みなさんこんにちは。下町バットマンです。
現在六本木で開かれている第29回東京国際映画祭(2016)で、11/18公開の「マイ・ベスト・フレンド」を一足先に鑑賞してきました。
上映終了後には本作の日本版テーマソングを歌っている平原綾香さんの生歌があったり、
お笑い芸人のジャングルポケットさん達が飛び入りで参加したりなど、会場は非常にもり上がっていました。
目次
「マイ・ベスト・フレンド」あらすじ、キャスト紹介、採点
あらすじ・キャスト
あらすじ
十年来にわたる大親友であるジェスとミリーは、日常のことはもちろん、恋愛の秘密まで、幼い頃から人生のすべてを2人で共有してきた。大人になった2人は、仕事も順調で、ともにパートナーを持ち、幸せな毎日を送っていた。しかし、ミリーに乳がんが見つかり、同じ頃、不妊治療を続けてきたジェスに待望の子どもができる。ミリーのことを思うと、子どものことを伝えられないジェス。それぞれが相手を思う気持ちから、2人の間に言葉にできない事柄が増えていった。
http://eiga.com/movie/85139/
- 監督 キャサリン・ハードウィック
- キャスト ドリュー・バリモア、ト二・コレット
- 上映時間 116分
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 A
- ストレス発散のためにボロ泣きしたい方
- カップルでみる映画を探している方
- 女の友情を噛みしめたい方
「マイ・ベスト・フレンド」感想 ややネタバレあり
恥ずかしながらも映画館で涙を流してしまいました。
がん患者を演じるト二・コレットの迫真の演技と、ドリュー・バリモア演じるジェスの優しさ。
そして、本作の日本版テーマソングにもなっている平原綾香さんの「STAR」に涙腺が崩壊しました。
個性的なミリーと心優しいジェス
画像引用:映画.com
見た目も中身も主張が強く、個性的なミリー(トニ・コレット)と控えめながらも思慮深く優しさをもったジェス(ドリュー・バリュモア)の2人は小学校からの友人で、青春を共にしお互いが結婚してからも深い絆で結ばれていました。
ミリーはプレイボーイながらも売れっ子で優しいバンドマンの夫キット(ドミニク・クーパー)と女優の母、そして2人の可愛い子供達と、ジェスは質素でありながもボーフレンドのジェイゴ(パディ・コンシダイン)と幸せな生活を送っていました。
ある日、何不自由ない生活を送っていたミリーに不幸が訪れます。乳がんがみつかり、抗がん剤治療をうけざるえなくなったのです。また、それとほぼ同じタイミングでジェスのお腹には待望の赤ちゃんが。
幸せと不幸せが交差する中、徐々に2人の友情にズレが生じてきます。
ガン患者のリアルな闘病生活
本作は女性の友情を題材にしたヒューマンドラマですが、本編のほとんどは乳がんになったミリーの闘病生活が淡々と描かれています。
この手の映画ってひたすら過剰な闘病生活をうつして観客の同情を引き、最後はテキトーに涙を誘う音楽でエンドロールを迎えて終わるじゃないですか。24時間テレビのドラマなんかはまさしくそれ。
ドキュメンタリーのようにがん患者の実態や苦悩をそのまま伝えるのはいいのですが、商業目的に泣け泣けと煽ってくる映画やドラマは嫌いです。
本当一辺倒。
この映画も骨格は定番のお涙ちょうだい作品なのですが過剰な演出が全くなく、ミリーとジェスの友情関係も非常にさっぱりしていて好感をもてました。
なんでも本作の脚本を手がけたモーウェナ・バンクスが実際に乳がんを経験しており、その時の実体験を映画に取り入れているそうです。
女性の命でもある髪はもちろん、乳がんの場合だと進行が進むと胸も摘出しなくてはいけません。
大切なものが徐々に静かに自分の身体から無くなっていく。
今まで外見を気にしてきた人間、とくにミリーのように自己顕示欲の塊ともいえる女性からしたら本当に苦痛で、身も心も荒んでいく姿は哀しくも、ミリー演じるトニ・コレットの迫真の演技に完全に圧倒されてしまいました。
