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【ネタバレ感想】「ハクソー・リッジ」映画史に残る戦場シーンを体感できる良作!【作品解説も】

                          

 

 

みなさんこんにちは。下町バットマンです。

タイトル通り映画史に残る戦場シーンを体感できる、スペクタクルな作品に仕上がっています。

僕自身、映画の後半はアカデミー賞で録音賞を獲得した音とエキサイティングな映像に圧倒されました。

今年のオスカー作品は当たりばかりですが、その中でも群を抜いて面白いので、おすすめです。

 

ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。

 

「ハクソ―・リッジ」の作品概要

あらすじ

人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を貫こうとして上官や同僚たちから疎まれ、ついには軍法会議にかけられることに。妻や父に助けられ、武器を持たずに戦場へ行くことを許可された彼は、激戦地・沖縄の断崖絶壁(ハクソー・リッジ)での戦闘に衛生兵として参加。敵兵たちの捨て身の攻撃に味方は一時撤退を余儀なくされるが、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たったひとりで戦場に留まり、敵味方の分け隔てなく治療を施していく。

引用:映画.com

 

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国 アメリカ合衆国
  • 公開年 2017年
  • 上映時間 139分
  • 配給 キノフィルムズ
  • 監督 メル・ギブソン
  • 脚本 アンドリュー・ナイト/ロバート・シェンカン/ランドール・ウォレス
  • キャスト アンドリュー・ガーフィールド/サム・ワーシントン/ルーク・ブレイシー/テリーサ・パーマー/ヒューゴ・ウィーヴィング

監督は俳優、監督でしられるメル・ギブソン。

主演は「アメイジング・スパイダーマンシリーズ」で有名なアンドリュー・ガーフィールド。

ヒロインを務めるのは「きみがくれた物語」のテリーサ・パーマー。

脇を固めるのは「X-ミッション」で潜入捜査官を演じたルーク・ブレイシー、「アバター」のサム・ワーシントン、「マトリックス」でエージェント・スミスを演じたヒューゴ・ウィーヴィングです。

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!

採点 A

 

こんな人におすすめ!

  • 戦争映画が好きな方
  • 世界史の知見を広めたい方
  • テリーサ・パーマーのナースコスを拝みたい方

 

「ハクソー・リッジ」の主要登場人物

デズモンド・ドス/アンドリュー・ガーフィールド

キリスト教一派の宗教集団、セブンズデー・アドベンチスト教会の熱心な信者。

そのため、終戦がくるまで銃をもつことはなく「命を奪うのでなはく、救いたい」という信念のもと衛生兵として戦争に参加した。

普段は心優しい青年だが、いざ人のためとなると大胆な行動にでる。

現実世界のドスは2006年に亡くなった。享年87歳。

 

ドロシー・シュッテ/テリーサ・パーマー

ドスの妻。

病院でナースとして働いていた時にドスと出会い、結婚する。

ドス同様心優しい性格だが、女性特有の気の強さがある。

現実世界のドロシーは1991年に交通事故で亡くなる。

 

スミティ・ブレイシー/ルーク・ブレイシー

ドスの同僚。

ドスとは正反対の性格で、「戦争は人を殺してなんぼ」という考えを持っている。

最初は戦おうとしないドスをバカにし嫌がらせをしていたが、徐々に彼の信念に尊敬の念を抱くようになる。

 

トム・ドス/ヒューゴ・ウィーヴィング

ドスの父親。

第一次世界大戦のトラウマで酒浸りになり、自分の妻やドス達に暴力をふるっていた。

ドスが銃をもたないと決めたのは、暴力的な彼の影響。

 

グローヴィー大尉/サム・ワーシントン

ドスの直属の上司。

銃を持たないドスを軍から追放しようとしたが、後にドスに助けられることになる。

 

「ハクソー・リッジ」のラストまでの展開・結末

ラストまでの展開

舞台は1945年。第二次世界大戦真っ只中でありながらも、主人公のデズモンド・ドスは父、母、兄の四人と田舎町で幸せに暮らしていた。

彼は熱心なキリスト教信者としての一面があり、自然を愛する心優しい青年。幼い頃戦争によって精神を病んだ父親から受けた虐待や、兄弟喧嘩のトラウマなどの影響で、ドスは誰も傷つけないことを心に誓い暮らしていた。

ある日、ドスは負傷している若者を病院に運び込ん際に、美しい看護師ドロシーと出会う。一目惚れしたドスは彼女に猛アタックし、ドスとドロシーは結ばれる。

しかし、そんな平穏な日々はあっけなく終わりを迎える。兄が戦場へ志願したと同時に、自分も国のために戦地へ行きたいと考えるドス。

しかし彼は熱心なクリスチャンのため銃を持って戦えない。そこで彼は衛生兵として国を守ることを誓い、良心的兵役拒否者として志願する。

ドロシーや父親から反対されながらも志願し、訓練所へと向かうドス。しかし、彼は銃を持てないため射撃訓練が出来ず、そこで上官や同僚ともめてしまう。周囲から煙たがられ除隊するように言われるが、それでも彼は衛生兵になるため必死に訓練についていく。

