーだったが、故郷の町に留まることはリーにとって忘れられない過去の悲劇と向き合うことでもあった。

引用:映画.com

 
 

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国 アメリカ合衆国
  • 公開年 2017年
  • 上映時間 137分
  • 配給 ビターズ・エンド、パルコ
  • 監督 ケネス・ロナーガン
  • キャスト ケイシー・アフレック/ミシェル・ウィリアムズ/カイル・チャンドラー/ルーカス・ヘッジズ

監督は「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」のケネス・ローガン。

彼は「ギャング・オブ・ニューヨーク」に脚本家として参加した経歴もあります。

主演は「オーシャンズシリーズ」で知られるケイシー・アフレック。

彼は今作で第89回アカデミー賞主演男優賞を獲得しました。

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!

採点 S

 

こんな人におすすめ!

  • じんわりと感動したい方
  • アカデミー賞レベルの演技を見たい方
  • ケイシー・アフレックのファンの方

 

 

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の主要登場人物

 リー・チャンドラー/ケイシー・アフレック

マンチェスター・バイ・ザ・シー 感想

引用:公式サイト

本作の主人公。

アメリカのボストンで1人寂しく暮らしていたが、兄の死を機に地元街に戻る。

自分の不注意で愛する娘たちを死なせてしまった哀しい過去を持つ。

 

 ランディ/ミシェル・ウィリアムズ

mb2

引用:公式サイト

リーの前妻。

娘たちの死をきっかけにリーと離婚し、今は別の男性と結婚している。

 

 ジョー・チャンドラー/カイル・チャンドラー

mb3

引用:公式サイト

リーの兄でパトリックの父親。

心臓病で他界してしまう。

 

パトリック/ルーカス・ヘッジズ

mb4

引用:公式サイト

ジョーの息子。

リーは叔父にあたり、父親の死をきっかけにリーと暮らすようになる。

意外にチャラ男。

 

 

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のラストまでの展開・結末

ラストまでの展開

主人公のリー・チャンドラーは、アメリカのボストンでアパートの設備等を修理する便利屋として働いていた。しかし、人と話すのが苦手で顧客や周囲の人間達と何かとトラブルを起こすリーは、周りから好奇の目で見られていた。

ある日、自分の兄であるジョー・チャンドラーが死んだという悲報が届く。すぐさま自分の故郷であるマンチェスター・バイ・ザ・シーへと飛ぶリー。死体と対面し静かに悲しむリーだったが、彼にはどうしてもやらなければいけないことがあった。

それは兄ジョーの息子で、リーの甥っ子のパトリックの面倒を見ることだった。まだ高校生のパトリックは、成人するまで後見人が必要になってくる。兄のジョーは弟のリーをパトリックの後見人に使命したため、最初は戸惑いながらも兄の想いを汲み、後見人になることを決意する。

パトリックを自分が暮らしいるボストンに招き、一緒に生活しようと考えていたリーだが、久しぶり再会したパトリックは今更環境を変えて生活できないと、リーの考えを否定し一人で生活したいと言いだす。また、ジョーが所有していた船の管理や、家の後始末について揉めるリーとパトリック。

しかし、リーは一刻も早くこの街から逃げ出しかった。なぜなら、彼には自分の不祥事による火災で愛する娘達を亡くし、自殺まで考えた悲しい過去を背負っていたからだ。

しかし、頑なにこの街に残ろうとするパトリックを放っておけないリーは、自分のトラウマと葛藤しながら夏がくるまでマンチェスター・バイ・ザ・シーに留まり、それまでにパトリックを説得しようと試行錯誤を重ねるのであった。

結末

リーとパトリックは兄ジョーが残した家で奇妙な共同生活を行っていた。パトリックがクラブ活動や恋愛、バンドに明け暮れる中、自分の過去のトラウマを清算できないことに、憤りを感じだすリー。

また、子供を亡くしたことで離婚した元妻との再会や、街の人間達とうまく接することができないリーに、遂に限界が訪れる。

ある日、リーは家の中で居眠りをしていた。するとそこに死んだはずの娘達が現れ「パパ、私たち燃えているの?」と問いかける。しかしそれは夢で、目を覚ましたリーだったが、家の中は煙に包まれていた。彼は料理の途中で居眠りをしてしまったのだ。

火災になるほどの大惨事にいたらなかったものの、悲しい過去を清算し、この街を受け入れ一生暮らしていくことは無理だと悟ったリーは、兄の元同僚で信頼できる友人にパトリックを託すことを決意する。

また、パトリックの意思を尊重したリーは、兄ジョーの形見でもある船の管理を彼に任せることを告げたのであった。

リーの急な態度の変化に戸惑うパトリックであったが、リーの現在の心情を察し、その案を受け入れる。

最終日、あれだけ毎日喧嘩していたリーとパトリックはまるで本当の親子のようにじゃれ合いながら、たわいも無い会話を楽しむのであった。

 

