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【ネタバレ感想】「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺計画」見捨てられても最期まで戦った男達の真実

                          

 

みなさんこんにちは。下町バットマンです。

これまで試写会で数多くの作品を見てきましたが、本作が暫定ナンバー1。(試写会で見た作品の中で)

タダで見てしまったことを後悔するほどよく出来た作品で、3000円分の価値はある名作です。

日本では決して語られない実話を基に作られた作品で、大量のナチスドイツに少数で挑んだチェコ軍人達の勇姿を描いた作品になっています。

  • クリストファー・ノーラン作品
  • ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

が好きな方はきっと本作を気にいると思います。

 

ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。

 

「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺計画」作品概要

あらすじ

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第2次世界大戦直下、占拠地域をヨーロッパのほぼ全土に広げていたナチスで、ヒトラーの後継者と呼ばれたナチス高官ラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実権を握っていた。ハイドリヒ暗殺計画を企てたイギリス政府とチェコスロバキア亡命政府は、ヨゼフ、ヤンら7人の暗殺部隊をパラシュートによってチェコ領内に送り込む。プラハの反ナチス組織や家族との接触など計画は進み、不可能に思われた暗殺のミッションは成功。しかし、ハイドリヒへの襲撃に憤慨したナチスは、常軌を逸した報復を展開する。

 引用:映画.com

 

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国 イギリス、チェコ、フランス合作
  • 公開年 2017年
  • 上映時間 120分
  • 配給 アンプラグド
  • 監督 シェーン・エリス
  • キャスト キリアン・マーフィー、ジェイミー・ドーナン、ハリー・ロイド、シャルロット・ルボン

 

監督は「フローズン・タイム」のシェーン・エリス。

W主演を務めるのは、「ダークナイト」のスケアクロウを演じたキリアン・マーフィーと、「フィフティ・シェイズ・ダーカー」で注目を浴びたジェイミー・ドーナンです。

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!

採点 S

 

本作は全ての日本人におすすめします。

  

「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺計画」の主要登場人物

 ヨゼフ・ガブチーク/キリアン・マーフィー

 

本作の主人公。

ハイドリヒを暗殺するためにチェコ領内に降りたつ。

比較的真面目で尚且つ合理的な性格で、任務遂行のために冷静に行動していく。

レンカに特別な想いを寄せていた。

 

ヤン・クビシュ/ジェイミー・ドーナン

ヨゼフの同僚で、彼と一緒にチェコ領内に降り立つ。

ヨゼフとは違って、少し気楽で良い加減な性格。

任務を忘れマリーと婚約までしてしまう。

しかし、最後は腹をくくりナチスドイツと戦い、戦死した。

 

レンカ・ファフコヴァー/アンナ・ガイスレロヴァー

チェコ領内に住むレジスタンスの女性。

軍人の父親をナチスに殺され、憎悪を抱いている。

マリーの紹介でヨゼフと出会い、彼に特別な想いを寄せていたが、最後は銃殺されてしまう。

 

マリー・コヴァルニコヴァー/シャルロット・ルボン

ヨゼフとヤンを匿ったモラヴェツ家の家政婦で、レンカ同様レジスタンスとしてヨゼフ達をサポートしていく。

ヤンと両想いになり、婚約を結ぶ。

 

ヤン・ゼレンカ=ハイスキー/トビー・ジョーンズ

レジスタンスの幹部で、ヨゼフ達の良き理解者。

最後までヨゼフ達を献身的にサポートし、最後は口を割らないために自殺を図り死亡した。

 

マリー・モラヴェツ/アレナ・ミフロヴァー

ヨゼフとヤンを匿った心優しきレジスタンス。

一人息子でヴイォリニストを目指しているビルと夫のラジスラフと暮らしいた。

最後はナチスに捕まり自殺を図るも、頭部を切断されてしまう。

 

 

「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺計画」のラストまでの展開・結末

ラストまでの展開

第二次世界大戦真っ只中。連合国から見捨てられ、ナチスドイツに占領されていたチェコ領内にヨゼフ・カブチークとヤン・クビシュの2人の軍人が降り立った。

彼らはイギリスに亡命していたチェコスロバキア亡命政府の任務を受けた軍人で、当時チェコを支配していたナチスドイツのNo.3ハイドリヒを暗殺するために送り込まれたのだ。

地元の一悶着がありなからもプラハにたどり着いた2人はレジスタンスと合流し、レジスタンスが用意した一家に居候という形で匿われることになる。

ヨゼフとヤンは自分たちの身分をナチスドイツから隠すために、レンカとマリーという2人の美しい女性と行動を共にし、チェコ内部の実情とハイドリヒの行動を調査していく。

その結果、ハイドリヒはいつも決まった時間に、護衛付きで街の中にある城へ車で向かい、そして帰るといった一つのルーティーンを見つけ出す。

一方、ヨゼフはレンカとヤンはマリーと結ばれ、ヤンカップルは婚姻を結び、いつか終わる戦争に希望を抱くのだった。

それから数日後。ハイドリヒがパリへ移動するといった情報が流れてくる。レジスタンスの反対にあいながらも自国を守るため、ヨゼフとヤンはチェコから送り込まれた同僚の軍人たちと合流しハイドリヒ暗殺を決行することに。

