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【ネタバレ感想】「マリアンヌ」涙腺崩壊!究極の家族愛を描いたミステリードラマ【作品解説も】

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みなさんこんにちは。下町バットマンです。

ブラッド・ピット主演の「マリアンヌ」を鑑賞してきました。

本作は第二次世界大戦中のイギリスを舞台に、愛する妻がスパイの疑惑をかけられてしまい、それに翻弄される主人公を描いたミステリードラマ。

公開前の評判が悪かったので不安だったのですが、結果的にいつもの如くボロ泣きしてしまい、本当に良い映画に出合えたなという印象。

また、とにかくブラッド・ピットがかっこいいので、ブラピファンは必見ですぞ。

 

この記事はネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。

 

「マリアンヌ」の作品概要

あらすじ

1942年、カサブランカ。秘密諜報員のマックスとフランス軍レジスタンスのマリアンヌは、ある重大なミッションを通して運命の出会いを果たす。それは、夫婦を装って敵の裏をかき、ドイツ大使を狙うというものだった。その後、ロンドンで再会した2人は恋に落ちるが、マリアンヌは誰にも言えない秘密を抱えていた。

引用:映画.com

 

 

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国 アメリカ
  • 公開日 2016
  • 上映時間 124分
  • 監督 ロバート・ゼメキス
  • 脚本 スティーヴン・ナイト
  • キャスト ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、リジー・キャプラン

世間の評価は低いんですけど、個人的にキャスト・スタッフが胸熱なんですよね。

主演はぼくの大好きな「セブン」で知られるブラッド・ピット。

ヒロインは、ぼくの大好きな監督クリストファー・ノーランのお気に入りで、演技派女優のマリオン・コティヤール。

脚本はロシアンマフィアの残酷な実情を描いた「イースタン・プロミス」を手がけたスティーブン・ナイト。(この作品はマジでおすすめです!)

そして!監督はぼくが愛してやまない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのロバート・ゼメキス。

こうみると、めちゃくちゃ豪華なんですよね……。

世の映画好きにはたまらないキャスト・スタッフが集まった作品になっています。

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!

採点 A

 

 

こんな人におすすめ!

  • ぼろ泣きしたい方
  • ブラッド・ピットファンの方
  • 家族愛をテーマにした作品が大好きな方

 

【ネタバレ全開】ラストまでの気になる展開・結末

ラストまでのあらすじ

イギリスの特殊作戦執行部隊に所属するパイロットのマックス・バタンは、敵国ドイツの大使を暗殺するために、ドイツに占領されたフランス領モロッコに降り立った。

そこでマックスは、フランスのレジスタンスで女性諜報員として活動するマリアンヌ・ボーセジュールという女性と合流し、ドイツの大使を暗殺する計画を遂行していくことになる。

マックスとマリアンヌは偽装夫婦としてモロッコのカサブランカの街に馴染んでいく。また、ドイツの高官と接触したり、拳銃の演習を行ったりなど、2人は水面下で暗殺計画の準備をしていく。そして、そんな関係を続けていく中で、マックスとマリアンヌは結ばれることに。

そして、ターゲットのドイツの大使が主催するパーティに潜入し、見事暗殺を成功させたマックス達。マックスは逃亡する車の中で、マリアンヌにプロポーズをする。

それから1年後。マックスとマリアンヌはイギリスで結婚式を挙げ、娘のアンを授かる。また、マックスの仕事が安全なデスクワークに移動したことから、マックス夫妻は戦時中でありながらも一時の平和を楽しんでいた。

しかし、そんな平和な日常は一瞬で壊される。ある日マックスは敵国のスパイ活動を取り締まるVセクションというイギリス軍の秘密組織に呼び出される。

そして、そこでマリアンヌに二重スパイの疑惑がかけられていることを知らされる。実は本物のマリアンヌ・ボーセジュールはすでに故人で、マックスの夫のマリアンヌはナチスドイツのスパイとして彼女になりすまし、自国のドイツに敵国イギリスの情報を送っているというのだ。

