みなさんこんにちは。下町バットマンです。
ヒーロー映画なのに、暴力的で哀しい。でも面白い。
ヒュー・ジャックマンの最期の雄姿を観てきました。
世間でも言われているように「ダークナイト」が大好きな方におすすめ。
感動というよりかは圧倒されっぱなしの138分でしたが、シリーズファンはもちろん初見の方も楽しめます。
ここからネタバレ全開になります。自己責任でお読みください。
目次
「X-MEN」シリーズとは?

「X-MEN」とはマーベルコミックが原作のヒーローチームのこと。
2000年に初めて映画シリーズが始動し、現在までにスピンオフ作品を含め11もの作品が映像化されてきました。
今後は「アベンジャーズ」を見習い「ファンタスティック・フォー」と「X-MEN」シリーズのシェアード・ワールドが展開されるといった情報も入ってきています。
「LOGAN ローガン」作品概要
あらすじ
ミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で疲弊し、生きる目的も失ったローガンは、アメリカとメキシコの国境付近で雇われリムジン運転手として働き、老衰したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアを匿いながら、ひっそりと暮らしていた。そんなある日、ローガンの前にガブリエラと名乗る女性が現れ、ローラという謎めいた少女をノースダコタまで連れて行ってほしいと頼む。組織に追われているローラを図らずも保護することになったローガンは、チャールズを伴い3人で逃避行を繰り広げることになるのだが……。
引用:映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国 アメリカ合衆国
- 公開年 2017年
- 上映時間 138分
- 配給 20世紀フォックス映画
- 監督 ジェームズ・マンゴールド
- 脚本 マイケル・グリーン
- キャスト ヒュー・ジャックマン/パトリック・スチュワート/ダフネ・キーン/ボイド・ホルブルック
監督は「3時10分、決断のとき」や「ウルヴァリン:SAMURAI」で知られる、ジェームズ・マンゴールド。
主演はウルヴァリンを17年間演じ、今作でウルヴァリン役を引退するヒュー・ジャックマン。
また、プロフェッサーXで知られるパトリック・スチュワートも今作で引退です。
ニューヒロインローラを演じるのは若干12歳のダフネ・キーン。
そしてヴィラン役には「ナルコス」のボイド・ホルブルックが抜擢されています。
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 A
こんな人におすすめ!
- 「ダークナイト」が好きな方
- ハードボイルド作品が大好きな方
- CG頼りのヒーロー映画に飽き飽きしている方
「LOGAN ローガン」の主要登場人物
ローガン/ヒュー・ジャックマン

「X-MEN」シリーズの主人公で、「X-MEN」に所属していたころは、ウルヴァリンと呼ばれていた。
また、元々は普通の人間だったのでジェームズ・ハウレットという本名があり、前作「ウルヴァリン Samurai」では一部の日本人からクズリと呼ばれていた。
主な能力
- どんな傷でも治せる治癒能力(ヒーリング・ファクター)
- 動物的な身体能力
- 骨格の出し入れ
ちなみにローガンの骨格が金属なのは、過去に世界最硬の金属アダマンチウム合金を身体に投入されたからである。
治癒能力があるため170年以上生きているが、それでも歳はとるため本作ではかなり歳を取っており満足に戦うこともできない。(アダマンチウムに含まれている毒素が身体を蝕んでいるといった理由も)
チャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)/パトリック・スチュワート

引用:公式サイト
かつてはヒーローチーム「X-MEN」のリーダーとして様々な悪と対峙しきた。
その人望の厚さと強力な特殊能力で多くのミュータント達から愛されていたが、他のミュータントが消滅した本作では認知症を患っており、上手く能力を操ることができず隠れ家で隠遁生活を送っている。
主な能力
- テレパス
- 人の心を読む・操る
- 記憶を読み取る
ミュータントの中でもかなり特殊な能力の持ち主で、その力があまりにも強大なため政府から危険人物と認定されている。
ローガン同様元々は普通の人間だったが、突然能力が覚醒。
また、昔は歩けたが宿敵との戦いで脊髄を損傷し以後車椅子生活を余儀なくされる。
ローラ・キニー(X-23)/ダフネ・キーン