女性のシンボルでもある胸を摘出してショックをうけるシーンなんかは、男性であるぼくでも哀しくなってグッとくるものがありましたね。顔だけでも綺麗にしようと化粧水を塗ろうとするのですが、弱っていて自分で塗る元気もない。
切なかったです。
ジェスの存在感もすごくよくて、自分に子供ができてもミリーのために幸せを押し殺し、時に優しくそして時に厳しく誰よりも献身的にミリーの闘病生活を支える。頼まれれば家にすっとんで子供の世話をしたり、ミリーの身勝手な旅行に付き合ったり。
世のもてない女性達は本作のジェスを見習って行動すれば、1人や2人は彼氏ができるんじゃないですかね。
世の男はジェスのような“献身的で優しい”女性を好みますよ。
友情の定義は”尊敬”
ぼくは男性でありながらも、本作のジェスとミリーの関係には非常に好感がもてました。
ぼくの中では女性の間には友情というものが存在しなくて、たとえば、3人でお茶をしていたとして、1人が帰ったら他の2人でその帰った人の悪口を言うみたいなイメージしかなかったのですが、この2人をみていると、きちんとした友情関係が築けていれば男も女も関係ないんだなと思いました。
ぼくは友達が少ない分、本当に仲のいい友人は大切にしているつもりです。(自分でいうのもなんですが)
普段はやらなくても悩みがあると連絡がくればいける範囲で飛んでいきますし、朝まで熱く語り合うなんてベタなこともします。
ちなみにぼくの中の友達の定義は、その人に対し尊敬できる部分があるかどうかです。他にも細かい定義ははありますが、ぼくは基本的にまったく尊敬できない人とは仲良くしていく自信がありません。とはいっても尊敬できる部分なんてほんの一部でいいんです。
歌が上手いとか。人の悪口を全くいわないとか。
ミリーとジェスはまさしくぼくの考える友情論を体現しており、いつもふざけてお互いをバカにしているのですが、何かあればお互いのもとにすっとんでいき、バカ話をしたりお互いを励ましあったり。
とくに印象的だったのは、ミリーとジェスがロンドンの街を飛び出しヨークシャーの田舎町へ弾丸旅行するシーンです。
ミリーは誕生日だから遠くへ行きたいと妊婦のジェスを夜中に連れだすのですが、本当は浮気相手に会いにいくために旅行を計画。それをしったジェスはあたりまえのごとく怒って帰ってしまいます。
2人はそこから少しの期間距離をおくのですが、ミリーが謝りにいくとジェスは彼女を暖かく迎え入れます。
この何気ない仲直りのシーンにぼくは彼女たちの深い絆を感じました。これが中途半端な仲だったら一生連絡はとらないだろうし、謝ってきてもテキトーにあしらい疎遠になるでしょう。
一見正反対の性格である彼女たちがずっと仲がいいのは、お互い自分にないものをもっているからです。
いきなりですが、Mr.childrenの「擬態」という歌にこのような歌詞があります。
相棒は真逆のセンスと真逆の趣味を持ってアリキタリなことを嫌った。
なんかそれがうらやましかった。
自分にはない感性や考え方をもっている人をうらやましいと思うことはありませんか?きっとミリーはジェスの優しさに、ジャスはミリーの個性的で大胆な性格に憧れをもっていたのでしょう。
ただ、類は友を呼ぶという言葉がある通り、人は自分と同じようなタイプの人間とつるむのも事実。
ぼくが思うに、自分とは正反対のタイプの人間でも嫉妬ではなく憧れをもてれば、それは尊敬へとかわっていき、そして友情が芽生えるのではないかと思っています。
ミリーとジェスのように。
ぼくにもミリーほどではないにしても、少々だらしなくて女好きな友達がいます。
ぼくは彼に今まで何度か軽く裏切られたことがあるのですが、ちょっと時間をあけて会うとなんだか許せてしまうんですよね。まあ、いいやって。
それにぼくは彼のいい加減さだったり、異性に対しての大胆な言動や行動に憧れをもっています。
ぼくにはそれがないですからね。
きっと仲のいい幼馴染や友人がいる方は男女関係なく、ぼくみたいにジェスとミリーの友情に共感し、ラストで大粒の涙をながすはずです。
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