そして、Vセクションの上官はマックスにある計画を知らせる。それはマリアンヌが家にいる時に電話をかけ、マックスがそれに応じ、上官が架空の作戦を電話で伝える。そしてマックスはそれをメモし、マリアンヌが見える位置にわざと配置。もし、その情報が国外に出回ったらマリアンヌのスパイが確定するというものだった。

戸惑いを隠せないマックスだったが、愛する妻の疑惑を晴らすために、彼はある行動をとることになる。

 

ラストの展開・結末

マリアンヌ 感想画像引用:映画.com

マックスは妻の疑惑を晴らすために、上官の命令を無視して、独自に調査を行っていく。

まず彼は、退役軍人が療養している病院に出向き、マリアンヌと一緒にレジスタンスで活動をしていたガイ・サングスタという男性に会いにいく。ガイに妻のマリアンヌの写真を見せて本物かどうか確認しようとするが、ガイは戦争の後遺症で視力を失っており、彼女の写真を確認することが出来なかった。

しかし、ここでガイから彼と同じくマリアンヌと一緒にレジスタンスで活動していたドラマールという男の存在を聞かされる。

マックスは妻のマリアンヌの真相をつかむべく、ガイの情報を頼りにフランスのディエップへ飛び、ドラマールとの接触を試みる。

しかし、ドラマールは戦争で片手を失ったことからアルコール中毒となり、問題を起こして、監獄に入れられているという情報をつかむ。そこで、マックスはドラマールが収監された監獄に向かい、彼と接触。そこでマリアンヌの情報を得ることに成功する。ドラマールは写真に写っている女性がマックスの妻マリアンヌと答えるが、彼の「マリアンヌはピアノが上手」という言葉に絶句する。なぜならマリアンヌはピアノが弾けなかったのだ。

イギリスへ戻ってきたマックスは、妻のマリアンヌを連れ出しピアノを弾くよう強要する。しかし、一向にピアノを弾こうとしない彼女に憤りと悲しみを感じたマックスは、マリアンヌに二重スパイの疑惑がかかっていることを告白する。

マリアンヌはマックスの告白に号泣しながら自分がスパイであることを認める。また、マックスのメモした作戦を自国ナチスドイツに送ったことも告白する。

実は彼女はマックスとの結婚を機にスパイ活動から足を洗っていたのだが、イギリスの街に潜入していたナチスドイツ軍のエージェントに脅しを受けており、夫と娘の命を引き換えに、敵国イギリスの情報を自国のドイツへ送っていたのだった。

逃げ場の無くなったマックスとマリアンヌは娘アンを連れ、飛行機を使ってカナダへ逃亡する計画を立てる。空港に行くまでに、妻を脅し、娘を人質にとっていったナチスドイツのエージェントを殺していくマックス。

そして、なんとか空港の検問を抜け、飛行場までたどり着いたマックス一家だったが、大雨の影響で飛行機のエンジンがかからない。そうこうしているうちに、不審に思ったイギリス軍が到着。軍の上官フランクはマックスをなだめようと説得を試みるが、彼は聞く耳を持たず、自分たちを見逃すよう交渉する。

しかし、マリアンヌはこの状況から逃げられないことを察し、拳銃を片手に車から降りる。そして夫と娘のために自ら死を選ぶことを決断。涙ながらに「娘のアンをよろしく」とマックスに伝え、自ら引き金を引いて自殺したのであった。

上官フランクの計らいで見逃してもらったマックスとアン。彼らはマックスの故郷カナダへ移り住み、2人で幸せな日々を送っていた。そして、最後はマリアンヌが娘のアンに綴った手紙の朗読によって、物語は幕を閉じる。

 

【ネタバレ感想】「マリアンヌ】

【※はじめに】 涙腺が弱い方は1人で見にいこう!

