【ネタバレ感想】「ベイビー・ドライバー」が最高すぎる4つの理由！【解説も】

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みなさんこんにちは。下町バットマンです。

「ちきしょう！なんて映画作りやがる！おもしれぇぇ！！」

見終わったあとは、あまりにも面白かったためテンションがおかしくなり、何故か怒りの感情が湧いてきました。

2017年のオールタイムベストに認定。

「カーアクション×音楽×恋愛」と名作にマストな要素をわがままに盛り込んでいるのに、内容は最後まで綺麗にまとまっていて、音楽やカメラワークもとにかくオシャレ。

欠点ゼロの完璧な作品でした。

ここでは、

• 作品の詳細
• あらすじ/結末
• 登場人物紹介
• 感想
• 解説

を紹介していきます。

 

「ベイビー・ドライバー」の作品概要

あらすじ

天才的なドラインビングテクニックで犯罪者の逃走を手助けする「逃がし屋」をしているベイビーは、子どもの頃の事故の後遺症で耳鳴りに悩まされているが、音楽によって外界から遮断さえることで耳鳴りが消え、驚くべき運転能力を発揮することができる。そのため、こだわりのプレイリストが揃ったiPodが仕事の必需品だった。ある日、運命の女性デボラと出会ったベイビーは、逃がし屋から足を洗うことを決めるが、ベイビーの才能を惜しむ犯罪組織のボスに脅され、無謀な強盗に手を貸すことになる。

引用：映画.com

キャスト・スタッフ紹介

• 制作国 アメリカ合衆国
• 公開年 2017年
• 上映時間 113分
• 配給 ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
• 監督 エドガー・ライト
• キャスト アンセル・エルゴート/ケヴィン・スペイシー/リリー・ジェームズ/ジェイミー・フォックス/ジョン・バーンサル/ジョン・ハム/エイザ・ゴンザレス

監督は「フォット・ハズ 俺たちスーパーポリスメン！」や「ショーン・オブ・ザ・デッド」で知られるエドガー・ライト監督

主人公を演じるのは「きっと、星のせいじゃない」で脚光を浴びたアンセル・エルゴート。

ヒロインを演じるのは「シンデレラ」で有名になったリリー・ジェームズ。

また、「セブン」や「ハウス・オブ・カード」で知られるケヴィン・スペイシーや、「ホワイトハウス・ダウン」のミーガン・フォックスといった名優も参加しています。

 

 

採点

評価基準

採点 S

「ベイビー・ドライバー」の主要登場人物

 

ベイビー/アンセル・エルゴート

本作の主人公。

幼い頃に両親が交通事故で死亡し、その時の後遺症で耳鳴りが止まないため、いつも音楽を聴いている。

一流のドライビングテクニックを持っており、人を殺さないをモットーに爆走する。

耳が聞こえない里親と暮らしている。

本名はマイルズ。

 

 

デボラ/リリー・ジェームズ

本作のヒロイン。

ダイナーで働いており、ベイビーとは相思相愛。

ベイビー同様、音楽と車が大好き。

過去に母を病気で亡くしている。

 

 

ドク/ケヴィン・スペイシー

ベイビーが所属する強盗団のボス。

見た目は紳士だが、中身は悪徳。

最後はベイビーを庇って、バディにひき殺されてしまう。

 

 

バッツ/ジェイミー・フォックス

一応ベイビー達の仲間。

私利私欲にまみれた人間で、人殺しや強盗に罪悪感を感じない非情な人間。

最後はベイビーに殺される。

 

 

バディ/ジョン・ハム

ダーリンとパートナーを組む、爽やかな中年男性。

ベイビー同様音楽が好きで、強盗団の中では優しい性格。

昔は家庭を持つエリートトレーダーだったが、ドラッグに目がくらみ強盗となった。

しかし、最後はベイビーを逆恨みし殺そうとするも誤ってビルから転落し、死亡した。

 

 

ダーリン/エイザ・ゴンザレス

バディのパートナー。

セクシーな見た目で、言動も派手。

逃亡の末、最後は警察に射殺される。

 

 

 