しかし、周りの反応は冷たく上官からは嫌がらせをうけ、しまいには同僚からもいじめのようなリンチを受けてしまう。それでも除隊に応じないドスは遂に命令違反として捕まってしまう。

軍法会議にかけられてしまったドスだったが、父親が軍人時代のコネを使って彼を助け、無罪を勝ち取ることに成功。ドスは晴れて一人前の衛生兵として戦場に出向くことが許可されたのであった。

 

結末

1945年5月。ドスは太平洋戦争真っ只中の沖縄にいた。彼はそこでハクソーリッジと呼ばれる戦地に衛生兵として配属される。しかし、そこは日本軍が潜んでいる危険な地帯で、何度も奇襲にあいアメリカ軍は足止めを受けていた。

ドスの部隊もハクソーリッジに向かい攻撃をしかけるが、日本軍の奇襲によって中々前に進めない。そんな状況でもドスは冷静に救援、救護を繰り返すのであった。

しかし、そんな均衡状態が続く中で遂に日本軍が本領発揮。隠れ潜んでいた地下壕から大量の日本兵が現れアメリカ軍を追い詰めていく。ほとんどのアメリカ兵が撤退していく中、ドスは一人だけが残り、味方を救助していく。

同僚の死や日本兵の奇襲に会いながらも救助を続けていくドス。彼のおかげで多くのアメリカ兵が助かっていく。

そんな状況下でドスは足を負傷した上官を助けることになるのだが、その際に日本兵に見つかってしまい奇襲を受ける。しかし、上官と力を合わせてその場を凌いだ彼は見事ハクソーリッジから脱出することに成功したのだった。

一旦基地に戻ったドスだったが、上官に頼まれ再度ハクソーリッジへ出向くことに。そこでも彼は多くの味方を助けていく。そして遂に日本軍が白旗を上げる時がやってきた。

その際、日本兵のこしゃくなトラップ攻撃によって負傷してしまうドスだったが、ハクソーリッジを崩すことに成功。

こうして彼は無事にアメリカに帰ることができ、また多くのアメリカ兵を救ったことで英雄として崇められるのであった。

 

【ネタバレ】「ハクソー・リッジ」の感想

アンドリュー・ガーフィールードが名優になりつつある!

ハクソー・リッジ 感想

引用:映画.com

アンドリュー・ガーフィールドがとにかく主演のデズモンド・ドスにピッタリでしたね。

というか、アンドリュー・ガーフィールド自身が「見た目は優男だけど正義感の強い熱い男」といった役柄が板についてきたという方が適切ですかね。

本作の彼は、見た目はヒョロッとしていて普段は大人しいのに、いざ人のためとなると自分の命を顧みず戦場へ出向く衛生兵を演じています。

ドスは実在した人物で本作は彼の伝説を基に制作されており、エンドクレジットでは実話映画お決まりの本人インタビュー動画で登場。

残念ながら彼は2006年に亡くなってしまいましたが、インタビューや考察をみる限りキャッチコピー通り「本当に誰も殺さず、衛生兵としての仕事を全うし、戦場から生還した男」みたいです。

しかし、

「信仰が深い」

「普段は大人しいけど覚醒するとやばい」

「何かと日本人を助けガチ」

「窮地に追い込まれると神様に頼みガチ」

といったように「沈黙 サイレンス」のロドリゴ神父と被ることが多々あり、制作期間や内容などが類似しているので、もしかしたら本人の中で神父と衛生兵がゴッチャになっていたのかもしれませんね。

僕自身、彼が泣き叫んだり鬼のような形相で特攻するのは飽きたのですが、次回作の「アンダー・ザ・シルバー・レイク」がクライム・スリラーということで、当分彼の笑顔はお預けみたいです。

 

呼吸を忘れた!!激しい沖縄での戦闘シーン

ハクソー・リッジ 感想

引用:映画.com

物語後半は、沖縄のハクソー・リッジで実際にあった激しい戦闘シーンに焦点を当てています。

この戦闘シーンがとにかく激しくてグロッキー、そしてエキサイティングなものになっていて、呼吸をするのを忘れるほどでした。

アメリカ兵が一人撃たれたかと思えば、それを合図かのごとくはじまる日本兵の奇襲。

ゾンビのように地下壕から現れ、何かに取り憑かれたように攻撃をしかける日本兵がとにかく怖かったです。

学校の授業で散々学んだように、沖縄戦での日本兵は相当追い込まれていましたからね。

日本兵の当時の必死さというか、アメリカ兵や死に対する恐怖みたいなものがヒシヒシと伝わってきました。

まあ、そんな状況の中で主人公のドスは負傷した味方の手当てをしていくわけで、このシーンの臨場感たるものはすごいです。

少し都合が良すぎる場面も何度かあるのですが、「激しい戦闘シーン」+「緊張感ある隠密的な要素」を体感できるので、誰もがスクリーンから目を離せなくなります。

あとはやっぱり音にも注目してほしいです。

アカデミー賞の録音賞を受賞しただけあって、実際に戦争に参加しているような気持ちにさせてくれます。

四方八方から聞こえてくる悲鳴や銃撃は、映画が終わった後もしばらくは頭の中に残っていたぐらいですから。

これはやっぱり映画館ではないと味わえない迫力なので、是非映画館に足を運んで鑑賞してみてください。

 

日本人には複雑な映画!?