その際、ヨゼフとヤンはもしも捕まった時、仲間を守るために拷問にかけられても口を割らないよう、すぐに自殺できる毒薬を渡されるのであった。

そして暗殺日当日。入念に練られた計画通りにハイドリヒがいつも車で走る道路でヨゼフ達は待ち伏せを行う。

そして遂にハイドリヒが現れるが、その日は運が良いことに護衛がついておらず、チャンスとみたヨゼフは機関銃を発砲しようとするが、弾が詰まってしまう。

その隙にハイドリヒと側近はヨゼフ達に銃を向けるが、ヤンが隠し持っていた小型爆弾を使って車をぶっ飛ばし、なんとかその場から逃げることに成功。

また、ハイドリヒは爆風の影響で負傷し死亡する。

 

結末

なんとか逃げ切ることに成功したヨゼフ達だったが、ナチスドイツは報復に出る。なんと、無実のチェコ人達を捕まえ大量虐殺を行ったのだ。

その結果、レンカは死亡してしまい、ヨゼフは失意の底に落とされるのであった。

このままではいつか捕まってしまうと、ヨゼフとヤンを匿ってくれていたアレナと息子のビルは彼らを信頼できる神父がいる教会へと移動させる。

そこでヨゼフとヤンは同僚と元々プラハに潜んでいたチェコの軍人達と合流し、身をひそめるのであった。しかし、懸賞金に目がくらんだヨゼフ達の同僚チュルダがナチスドイツに密告。

ヨゼフ達を匿っていたアレナとビル、そしてレジスタンスは捕まり、アレナに至って自殺を図るも頭部を切断されてしまう。

また、激しい拷問をうけ母親の生首を見せつけられたビルは我慢できなくなり、ヨゼフ達が教会に潜んでいると口を割ってしまう。

ヨゼフ達の居場所をつかんだナチスドイツは、大量の兵士を派遣し教会を包囲し、攻撃を開始する。

1人また1人と殺されていくチェコの軍人達。たった数名が何百人のナチス兵に勝てるわけもなく殺されていく。

そして、遂にヤンも追い詰められ毒薬を飲んで自殺を図ったのであった。

一方地下に逃げ込んでいたヨゼフだったが、水攻めと爆弾により徐々に追い込まれていく。諦めて自殺していく仲間達。

その時、彼の前に死んだはずのレンカが現れる。それを見たヨゼフは全てを察したかのように安堵に満ちた表情を浮かべ、自殺を図り死んでしまうのであった。

 

【ネタバレ】「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺計画」の感想

全体の感想

名作なのに、邦題タイトルがダサ過ぎて話題にならない系の映画です。

本当にもったいない。

下半期オールタイムベストの1作目に認定するほど良くできていて、

  • 思わず口を開けっ放しにしてしまう緊迫感
  • 儚いラブロマンス
  • 鬼畜ナチスドイツの実態
  • 目を背けたくなるような銃撃戦
  • 自国を守るために勇敢に立ち向かった男達の血と涙と汗

といったように、ぼくが戦争映画に求めるものがすべて含まれていて、見終わった後は興奮と哀しみが入り混じった、なんとも言えない高揚感を味わうことができました。

演出も地味すぎず、派手すぎず、御涙頂戴の派手な脚色もなく。

スパイ映画特有の隠密シーンもあれば、派手な銃撃戦もあり。

パーフェクトです。

また、監督のシェーン・エリスが元CMディレクターということもあり、所々でプラハの美しい街並みのカットを拝むことができ、内容とは裏腹に皮肉なほど美しい映像が印象深かったですね。

それと、バッドエンド中は歓喜間違いなしの、残酷でぺーソスなラストがたまらなくよかったです。

「インセプション」などで知られる、クリストファー・ノーラン監督作品が好きな人は、絶対ハマると思います。

あえて文句を言うならば、邦題タイトルだけなんですよね。

今回ばかりは、邦題を考えた配給会社の誰かさんに殺意を覚えましたよ。

 

キリアン・マーフィーがエロかっこいいんだよ!!