ラストまでの展開

幼い頃に両親を亡くし、現在は耳の聞こえない里親ジョーと暮らしているベイビー。

事故の後遺症で耳鳴りが止まないベイビーだが、音楽を聞けば耳鳴りが止むという特異体質。

また、ドライビングテクニックはピカイチで、その特技を生かして強盗団の逃がし屋ドライバーとして活躍。組織のエースでカップル強盗バディ&ダリーンの手助けをしていた。

ある日ボスのドクに呼び出され隠れ家に向かうと、そこにはバッツという黒人率いる強盗団がおり、彼らと仕事をすることに。

しかし、バッツはベイビーを小馬鹿にするため嫌気がさし、またこの仕事から足を洗いたかったベイビーはドクの「これで最後」という言葉を信じ、作戦に参加する。

紆余曲折がありながらも、現金輸送車からお金を奪い、なんとか任務に成功するベイビーとバッツ達。ドクは約束を守り、ベイビーを解雇する。

ベイビーは行きつけのダイナーで働く、ウエイトレスのデボラに恋心を抱いていた。

また、デボラもベイビーのことを気にかけており、堅気になったベイビーは彼女をデートに誘い、2人は結ばれていく。

しかし、仕事が上手くいかなくなったドクが再びベイビーの前に現れ、彼を脅し再度仲間として迎え入れる。

ドクは郵便局を襲う計画を立てており、ベイビーに偵察へ向かうよう命令する。

カモフラージュのためにドクの甥っ子と郵便局へ偵察に向かったベイビーは、そこで1人の局員と仲良くなるのであった。

数日後。ベイビーは再度ドクに呼び出され、バッツ、バディ、ダーリンといった顔なじみのメンツと郵便局を襲うことに。

その準備として、ドクの部下の武器商人達の元へ向かうが、バッツが敵だと勘違いし皆殺しにしてしまう。

なんとかその場から逃げ出すことに成功したベイビー達は険悪なムードのまま、デボラが働くダイナーへ。

その際、ベイビーがデボラに好意を寄せていることがチームのメンバーにばれてしまう。

隠れ家に帰ると、そこにはご立腹のドクがおり、勘違いして仲間をころしたバッツを罵倒し計画の中止を言い渡す。

しかし、チームの面々は続行することを望み、またベイビーも続行する意思を示すのであった。

ベイビーは隠れ家に寝泊まりしていたメンバー達が寝静まったのを確認し、デボラの元へ向かって駆け落ちを試みるも、それがバッツとバディに見つかってしまい、捕らえられ気絶させられてしまう。

気がつくとそこにはドクやチームのメンバーがいて、逃げるなら情報が漏れる危険性があるため殺すと脅される。

生命の危機を感じたベイビーは、ドライバーとして参加することを快諾し、そのまま朝を迎えるのであった。

 

結末

計画当日。ベイビー、バッツ、バディ、ダーリンは順序通りに郵便局に向かい襲撃。ベイビーは1人で車内で待っていたのだが、そこに偵察の際に出会った局員とバッタリ会ってしまう。

ベイビーは局員に帰るよう促すが、そこに襲撃を終えたバッツ達が戻ってきてしまう。

これ以上人様に迷惑を掛けたくないベイビーは覚悟を決め、計画を白紙にするためバッツを殺害。

驚くバディ&ダーリンをよそ目に、追ってくる警察から逃走したベイビーは、なんとか自宅まで逃げ切ることに成功する。

一方バディとダーリンは警察に抵抗し、ダーリンは射殺されてしまうのであった。

自宅についたダーリンは、里親のジョーを高齢者施設に預け、デボラと駆け落ちするために彼女をダイナーへ迎えにいくも、そこにはバディの姿が。

パートナーであるダーリンが死んだのはベイビーのせいであると逆恨みし、彼が愛するデボラを殺しにきたのだ。

しかしベイビーはスキをついてバディから銃を奪い彼に向けて発泡。そして、デボラと共にドクの元へと向かうのであった。

ドクの隠れ家についたベイビーは、取り上げられた母親のカセットテープを返すよう迫る。

逃げることに精一杯のドクはベイビーを無視するが、デボラもいることを知り、過去の自分と照らし合わせ、2人を助けることに。

しかし、そこへドクの元手下の警察官が現れ、3人を襲撃。

なんとか回避するも、負傷したはずのバディが再度現れドクを轢き殺し、ベイビーとデボラを襲撃する。

バディのしつこい追跡に追い詰められてしまうベイビー達だったが、またしてもスキをついてバディを倒すことに成功。

なんとかバディからは逃げ切った2人だったが、結局最後は警察に捕まってしまう。

その後、ベイビーは捕まり裁判にかけられるが、若さと彼の人柄が功を奏し、5年という短期間で仮釈放されることに。

5年後。釈放されたベイビーは、ずっと待っていてくれたデボラと共にドライブへ出かけるのであった。

 