内容的に反日映画と捉える方も少なくはないでしょう。

本作は太平洋戦争真っ只中の沖縄で、日本兵とアメリカ兵が母国のために闘う激戦が繰り広げれるので、日本兵がバタバタと死んでいきます。

ぼく自身嫌悪感は抱かなかったものの、複雑な心境で鑑賞していました。

観客目線で見ると主人公達(アメリカ兵)を攻撃する日本兵が悪に見えるのですが、日本人として鑑賞すると、自国を最後まで守ってくれた先人達がアメリカ兵に殺されているといった構図になりますから。

ここら辺の感情がグルグル渦巻いてしまって、素直に感動することができなかったのも事実。

ただ、終盤で日本兵が諦めて白旗を上げ、日本軍の上官が切腹をするシーンがあるのですが、それがとても印象深かったです。

というのも日本兵を完全な悪として描くのではなく、最後のそのシーンでは日本人に対するリスペクトを感じたからです。

メル・ギブソン監督の日本人に対する配慮には感動したと同時に、感謝したいと思います。

 

「ハクソー・リッジ」の作品解説

ハクソーリッジの意味とは?

ハクソーとは「ノコギリ」という意味で、リッジは「丘」のことを指します。

沖縄には前田高知という場所があり、そこには148mにも及ぶ高さの崖があります。

この崖がノコギリで垂直に切られたような、ギザギザないびつな形をしていたので、「ハクソー・リッジ」と呼ばれるようになったんだとか。

ただ、ロケは沖縄ではなくメル・ギブソン監督の母国オーストラリアで行われました。

今思えば、ヒロインを演じたテリーサ・パーマーもオーストラリア人ですな。

 

主人公が頑なに銃を握らなかった理由「セブンズデー・アドベンチスト教会」

劇中主人公のドスはどんなに叱責され、嫌がらせを受けても銃を握って戦おうとはしませんでした。

理由としては彼が熱心なクリスチャンという背景があるのですが、戦時中キリスト教徒でも銃を握って戦っているアメリカ兵はたくさんいました。

では、「なぜ主人公は頑なに銃を握ることを拒んだのか?」

それはドスがキリスト教派の1つである「セブンズデー・アドベンチスト教会」の一員だったからです。

この教会は普通のキリスト教徒達よりも熱心に信仰することで有名で、肉を食さない菜食主義の方が多いです。

また、人を殺すことは信仰を背く行為になってしまいます。

他にも、セブンズデー・アドベンチスト教会の人達は週末の土曜日を安息日としており、その日だけはどんな状況でも休み、神に祈りを捧げなくてはいけません。

ドスが軍に入隊して、銃撃訓練を拒んだり、配給をされた肉の缶詰に手をつけなかったり、土曜日は休みにしてほしいと上官に頼んだのは、彼がセブンズデー・アドベンチスト教会の一員だったからです。

 

良心的兵役拒否者とは?

国家組織の暴力装置、とりわけあらゆる形態ないしは特定の状況下の戦争に参加することや義務兵役されることを望まないこと。当人の良心に基づく信念であり、拒否した者を良心的兵役拒否者という。

引用:wikipedia

いわば、信仰している宗教の影響で、戦うことを放棄した人たちのことです。

当時は申請さえすれば兵役の拒否や中断ができたそうです。

ただ、本作の主人公のように戦わずとも衛生兵や裏方としてアメリカ軍に志願した人もいたんだとか。

 

日本人が隠れ潜んでいた地下壕

ガマ 遺品たちが物語る沖縄戦

劇中で主人公のドスが日本兵から逃げるために地下壕に潜り込み、そこで日本人を治療するシーンがありました。

あの地下壕は、沖縄戦のために日本軍が掘った壕(通称ガマ)で、全長1キロから2キロほどの距離があり、1000人以上の日本兵が潜伏していたそうです。

劇中でもありましたが日本軍は地下に基地を作り、アメリカ軍に奇襲をしかけていたのです。

 

まとめ

とにもかくにもDVDなんてもったいないことは言わず、映画館で鑑賞してもらいたいです。

スペクタクルな映像と音にスカッとするもよし、主人公の信念に涙するもよし。

メル・ギブソン監督渾身の一作に魂を揺さぶられちゃってください。

 
 
 
 

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