いやぁー、もうとにかく切なかった。

久しぶりに頭が痛くなるほど泣きましたね。泣きすぎて頭がかち割れるかと思いました。

はじめに警告しておくと、涙腺が弱い方、とくに男性は1人で観に行ったほうがいいかと。

ぼくは例のごとく1人で観に行ったのですが、正解でしたね。

最後、泣きすぎて「オエッ」とえずきそうになったし、目も真っ赤に腫れてましたから…..。

映画館を出たあとに、友人や恋人にバカにされたくない方は、1人で観に行くことをおすすめします。

 

男女の恋愛映画ではなく、究極の「家族愛」を描いたミステリードラマ

マリアンヌ  感想画像引用:映画.com

さて、作品の感想に入っていきたいと思います。

物語の舞台は第二次世界が勃発していた、1942年。

戦争の悲惨な実情をベースに、究極の家族愛を描いた良作に仕上がっていました。

しかし、前半は結構退屈でしたね。

マックスとマリアンヌの馴れ初めから結婚までを淡々と描いていて、とにかく恋愛要素をメインに描いた印象。戦争映画的な激しいドンパチシーンもナチスドイツの大使を殺害するシーンくらい。

恋愛映画嫌いのぼくからしたら、男女の恋愛における上辺の駆け引きとか、生々しい濡ればシーンはどうでもよくて、それらのシーンに感化されて、いちゃつき出した前席のカップルにイラついてました。

ただね。後半になるとガラリと展開が変わって、家族愛をベースにした切なくて哀しいミステリードラマに変貌するんですよ。

子供を授かり、主人公のマックスも安全な内勤に移動。戦争という大きな障害がありながらもマックスとマリアンヌは幸せな生活を送ることになります。

しかし、そんな生活も長くは続かず、妻にスパイの容疑がかかり、マックスの努力も虚しく、マリアンヌはラストで夫と娘のために自らの命を差し出すわけですよ。

ラストの展開においては、70年代に流行った「アメリカン・ニューシネマ」風の切なさと儚さを含んでいて、究極の愛をもってしても、時代の流れや権力に勝つことができないんだなと実感しました。

ハリウッド映画にありがちな、愛や勇気といった感情を都合よく利用せず、戦時中の儚い実情を優先した脚本に涙が止まりませんでしたね。

 

53歳ってマジかよ….ブラッド・ピットが格好良すぎる!!

マリアンヌ 感想画像引用:映画.com

ブラッド・ピットって本当にカッコいいですよね。

久しぶりに大きなスクリーンで見たけど、360度どの角度から映しても「オットコ前」なんですよ。

それでいて、いい歳の取り方をしているんですよね。53歳とは到底思えない。彼は完全に人間を辞めたようですな。吸血鬼ですよ。あのカッコよさは。

ただ、女性からみたら隙の無い完璧な男に見えて、あまり好感を持つことができないかもしれませんね。トム・クルーズと一緒で。

でも、男性からしたら純粋に憧れの存在。あんな、おっさんになりたいなぁ。

あと、ブラピの良さを語る上で忘れちゃいけないのが色気。

ウィスキー片手に微笑みだけで美女を落とす仕草は、ハリウッドスターにはマストなんだけど、ブラピはこういったちょっと仕草に色気を出すのがとにかく上手い。

ライアン・ゴズリングとかイーサン・ホークとかダニエル・クレイグとか、ハリウッドには色気のある俳優さんはたくさんいるけど、ブラピの色気はその中でも群を抜いていると思っています。

本作のレトロな世界観とも非常に合っていたし、なによりヒロインを演じたマリオン・コティヤールとのツーショットも本当にお似合いで、プラピの偉大さを改めて知ることができました。

 

ちょっと不満に思った点

後世に語り継がれる名作といっていいほど、よく出来た作品だったのですが、いくつか不満に思った点を紹介していきます。

 

予告編でネタバレしちゃってる

洋画ではよくあることなんですけど、予告編でネタバレしちゃってるんですよ。

というのも、予告編ではブラッド・ピットが雨に打たれながら顔を歪ませて泣いているシーンがあるんですけど、これって劇中だとマリアンヌが自殺を図ったあとに流れるんシーンなんです。

察しのいい方なら「あー、最後にマリアンヌ死んじゃうんだ」と展開が読めるだろうし、そこまで深読みできなくても、バッドエンドっていうのがモロに伝わってきちゃう。

後付けになってしまうかもしれませんが、ぼくはマリアンヌが死ぬんだろうなと予想していました。そして、案の定あの展開。

「ふざけんな!」って気分です。

 

マックスがいい人すぎる説

デビッド・エアー監督の「フューリー」の時も思ったんですけど、なぜ、ブラッド・ピットが演じる軍人はあそこまで紳士的で人間が出来ているのでしょうか?

