みなさんこんにちは。下町バットマンです。
映画館やテレビの過剰宣伝のおかげでかなり期待していたのですが、全くワクワクできない子供向けのアニメ映画でした。
夏休みの思い出に子供を連れて観に行くには十分ですが、大人だけで観に行くとなると、満足できないと思います。
主題歌だけは良かったです。
この記事では、
- 作品の概要
- 登場人物紹介
- ラストの展開
- ネタバレ感想
を紹介していきます。
ここからネタバレ全開になります。自己責任でお読みください。
目次
「メアリと魔女の花」の作品概要
あらすじ
田舎町の赤い館村に引っ越してきた11歳の少女メアリは、7年に1度しか咲かない不思議な花「夜間飛行」を森の中で発見する。それは、かつて魔女の国から盗み出された禁断の花だった。一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、魔法世界の最高学府・エンドア大学への入学を許されるが、メアリがついたある嘘が大きな事件を引き起こしてしまう。
引用:映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国 日本
- 公開年 2017年
- 上映時間 102分
- 配給 スタジオポノック
- 監督 米林宏昌
- キャスト
監督はスタジオジブリを退社し、スタジオポノックを立ち上げた米林宏昌。
本作はジブリ作品ではありません。
主人公メアリの声優を務めるのは、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で有名になった杉咲花。
また、神木隆之介や天海祐希、小日向文世、満島ひかり、大島しのぶ、遠藤憲一、佐藤二朗といった日本を代表する俳優陣が参加しています。
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!
採点 C
「メアリと魔女の花」の主要登場人物
メアリー・スミス/杉咲花
物語の主人公。
両親の仕事の都合で、赤い館村に住むシャーロット大叔母さんの家で暮らすことに。
天真爛漫で好奇心旺盛な性格。
夜間飛行という名の花と箒を拾ってしまったことで、魔法の世界を知ってしまう。
ピーター/神木隆之介
赤い館村に住むヤンチャな少年。
メアリを赤い猿とからかう。
ティブ&ギブという猫を飼っている。
マダム・マンブルチューク/天海祐希
魔法世界にあるエンドア大学の学長。
表向きは上品な女性だが、裏で動物や人間を使って恐ろしい実験を行っている。
ドクター・デイ/小日向文世
エンドア大学の魔法学者。
マダムの恐ろしい計画に加担している。
シャーロット(赤毛の魔女)/大竹しのぶ(満島ひかり)
かつては赤毛の魔女としてエンドア大学に通っていたが、マダム達の策略をしり、夜間飛行を持って逃亡。
その後は普通の人間として赤い館村で静かに暮らしていた。
「メアリと魔女の花」のラストまでの展開・結末
ラストまでの展開
両親の仕事の都合で、田舎町に住むシャーロットおばさんの家で暮らすことになったメアリは、お手伝いのバンクスや庭師のゼベディ、といった大人達に囲まれ静かに暮らしていた。
ある日メアリはピーターという村に住む同世代の少年と出会うが、彼はメアリの赤毛をいじり、メアリも彼の傲慢な態度に腹を立てる。
しかし、ピーターの飼い猫ティブ&ギブと仲良くなったメアリは、ティブ達と遊んでいるうちに森に入ってしまう。そこで夜間飛行という不思議な花を見つけそれを持ち帰る。
それから数日後、メアリはシャーロットおばさんからピーターの家までお使いを頼まれる。渋々ピーターの家まで向かうメアリだったが、ひょんなきっかけで2人は霧が濃い森へ向かうことに。
森に入ることを反対するピーターだったが、メアリは制止を振り切り森に入ってしまう。そこで古びた箒を見つけたメアリ。
ふとしたきっかけで持っていた夜間飛行を破ってしまった瞬間、夜間飛行と箒が共鳴し、メアリとティブは箒に連れられ謎の世界へ飛ばされてしまう。実はこの夜間飛行という花は魔女の力を覚醒させる伝説の花だったのだ。
メアリとティブ達が行き着いた先はマダム・マンブルチュークが学長を務めるエンドア大学という魔法学校で、メアリは新入生として迎えられる。
そこでドクター・デイやフラナガンといったエンドア大学の不思議な教師陣に合い、また幻想的な世界観に魅了されるメアリ。
しかも、そこでメアリは夜間飛行の力を使って上級魔法を覚醒させてしまい、マダム達から100年に一度の天才魔女と称えられる。また、その際にメアリはエンドア大学から様々な魔法が記載された本を持って帰ってきてしまう。