メキシにある秘密機関トランシジェンで実験台として捉えられていたが、そこで働いていたナースのガブリエラに導かれ、外へ逃げる。
ローガンの細胞データによって生まれたため、ローガンと同じ能力を持つ。
しかし、手だけではなく足からも骨格を出すことができる。(チャールズによると、メスのライオンの足がオスより発達しているように、ローラにもその兆候がでたため)
ドナルド・ピアース/ボイド・ホルブルック
ローラを捕まえるためにメキシコに送り込まれたサイボーグ軍団リーヴァーズの主任。
体の一部をサイボーグに改造している。
「LOGAN ローガン」のラストまでの展開・結末
ラストまでの展開
主人公ローガンはメキシコの国境沿いで、認知症になったチャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)と彼の介護を手伝ってくれるミュータントキャリバンと共に暮らしていた。
ローガンは本命のジェームズ・ハウレットの名でリムジンのドライバーとして生計をたてていたのだが、彼の体は寿命で限界を迎えており、以前のように戦えないと悟ったローガンは静かに暮らしていた。
しかし、ある日強盗集団に襲われ、何人か殺してしまう。また、それと同時期に謎のメキシコ人女性ガブリエラに助けを求められるが、厄介ごとを避けたいローガンはそれを断るのだった。
ある日ローガンがいつものように仕事をしていると、彼の前にドナルド・ピアースという腕がサイボーグの男が現れる。数日前にローガンが起こした事件を手かがりに彼の前に現れたドナルドは、ローガンにガブリエラの詳細を聞くが、ローガンはそれに聞く耳を持たずその場を立ち去る。
厄介ごとに巻き込まれる前にこの地を去り、船をかって海の上でチャールズの介護をしようと考えていたローガンだったが中々うまくいかない。そんな中、再びガブリエラがローガンの前に現れ、ローラという少女をノースダコタまで送り届けてほしいと頼まれる。
お金に困っていたローガンは大金を渡され渋々了承するのだが、ガブリエラはドナルドに殺されてしまう。しかたなく引き取ったローラを隠れ家でかくまっていると、そこにドナルド率いるサイボーグ集団が現れローガン達を襲撃。
そこでローラがミュータントでしかもローガンと同じ能力をもっていることを知ることになる。ローガン、チャールズ、ローラは逃亡に成功するが、キャラバンは捕まってしまう。
逃げ切ることに成功したローガン達だっが、ドナルド達は執拗に彼らを追いかける。そんな生活を続けていく中で、ローラが秘密機関によってつくられた人工ミュータントで、しかもウルヴァリンの細胞データを使用して誕生したことが発覚。
実はガブリエラは秘密機関トランシジェンに所属していたナースで、ローラや彼女同様秘密裏に実験台にされていた子供達を逃していたのだ。
逃亡生活を続けいてある日、ローガン達は道端でたまたま助けた家族に導かれ家に招待される。束の間の休息で心を癒したローガン達だったが、またしても彼らの前にドナルド達が襲来。そして彼らの前にローガンと瓜二つのクローンローガンが現れ、一家とチャールズを殺してしまう。
怒りが爆発し、クローンローガンと対峙するローガンだったが体が弱り切っているため、上手く戦うことができない。しかし、捉えられていたキャラバンの身体を張った爆撃やローラの活躍でなんとか逃げることに成功。
その後ローガンとローラはボロボロになりながらもなんとかノースダコタに到着し、そこで先に逃げていた子供ミュータント達と合流。しかし、追っ手の魔の手はすぐそこまで来ていたのであった。
結末
子供ミュータント達と合流したローガンだったが、そこでローラに別れを告げる。いじけるローラだったが渋々了承し、別々の道に進むローガンとローラ。
ローラは別れ際にトランシジェンにあったミュータントの力を増幅させる薬をローガンに手渡す。また、その際にローガンが自殺用にもっていたアダマンチウムの弾丸を、こっそり盗むのであった。
しかし、ドナルド達はローラ達を追跡し、子供ミュータント達を捕まえようと襲来する。それを知ったローガンはローラからもらった薬を使って以前の力を取り戻し、ドナルド達と対峙することになる。
一時的に昔の体に戻ったローガンはドナルド達を追い詰めるが、あと一歩のところで薬が切れてしまう。また、彼の前に再度クローンローガンが現れる。
子供ミュータントやローラの力を借りてドナルドを殺し、クローンローガンを追い詰めるローガンだったが、一瞬の隙をつかれ致命傷の傷を負わされてしまう。
クローンローガンはトドメを刺そうとするが、その時ローラが隠し持っていたアダマンチウムの弾丸を使ってクローンローガンを銃殺。万が一のところで助けられたローガンだったが、薬の能力が切れた彼は治癒能力を失い、息絶えてしまうのであった。
悲しみにくれるローラはローガンの遺体を埋め、仲間達と旅立つのであった。
【ネタバレ】「LOGAN ローガン」の感想
全体の感想