「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺計画」 感想

引用:映画.com

キリアン・マーフィー(写真左)というと、「ダークナイトシリーズ」のスケアクロウのイメージが強すぎて、小物臭しかしない脇役俳優と思っていたのですが、本作を見て株が一気に上がりました。

ハイドリヒ暗殺という目的を達成するために、

「合理的に行動していき」

「終始、悲しみと怒りを目に宿し」

「時には同僚のために身体を張り」

「そして愛する人のために自己犠牲を払う」

もうね、途中でかっこよすぎてニヤニヤと鳥肌が止まらなかったです。

セクシーとワイルドがうまい具合に同居していて、演技の幅が広いなと関心してしまいました。

彼がクリストファー・ノーランファミリーとして、様々な作品に呼ばれている理由がやっとかわりましたね。

それと、タバコを吸う姿が殺人的にかっこいいです。

女性はピンとこないかもしれないけど、男からしたら洋画の「タバコを吸うシーン」っていうのは重要事項の一つで、喫煙シーンがイカしてるだけで、名作に認定することもありますからね。

やっぱ戦争映画にタバコはマストだわ。

 

教科書では学べない、はかない戦争体験

史実を忠実に描いている作品のため、裏切り、拷問、虐殺といった目を背けたくなる描写が淡々と描かれいます。

個人的に印象的だったのは、ジェイミー・ドーナン演じるヤンが「この任務が終わればまた幸せな暮らしが訪れる」

と自信なさげにヨゼフに呟くシーンです。

教科書でみれば第二次世界大戦は1939年に始まり1945年に終結すると一瞬で分かりますが、当時の人たちは終わるか分からない無間地獄のような世界で、いつか終焉がくると希望を持って生活していたのが、深深と伝わってきました。

もちろん役者の役作りや演出のおかげもありますが、あそこまで当時の人たちの感情が自分の中に入ってきたのは初めてで、少し戸惑ったのも事実。

近年は「キャプテンアメリカ」や「ワンダーウーマン」など、アメコミ映画も戦時中やナチスドイツを題材にしていますが、やはり重みが違う。

というのも、本作の主人公達は特殊能力や援軍に頼ることができないため、過酷な状況下でも自制心を保ち己の力で解決するしか生き残る術がないわけです。

そんな環境でもひたむきに自国を守るために戦う彼らから、純粋に勇気と感動をもらうことができました。

こういった戦争に対する正の感情は、つまらない教師と教科書からは生まれることはないですからね。

やっぱり映画って素晴らしい!

 

 

「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺計画」の作品概要

ナチスの高官暗殺計画で唯一成功した「エンスラポイド作戦」

ヒトラーの絞首人ハイドリヒ

本作の題材にもなった「エンスラポイド作戦」は本当にあった暗殺事件で、実際ハイドリヒはこの暗殺事件で生涯の幕を閉じました

また、劇中で描かれていた

  1. 主人公達がチェコに降り立ってからプラハに行くまでの流れ
  2. 主人公が匿われた家や教会での出来事
  3. 残虐な拷問シーン(母親の生首を子供に見せる)
  4. 報復としていくつかの村が破壊され、多くのチェコ人が虐殺される

といったことも全て実際にあった出来事です。

もちろん、主人公のヨゼフとヤンとその仲間達も実在しており、最後は教会で殺害&自殺という結果に終わっています。

なんでもエリス監督は本作を製作するにあたって10年近く準備をし、徹底的な時代考証を行なったんだとか。

ただ、レンカとマリーとの恋愛パートはどうやら若干フィクションが含まれているそうです。

ちなみに、主人公達を裏切ったチュルダはその後逃亡し、ドイツ人と結婚するも戦後の1947年にナチス協力罪の罪で処刑されています。

 

映画では語られなかった哀しい真実

本作はナチスドイツに焦点を当てながらも、主人公達は自国を取り戻すために奮闘するチェコ人達です。

当時、チェコはアメリカ・イギリス率いる連合国から見捨てられ、枢軸国の親玉ナチスドイツの植民地となっていました。

そこで、イギリスに亡命していたチェコのお偉いさん達が主人公達を送りこみ、当時チェコを支配していたナチスのハイドリヒ暗殺を目論んだわけですが、これには映画では語られてない哀しい真実があります。

というのも、チェコの政治家達からしたらハイドリヒ暗殺はどうでも良くて、チェコはしっかりナチスドイツに抵抗していると示し、面子を保つために捨て駒として主人公達を送ったのです。

しっかり、実績を残せば再度連合国に入れてもらえるし、戦争が終わった後は大きい顔もできますからね。

実際、彼らはパラシュートで降り立ったものの、帰りのルートや安全は保障されていませんでしたし、応援が来る気配もゼロでした。

主人公達はあれだけ血を流したのに、チェコのお偉いさん達は「まあ、送っておいて暗殺計画成功したら儲けもん」くらいに思ったのでしょう。

しかし、彼らの努力は決して無駄にならずハイドリヒは死に、この事件の後にチェコは連合国に加入しています。

 

 

関連作品

暁の7人 [DVD]

実は本作以外にも「エンスラポイド作戦」を描いた作品はいくつかあり、その中でも有名なのが「アカツキの7人」です。

本作同様事実通り制作された作品とのことなので、もっと理解を深めたい人におすすめです。

また、本作の監督ショーン・エリス監督の代表作「フローズン・タイム」と主演のキリアン・マーフィーの代表作「バットマン ビギンズ」もおすすめ!!

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