しかし、マダムはメアリが本物の魔女ではないと感づき、彼女が持っている夜間飛行を活用して、恐ろしい実験を企んでいた。
結末
無事現実世界に帰ってきたメアリだったが、ピーターが森の中でマダムにさらわれてしまう。ピーターを返して欲しければ夜間飛行を持ってこいと言われたメアリは、ピーターを助けにいくために、再びティブと箒と共にエンドア大学に向かう。
そこでメアリが目にしたものは魔術の実験に失敗し、異形の姿に変えられてしまった動物達だった。実はマダムとドクター・デイは人間や動物を使った人体実験を行い、最強の魔法使いを生み出そうとしていたのだ。
そのことを知ったメアリはマダムから盗んだ魔術の本を使ってピーターや動物達を助け出し、脱出を試みるもピーターは再度捕まってしまう。
間一髪のところで逃げ切ったメアリだったが、箒が暴走。彼女はとある別荘に行き着く。そこは大叔母のシャーロットが昔住んでいた場所で彼女は生粋の魔女だったのだ。
マダムの陰謀に気付いた若かりし頃のシャーロットは、危険な人体実験を止めるために危険な夜間飛行をエンドア大学から持ち出し、密かに人間界で暮らしていたのだ。
魔法の鏡を使って大叔母から最後の夜間飛行をもらい、帰ってくるように言われるが、そこにマダムが襲来。メアリはまたもや間一髪で逃げ出し、ピーターを救うため再度エンドア大学へ向かう。
しかし、メアリは最後の夜間飛行と本をマダムに取り上げられてしまい、箒も折れてしまう。
絶体絶命の危機に瀕したメアリだったが、魔法に頼るのではなく自分の力でみんなを救うと決意し、生身の人間の体でマダム達に立ち向かう。
しかし、時すでに遅し。ピーターは人体実験をされた後で怪物に変化しており、マダム達も手に負えない状況になっていた。
エンドア大学は崩壊仕掛けるが、メアリはなんとか魔法の本を取り返し、微かに残っていたピーターの意思を借りて、全てを元に戻す究極魔法を使い、その場を沈めることに成功する。
こうしてメアリとピーターはなんとか危機を乗り越え、2人仲良く現実の世界へと帰っていくのであった。
【ネタバレ】「メアリと魔女の花」の感想
全てが中途半端。ワクワクできなかった
スタジオジブリの血を引く米林宏昌監督が手掛けた「メアリと魔女の花」(本作はスタジオジブリ作品ではなく、スタジオポノックです。ぼくも間違えてました…泣)
「千と千尋の神隠し」が大好きで、しかも予告編でのワクワク感もすごかったので期待していたのですが、悪い意味で子供向けのアニメ映画でした。
脚本、世界観、作画全てが中途半端なんですよね。
とくに脚本は掘り下げられていない部分が多く、
- ピーターとメアリの関係性
- 魔法学校が全く出てこない
- 肝心の魔法も全く出てこない
といったように、大人が見れば思わずツッコんでしまう場面が多々あります。
本作は期間限定で魔女になった少女が、別世界にある魔法大学の陰謀に巻き込まれてしまい、友達がさらわれてしまったため、自力で助けにいくといったあらすじなのですが、この友達(ピーター)との関係性が曖昧なんすよ。
引っ越してきてすぐに仲良くなった友達という設定なので、メアリとピーターの関係性は大学のサークルの先輩後輩くらい薄いんですよね。
なのでラストの救出→再会の場面では、まったく感情移入ができない。
また、あんだけ「ハリー・ポッター」や「千と千尋の神隠し」のような奇々怪界で幻想的な世界観を押していたのに、いざ蓋をあけてみたら魔法学校では修行どころか1日しか滞在しないし、肝心の魔法もまったく出てこない。
もっとこう、「アバタケタブラ!」とか「エクスペクトパトロー南無〜!」的な魔術合戦を期待していたし、魔法学校での学園青春劇を期待していたんですよ。ぼくは。
最終的には「魔法なんていらない!うち1人で頑張る〜!」っていって生身のままラスボスと戦いますからね。(そこが伝えたかったテーマなんだろうけどさ)
それなら最初から魔法いらないだろと。
「ドラえもん」とか「クレヨンしんちゃん」だったら、ここまで不満を垂らさないんですけど、日本中の老若男女が期待するジブリの血が通った作品なので、子供向けとか関係なしに文句を言わせてもらいました。
でも主人公のメアリは魅力的だった
引用:映画.com
まあ、とは言ってもやっぱり主人公のメアリは魅力的で可愛かったです。
好奇心旺盛で純粋無垢。ファンタジー映画の主人公にありがちなキャラクター設定でしたが、声優の杉咲花の声も合っていたし、ついつい応援したくなるような不思議な魅力もありました。(ラストのポニーテール結びもよかった!)