【ネタバレ】「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の感想

オスカーを獲得したのも納得!ケイシー・アフレックの演技に魅入ってしまった

マンチェスター・バイ・ザ・シー 感想

引用:映画.com

本作で主人公リーを演じたケイシー・アフレックは、アカデミー賞主演男優賞を獲得したわけですが、素人のぼくからみても納得のいく素晴らしい演技を披露していました。

常に喧嘩越しでコミュ障といった昭和のオヤジのような難しい役柄なのですが、完全に彼の容姿や出で立ちにピタッとハマっていて、本当にリーは実在するのでは?といった錯覚を起こしたほどです。

とくにぼくが印象的だったのは、主人公リーの後ろ姿を写したカットやシーンがやたら多いなとおもった点。

リーが一人で悩みふける時に多用されていたカメラワークなのですが、その後ろ姿だけで彼がいま何を感じ、そして何を想って行動しようとしているのが手に取るようにわかるんですよね。

ぼくの好きな「背中で語る男の美学」ではないですが、主人公リーの心情を背中だけで観客に伝えることができるケイシー・アフレックの表現力には鳥肌が止まりませんでした。

当初はケイシーの親友で「ボーン・シリーズ」で有名なマット・デイモン主演(監督兼任)を務めるはずだったそうですが、まあケイシー・アフレックで正解でしたね。

マット・デイモンが制作にガッツリ参加していたらもっとやかましくなって、本作の良さが消えていたかもしれません。

 

悲しいだけじゃない!ユーモアの効いたセリフ回しが秀逸!

鑑賞前まではすごくシリアスな作品だと思っていました。

フォトギャラリーのケイシー・アフレックは、今から手首でも切っちゃいそうなほど顔面が真っ青だし、予告も重たい雰囲気だったので。

しかし、本作の賞賛すべき点は意外にもユーモアに飛んだセリフや演出が多いところ。

例えば、本作はアメリカの庶民に焦点を当てているためか、ほとんどの登場人物の口が悪く、とにかく「FUCK」というワードが飛び交っているんですよね。

北野武作品「アウトレイジ」では「バカヤロー、このヤロー」をアホみたいに連発していましたが、そんな感じでシリアスなシーンでも「FUCK、FUCK、FUCK」いっているわけですよ。

しかも、FUCKを使って笑わそうとしてくるし。

あのシュールな空気感がぼくの笑いのツボを刺激しました。

また、甥っ子のパトリックが冷凍肉をみて自分の父親の死体が冷凍されていることを思い出し、パニックになるシーンがあるのですが、冷凍肉をみて父親の死体を思い出す思考回路には笑ってしまいましたね。(たぶん、笑う場面じゃないけど)

他にもパトリックが本命ではない、浮気相手の女の子とSEXしようとするシーンでは、コンドームが入らないだの、お母さんが15分に一回部屋の様子を見に来るだの、コントのような展開が続いたりするんですよね。

けれども、きちんと本作のテーマでもある主人公の葛藤なんかも丁寧に描かれていて、「派手すぎず暗すぎず」といったようにシリアス展開とコメディ要素のバランスが絶妙でした。

多分、ただ重いだけの作品だったらここまで評価されていなかったと思います。

 

本作の成功の一要因でもある、ロケーションも素晴らしかった

あとはやっぱりロケーションも忘れてはいけませんね。

本作の舞台はアメリカのボストンから約1時間ほどにある「マンチェスター・バイ・ザ・シー」という街。

恥ずかしながらマンチェスター・ユナイテッドのファンでもある僕はマンチェスターという言葉に引っ張られ、ずっとイギリスのマンチェスターが舞台だと思っていましたが、本作のロケ地と舞台はアメリカです。

雰囲気的には自然が多めの綺麗で落ち着いた街で、東京の二子玉川とか埼玉の越谷レイクタウンのような素敵な街です。(ローカルネタで申し訳ない)

そんな素敵な環境の中で、主人公リーは地元でのトラウマや煩わしい人間関係に向き合っていくわけですが、マンチェスター・バイ・ザ・シーという街は本作の雰囲気や主人公リーにピッタリなんですよね。

憂鬱な気分で美しい景色を見つめるケイシー・アフレックは哀愁味と色気がムンムンで、男女問わず感情移入してしまうかと。

まあ、自分がその立場だったら絶対嫌ですけどね。

また、アメリカの庶民の生活もガッツリ知ることができるので、アメリカ留学を考えている方も参考程度に鑑賞するといいかもしれません。

 
 

【ネタバレ】「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の作品解説

リーの夢に出てきた娘達のセリフの意味

終盤のシーンでは、リーの夢の中に死んだはずの娘達がでてきます。

彼がマンチェスター・バイ・ザ・シーという街と完全に決別するきっかけとなったシーンです。

本作はフラッシュバックと現在が交互に映し出される演出の作品ですが、あれはフラッシュバックではなく、夢。

ぼくの憶測ですがあれは火事で死んでしまったリーの娘達の霊体ではないかと憶測しました。

また、あの不可解な「パパ、私たち燃えているの?」というセリフから読み解けることは、リーの娘達は自分達が死んだ事に気付いていないのかもしれませんね。

なんだか、記事を書いていて涙がでてきました。

 

まとめ

感動をありがとう!

この一言に尽きますね。

洋画の真骨頂を垣間見ることができました。

 

 
 
 
 
 

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