それこそ慰安婦問題じゃないけど、第二次世界大戦中の軍人って強姦だったり、虐殺だったり、戦時国際法を無視して、エグいことを平気で行っていたわけですよ。

それなのに、本作の主役マックスはあまりにも紳士的すぎる。

特に序盤でマリアンヌがマックスを試すために、ボタンを外して谷間をチラつかせて誘惑するシーン。

「愛情は任務の妨げになる」とかいって、マリアンヌにボタンを直すよう注意するわけですよ。

いやいや、どんだけ紳士なのよ。いくら任務中とはいえ家の中だし、SEXの1つや2つはバレやしないって。

しかも、結局そんな風にカッコつけておいて、結局マックスはモロッコの砂漠の真ん中に車をとめて、マリアンヌとカーセックスをおっ始めますからね。

どうせならその紳士的な態度を最後まで貫いて欲しかった。

 

「マリアンヌ」の作品解説

劇中の時代背景。マックスとマリアンヌの立ち位置

本作の舞台は1942年。

第二次世界大戦の真っ只中で、

  • アメリカ、イギリス、フランス、ソ連率いる連合国
  • ドイツ、イタリア、日本率いる枢軸国

が世界を股にかけて争っていた、残酷な時代です。

主人公のマックスはカナダ出身の軍人で、イギリスの特殊作戦執行部に在籍しているという設定。要するに彼は連合国側の人間になります。

逆に、マリアンヌはドイツの二重スパイとして(しかたなく)活動していたため、枢軸国側の人間になります。

この時代の流れによる対立関係が、ラストの悲劇を生んでしまったわけです。

ちなみに、序盤でマックスが公衆電話のところで人を殺しましたが、あれは敵国のドイツの高官だったから。

あのドイツの高官はマックスに会ったことがあり、敵国の人間が自分たちの領土(フランス領モロッコ)にいるのに気づいて、本部に連絡しようとしたのでしょう。

そこをマックスに見つかり、結局最後はあのような形になったのです。

 

サスペンス映画「セブン」を意識したシーンや演出がある!?

ぼく個人の見解ですが、監督のロバート・ゼメキスはブラッド・ピットの代表作「セブン」を意識して本作を制作したように感じました。

とくにラストの展開では、セブンを彷彿させるような演出を感じることができましたね。

土砂降りの雨とか、最愛の妻を理不尽な形で失うとか。

それと無表情で銃を突きつけ、唐突にナチスドイツのエージェントを殺すシーンは、あのジョン・ドゥのくだりを思い出しました。

 

マリアンヌは本当に家族を愛していたのか?

本作の究極のテーマといえますね。

「マリアンヌは本当に家族を愛していたのか?」

ぼくの答えはイエスです。

もちろん、これにはきちんとした根拠があります。

それは、マリアンヌが手紙を書いたタイミングです。

ラストにマリアンヌが書いた手紙が朗読されます。手紙の内容だけでも彼女が家族を愛していたのが伝わりますが、この手紙が書かれたタイミングは、マックスがマリアンヌの正体を暴きにフランスの監獄に向かった夜です。

この時点では、マックスはまだ妻がスパイという確証を得ていません。

しかし、マリアンヌは夫が自分の素性を暴くために調査をしていることに気づいていたのです。

もし、マリアンヌがスパイ活動の一環として家族ごっこを演じていたのなら、いつでも逃げることができたわけです。(あれだけイギリス国内にナチスドイツのエージェントがいたわけだし)

マリアンヌはマックスと娘のアンを心の底から愛していたわけです。そしてその結果、最後は家族のためを想って自殺を図ったわけですね。

本当に切ない……。

 

【まとめ】大人の映画でしたね

アホみたいにぼろ泣きして感動したけど、本作を中学や高校時代に観ていたら同じように感動できなかったと思います。

本作は完全に大人向けの作品で、客層も20~30代のカップルが圧倒的でした。

まさかぼくにもこういった大人の映画を楽しめる時が来るとは……。

感慨深いものがあります。

 

 

 

 

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