本作は「許されざる者」や「シェーン」といった西部劇にインスパイアされているだけあって、とてつもなく静かで暴力的でそして哀愁味溢れる作品に仕上がっています。
今までの「X-MEN」のように、スタイリッシュでエキサイティングな作風を本作に求めるのは愚かで、退廃的で暴力的な作風に圧倒されるかガッカリするかは観る側の感性にかかっています。
完全に大人の映画なので、デート向きではないし、ヒーロー映画にCGばかりを求めるお子ちゃまは楽しめないでしょう。
監督のマンゴールドもインタビューで「作品に深みを出すためにR指定にした」といっているので、精神年齢が高ければ高いほど楽しめる映画です。
個人的には「ダークナイト」に通ずるものがあると思っていて、ヒーロ映画なのにとにかく重い、暗い、そして絶望的。
だからそこ、そんな状況で悪に立ち向かうローガンの格が上がりヒーローとしてより輝くわけで、エンディングクレジットでは多くの男性がその雄姿に涙するでしょう。
完全に男性向けの作品であり、大人の男性がたまには仕事や家庭を忘れ、一人で見るにはもってこい。
ハードボイルドな世界観とヒュー・ジャックマンの雄姿に酔いしれて下さい。
シリーズファンであればあるほど哀しくなってくる映画

引用:映画.com
「X-MENシリーズ」を愛している人ほど本作を鑑賞するのは精神的にきついかもしれません。
あの獰猛なウルヴァリンは影を潜め、白髪や老眼、慢性の咳に悩まされ、鉄の爪も満足に出すことができないローガンを見るのは正直きつかったです。
ぼくは小学校からウルヴァリンを応援していたので、ヒーローとして憧れの眼でみていたキャラクターの弱り切った姿はこたえましたね。
また、プロフェッサーXで知られるチャールズに関しては認知症を患っており、薬を何度も飲まされ朦朧としながらローガンと喧嘩するシーンもインパクトが強かったです。
あれだけみんなに頼りにされ、博学才穎で知られるプロフェッサーXが老いたローガンに介護されているわけですから。
多分、本作に漂う不穏でダークな雰囲気の正体はここにあるのだと思います。
あれだけ強くてシリーズファンが信じてやまない伝説のヒーロー二人が、老老介護という現実問題と向き合いつつ、誰も頼れない状況で謎の組織と戦うわけですよ。
以前のように自分たちを助けてくれるミュータント達は存在せず、すべての問題を弱り切った体で対処しなくてはいけない。
シリーズファンからしたら「もう止めて!」と泣き出しそうになるシーンがたくさんあります。
心して映画館に足を運んでください。
子役のダフネ・キーンの目つきに殺されそうになった

本作のキーマンとなる少女ミュータントローラを演じたダフネ・キーンの目つきの迫力がすごくて、殺されるかと思いました。
彼女はまだ12歳だそうですが、あの年齢であそこまで瞳に殺意を忍ばせることができるとは….。
ローガンの遺伝子からつくられたミュータントなので、若い頃のローガン同様かなり希少が荒いといった役柄なのですが、なんの違和感もなく大人のぼくもずっと圧倒されていました。
あの演技は日本の子役には到底無理だと思います。これだけ平和な国であれだけの殺意を表現できる子供はいないでしょうからね。
ローガンのテーマ曲を聞いて余韻に浸ろう
ローガンのテーマ曲はもう聴きましたか??
このテーマ曲が暴力的で哀しい本作とピッタリなんですよね。
この記事もこのテーマ曲を聞きながら書いています。
このテーマ曲を聞きながら映画館を出て、家路につくなんてのも粋だと思います。
17年間お疲れ様でした。そして感動をありがとうヒュー・ジャックマン