 

【ネタバレ感想】「ベイビー・ドライバー」が最高すぎた４つの理由

全体の感想

面白すぎて腹が立ちました。

エドガー・ライト監督特有のシュールな笑いと残虐性は控えめで、人間ドラマとカーアクションにこだわった内容には好感しかもてませんでしたね。

「優しい青年が運び屋として大金を稼ぐ」

「耳の聞こえない里親との絆」

「可憐な少女とのピュアで切ない恋」

「両親が幼い頃に死んでしまったというバックボーン」

「個性が強すぎる仲間達とクライム要素」

「オシャレな洋楽ヒットメドレー」

「初っ端から観客の心を掴んで離さないカーアクション」

このように、洋画好きにはたまらない要素が盛り込まれていて、鑑賞中も後も愛着しか湧きませんでした。

これだけ様々な要素が詰め込まれているのに、整合性がとれていて最後まで綺麗にまとまっている脚本は素晴らしいとしか言いようがありません。

ジェイミー・フォックスの悪役としてのキレっぷりも最高だったな……。

シネコンは「脚本が崩壊しているロボット映画」とか、「ティーンのインスタ用に作られた恋愛映画」なんか上映している暇があったら、本作を上映してください。

これだけ、人間ドラマもエンタメ性もしっかりしている映画が、東京で4館しか上映してないとかまじでありえない。

日本人はもっと面白い映画を見るべきだ！

 

カーアクション×音楽×恋愛

引用：映画.com

本作の軸は「カーアクション×音楽×恋愛」であり、上映開始直後、軽快な音楽が流れたかと思いきや、ハリウッド仕込みの疾走感溢れるカーアクションを体感できます。

もう、この時点で8割りのお客さんは心をグッとつかまれるわけです。

その後は主人公の善悪の葛藤を通しての成長や、可憐なヒロインとのラブロマンスといったように、物語は順調に進んでいき、30分も経てば全ての観客が本作に恋をします。

特に、主人公のベイビーが音楽を聞くだけではなく、日常の１つとして取り入れている描写はすべての音楽好きがニヤニヤするでしょう。

• 音楽に合わせて街中でリズムをとってみたり
• 歌手ではなく、コーラスの歌声部分を口ずさんだり
• 一度再生しても、自分のタイミングと違ったら最初からに戻したり
• iPhoneやウォークマンなど、音楽のジャンルによって機器を変えたり
• 好きな人を思い浮かべながら、口パクで熱唱したり

ぼくも洋楽、邦楽問わず音楽が無いと生きていけない感覚派タイプの人間なので、主人公の可愛い行動についつい共感してしまいました。

世間では「ラ・ラ・ランド」の類似作品と言われていますが、いきなり踊り出すのではなく、音楽を日常の１つとしてとらえ、それを控えめに表現している本作の演出のほうが、ぼくは好みでしたね。

 

キュン死にしかけたラブロマンス

アンセル・エルゴート演じるベイビーと、リリー・ジェームズ演じるデボラのラブロマンスがとにかく素敵すぎて、キュキュンがとまりませんでした。

高校時代、好きだった女の子と文化祭の準備を抜け出して、2人で手を繋いでニコニコしながら帰ったのを思い出しましたね。

親の死や好きな音楽が一緒などの共通点を見いだし、徐々に距離が近づいていくベイビーとデボラ。

しかも、出会いがウエイトレスと客といった設定で、ありがちだけど素朴なあの感じがまたね。

業務中に見つめ合ってベイビーと会話したり、かと思えば積極的にデートに誘うリリー・ジェームズがとにかく可愛かったです。

あの可憐な雰囲気と笑顔に多くの男性が心を持っていかれるはず。

引用：映画.com

尽くしてくれる美人とか最強かよ。

そういった意味では、本作はカップルで観に行くのにかなり適しているんですよね。

オシャレな美男美女が、切ない音楽と眩いスクリーンの中で結ばれ、お互いを尊重し合って愛を育む姿は、どんな捻くれものでもキュン死してしまうはず。

 