ディズニーのヒロインと一緒で、こういったキャラクター構成は流石だなと改めて感心しましたね。
ただ、所々「パンチラ」していた点は気になりました。
今までのジブリヒロインもパンチラはしていたけど、今回はヤケに多かったような…。
監督の趣味なのか、マーケットをロリコン変態オヤジ達にまで広げたのかは謎ですが、純粋な子供向けのファンタジー作品なので、パンチラはやめてほしかったです。
「SEKAI NO OWARI」が歌う主題歌もよかった
何かとお騒がせなメルヘンチックバンド、「SEKAI NO OWARI」が歌う主題歌「RAIN」が本作とすごく合っていて、エンディングでは聞き入ってしまいました。
ぼくは80年代の洋ロックが大好きなので、元々彼らには全く興味がなかったのですが、本作の主題歌を聞いて少し好きになりましたね。
なんでもSEKAI NO OWARIのメンバーはこの曲を作る際、老若男女に受けるような楽曲にしようと心掛けたそうです。
「おばあちゃんから子供まで」をテーマに作曲された主題歌は、たしかに聞いていて心地がいいし、どこかノスタルジックな雰囲気もあって、ちょうど夏休みに聞くにはもってこいだと思いました。
「SEKAI NO OWARI」はファンタジー映画との相性がいいみたいなので、これからもジブリ関連作品の楽曲を手がけていく可能性は、十分にあるでしょう。
声優陣の感想
声優人達には何も不満はありませんでしたね。
前述したように杉咲花は天使爛漫な少女メアリの声にぴったりだったし、ピーターの声を務めた神木隆之介もまあ普通といった感じ。
小日向文世も流石日本を代表する名優だけあって、アウトレイジ並みに声を張り上げ、作品を盛り上げていたし、天海祐希も違和感はありませんでした。
ジブリ作品はプロの声優を使わず、俳優を起用することで有名ですが、本作もまあ通常運転といった感じで、キャスティングミスは感じませんでした。
ただ、満島ひかりの出番が思ったよりも少なく、彼女のファンの方は肩透かしを食らうと思います。
宣伝が上手いのは認めざるを得ない
どうやら初日の段階でかなりお客さんが入ったみたいで、このままいくと興行収入50億円も固いと言われています。
中身は微妙だったものの、宣伝の仕方がうまいのは認めざるを得なくて、映画館では「SEKAI NO OWARI」の主題歌使った長編予告を流し、テレビCMでは「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせる神秘的な予告をガンガン流しており、多くの人がワクワクしたことでしょう。
実際ぼくもあの過剰宣伝に騙された身なので、やっぱりジブリ関連作品はブランド力と宣伝力が強いなと痛感しました。
ただ、いくら宣伝が上手くても肝心の中身が微妙だとリピーターは増えていかないので、次回作はどうなるのやら。
【ネタバレ】「メアリと魔女の花」の作品解説
「メアリと魔女の花」の原作はイギリスの小説
「メアリと魔女の花」原作は、イギリスの作家メアリー・スチュアートが発表した『The Little Broomstick』という本で、1976年には日本語訳の「小さな魔法のほうき」が発売されました。
原作のあらすじはこんな感じ!
10歳のメアリー・スミスはなんのとりえもない女の子。
父親は科学者。夏休みに両親が仕事でアメリカに行くことになり、姉二人も学友のもとに遊びにいくことに。
メアリーは一人シュロプシャー州の片田舎にある赤い館の大おばさまのもとにあずけられることになります。
赤い館は立派ですし大おばさまも優しい方なのですが、同世代の子がいるわけでもなく、遊んでくれる相手もいるわけでもないので、おおよそ子供が楽しめる面白い場所ではありません。
そんなおり、黒猫のティブに導かれるように上品な紫色の花を見つけます。釣鐘型のそれは花びらの先が銀色の縞模様になっており、中には金色の雌しべが光っています。
ゼベディじいさんの話によれば「龍の舌」「魔女の鈴」「ティブの足元」とよばれるこの花は7年に一度しか咲かず、魔法の力があると伝えられてきたものでした。ゼベディじいさんは「夜間飛行」とよんでいます。
翌日ゼベディじいさんの手伝いで落ち葉はきをしていたメアリー。がらくた置き場から小さなほうきを見つけ、つぶれた「夜間飛行」の汁をなんとはなし、ほうきの柄にこすりつけた時…。
ほうきは飛び立ち、メアリーは魔法学校へと連れていかれてしまいます。メアリーはここに入学することになりますが…。
引用:【メアリと魔女の花】原作のあらすじを確認!登場人物も一覧にしてみた
原作では親の職業やメアリが住んでいる田舎町の名前が出てきます。
また、映画には出てこないオリジナルキャラも出てくるみたいで、よりメアリの世界観を深く知ることができます。
メアリを感じたワクワクを小説でも!という方は是非手にとってみてください。
ジブリ作品のオマージュがたくさんでてきます!
本作の監督米林宏昌氏は、スタジオジブリ出身ということもあり、本作にはジブリ作品を意識したシーンがたくさんでてきます。
- 魔女の宅急便
- 千と千尋の神隠し
- 天空の城ラピュタ
- ハウルの動く城
- 崖の上のポニョ
- 風の谷のナウシカ
パッと見だけでも、これだけのジブリ作品の要素が詰め込まれているのが分かるそうです。
ぼくはそこまでジブリに詳しくないので、「魔女の宅急便」と「千と千尋の神隠し」くらいしかわかりませんでしたが、ジブリファンが見ればもっと見つけられるかもしれません。
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