引用:映画.com
17年間ウルヴァリンもといローガンもといジェームズ・ハウレットを演じたヒュー・ジャックマンにはまず、労いの言葉をかけたいと思います。
「お疲れ様でした」
本作でヒュー・ジャックマンはウルヴァリン役を引退。また、チャールズを演じてきたパトリック・スチュワートも本作で「X-MEN」シリーズを引退するそうです。
ウルヴァリンというキャラクターは、ぼくが男臭いハードボイルド作品を好むようになったきっかけの1つで、小学校高学年のころに初めて「X-MEN:ファイナルディシジョン」を見て以来、応援してきました。
どうやらローガン同様、彼自身の体力がもはや限界に来ているようで、これからはガン治療に専念するそうです。
日本のバラエティーやCMにも多数出演しており、なにより紳士でフレンドリーといった男の鑑のような男性なので多くのファンが悲しむでしょうが、いつか何かしらの形で戻ってくるでしょう。
ヒュー・ジャックマンの最後の演技については、是非劇場で見ていただきたい。
個人的にはシリーズno.1の演技だと思います。お世辞抜きで
いままでありがとうローガン!最後までかっこよかったぜ!
「LOGAN ローガン」解説
キャリバンは何者?

引用:公式サイト
物語の序盤でローガンと一緒にチャールズの介護をしていた白い肌の男キャリバンは、ミュータントです。
彼の能力はミュータントを探知する力で、日光が弱点のため太陽の光を浴びてしまうと溶けてしまいます。
元々はミュータントを狩るために政府に強力していましたが、ローガンの誘いをうけ現在はチャールズの世話をしていました。
しかし、最後はローガン達を守るため自爆しました。
ちなみにこのキャラクターは「X-MENアポカリプス」にも出てきます。
役者さんは本作と違いますが、ホースメンの一員として登場しているので気になった方は探してみてください。
他のミュータント達はどこにいったのか?

シリーズ作品を見てきた方は「あれだけ大量にいたミュータント達はどこへいったの?」と疑問に思ったはず。
本作の世界では人間達がミュータント狩りにより力を入れており、ほとんどのミュータント達は捕まるなり殺されてしまいました。
また、チャールズことプロフェッサーXが自分の力を制御できなくなり暴走する場面がありましたが、彼の暴走もミュータント絶滅の一因になります。
彼は過去にも何度か認知症の影響で暴走を起こしていました。
それは劇中でのチャールズとローガンの会話や、「ウェントチェスター事件でミュータント7名と数百名の負傷者」というニュースから読み解くことができます。
そのため政府は彼を危険人物と指定し、他のミュータント達はチャールズの暴走で死んだか、彼の元から離れていったのでしょう。
ここら辺の描写は続編で語られていくと思います。
今後「X-MEN」シリーズはどうなっていくのか?
本作でシリーズの主人公ローガンは死んでしまいましたが、「X-MEN」シリーズはまだまだ終わりません。
現在構想中の作品を含め、以下の「X-MEN」関連作品が公開を控えています。
- 「X-MEN NEW MUTANTS/ニューミュータント」(2018年4月13日米公開予定)
- 「デッドプール2」(2018年6月1日米公開予定)
- 「X-MEN DARK PHOENIX/ダークフェニックス」(2018年11月頃)
- 「GAMBIT/ガンビット」(2019年以降)
- 「X-FORCE/エックスフォース」(2019年以降)
- 「デッドプール3」(2019年以降)
また、本作で誕生したニューヒロインローラ(ダフネ・キーン)の主演作品の案も出ているようです。
これだけ続編が続くなら、「ターミネーターシリーズ」のシュワちゃんのように、ヒュー・ジャックマンも「やっぱウルヴァリン引退撤回!」となってくれることを期待したいところですね。
ちなみに、「二代目ウルヴァリンを任せるなら誰がいい?」というインタビューに、ヒュージャックマンは「トム・ハーディがいいね!」と答えていました。
「インセプション」や「ダークナイト・ライジング」で知られるトムですが、ぼくが大好きな俳優さんなので、是非見てみたいところ。
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