心躍る！オシャレ過ぎた演出や衣装！

序盤に主人公のベイビーが音楽を聴きながら町に出て、コーヒーを買いに行くシーンがあるのですが、そのシーンが印象深かったですね。

軽快な音楽と仕事終わりの余韻を楽しみながら、ベイビーがコーヒーを隠れ家まで持っていくのですが、あえて長回しを使い、ハッピーを映し出すことにこだわったカメラワークがオシャレで、序盤からウキウキできました。

あと、ベイビーやデボラの衣装もかなりハイカラで、ぼくのようにH&Mなどのファストファッションが好きな方は参考になると思います。

映像、音楽、衣装。

細かいところまでオシャレで埋め尽くされていて、本当に素敵な作品でした。

 

 

【ネタバレ】「ベイビー・ドライバー」の作品解説

「ベイビー・ドライバー」で使われた楽曲

ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン「Bellbottoms」
ボブ&アール「Harlem Shuffle」
ジョナサン・リッチマン&ザ・モダン・ラヴァーズ「Egyptian Reggae」
グーギー・リーン「Smokey Joe’s La La」
ザ・ビーチ・ボーイズ「Let’s Go Away for Awhile」
カーラ・トーマス「B-A-B-Y」
カシミア・ステージ・バンド「Kashmere」
デイヴ・ブルーベック「Unsquare Dance」
ダムド「Neat Neat Neat」
コモドアーズ「Easy (Single Version)」
T・レックス「Debora」
ベック「Debra」
インクレディブル・ボンゴ・バンド「Bongolia」
デトロイト・エメラルズ「Baby Let Me Take You (In My Arms)」
アレクシス・コーナー「Early in the Morning」
デヴィッド・マッカラム「The Edge」
マーサ&ザ・ヴァンデラス「Nowhere to Run」
ボタン・ダウン・ブラス「Tequila」
サム&デイヴ「When Something Is Wrong with My Baby」
ブレンダ・ホロウェイ「Every Little Bit Hurts」
ブラー「Intermission」
フォーカス「Hocus Pocus (original single version)」
ゴールデン・イヤリング「Radar Love (1973 single edit)」
バリー・ホワイト「Never, Never Gonna Give Ya Up」
ヤングMC「Know How」
クイーン「Brighton Rock」
スカイ・フェレイラ「Easy」
サイモン&ガーファンクル「Baby Driver」
キッド・コアラ「Was He Slow? (credit roll version)」
デンジャー・マウス featuring ラン・ザ・ジュエルズ and ビッグ・ボーイ「Chase Me」

引用:wikipedia

本作にはコレだけの楽曲が登場し、サウンドトラックも発売されています。

個人的に好みの曲は、序盤に流れ、本作の構想のきっかけにもなった「ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン」の曲「ベルボトムズ」と高校生の頃から聴いていたクイーンの「ブライトンロック」ですかね。

既存のミュージカル映画とちがい、映画と音楽が一体化した本作のサウンドは、心が踊り最高に興奮できました。

 

「ベイビー・ドライバー」に出てくる登場車種

• スバル インプレッサ/WRX
• シボレー/アバランチ、カプリス
• ダッジ/チャレンジャーSRT
• メルセデス・ベンツ/S550

本作には上記の車が登場。

車種は違いますが、ぼくも過去にスバル車を乗っていたことがあって、アクセルを踏んだ時の馬力は凄かったですね。

しかもターボボタンもあって、それを押せばさらに速く走れるというオプション付き。

ただ、ぼくは運転が下手なので一度も押すことはありませんでしたが…。

「ワイルドスピード」ほどではありませんが、様々な車とドライビングテクニックが出てくるので、車好きの方は発狂しない程度に楽しんでください。

 

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