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【ネタバレ感想】「沈黙 サイレンス」が哀しくてたまらない3つの理由

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みなさんこんにちは。下町バットマンです。

早速、本日公開の「サイレンス 沈黙」をみてきました。

苦し涙というものを初めて流しました。

タイトル通り、悲しくて悲しくてたまらなくなる作品。

内容とは相反して、美しい自然の景色も印象的でしたね。

キリシタン弾圧の歴史、登場人物解説、ラストまでの展開、ネタバレ感想、日本人キャストの感想といった内容になっています。

この記事は「沈黙 サイレンス」の完全なネタバレをしています。自己責任でお読みください。

 

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目次

「沈黙 サイレンス」あらすじ、キャスト紹介、採点

「沈黙 サイレンス」あらすじ、キャスト紹介

あらすじ

17世紀、キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、日本を目指す若き宣教師のロドリゴとガルペ。2人は旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、やがて長崎へとたどり着き、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていく。

引用 映画.com

 

  • 制作国 アメリカ合衆国
  • 公開年 2017
  • 上映時間 161分
  • 監督 マーティン・スコセッシ
  • キャスト アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー・リーアム・ニーソン、浅野忠信、窪塚洋介

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
 

採点 A

「沈黙 サイレンス」は1966年に発売された小説の実写化映画

『沈黙』(ちんもく)は、遠藤周作が17世紀の日本の史実・歴史文書に基づいて創作した歴史小説。1966年に書き下ろされ、新潮社から出版された。江戸時代初期のキリシタン弾圧の渦中に置かれたポルトガル人の司祭を通じて、神と信仰の意義を命題に描いた。

引用 wikipedia

実の師の日本での棄教(信仰を捨てる)を信じることができない弟子のセバスチャンとフランシスが、日本に出向いたことによって、江戸幕府の過酷なキリスト教弾圧に巻き込まれていくといったストーリー。

「ディパーデット」や「シャッターアイランド」で知られるマーティン・スコセッシ監督が惚れこみ、28年の歳月を経て映画化されました。

ちなみに、この小説は1971年にも「沈黙 SILENCE」として実写化されています。

また、遠藤周作氏が生前に残した「人間がこんなに哀しいのに、主よ海があまりにも碧いのです」という文はあまりにも有名で、長崎にはこの文が彫られた石碑も存在します。

それと、原作小説を読まなくても作品を楽しむことはできます。

ぼくはネタバレが嫌だったので、原作小説を無視して鑑賞しましたが、大丈夫でした。

ただ、理解を深めたい方は小説を購入しましょう。

そもそもなぜ、キリスト教徒の弾圧が行われたのか?

ザビエルの見た日本 (講談社学術文庫)

「あれ?てか、なんでキリスト教がここまで嫌われてたの?」

「今じゃ普通に日本でもキリスト教がわんさかおるやん」

という方のために、高校時代(偏差値48の学校で)日本史学年1位をとったことのあるぼくが、キリスト教弾圧までの流れを書いていきたいと思います。

ただ、ぼくは宗教ブロガーではないので、サラッと簡単に説明していきますね。

早く感想を知りたい!という方は飛ばしてくだされ

 

実は、キリシタンの弾圧は江戸幕府以前の豊臣秀吉の時代から行われていました。

そして1613年に江戸幕府が「禁教令」を発令したことによって、弾圧は益々激しくなっていきます。

幕府がキリスト教を弾圧した理由は、諸説がたくさんあるので何が正しいとは言い切れませんが、主に以下の3つの理由が挙げられます。

  1. 日本がキリスト教に征服(植民地化)されてしまうと思ったから
  2. キリスト教の考えが日本の文化や倫理に合わなかったから
  3. キリシタンが日本人の娘を売って、奴隷貿易を行っていたから

フランシスコ・ザビエルを筆頭にスペインやポルトガルのキリスト教宣教師達は、九州を中心に日本にキリスト教を広める活動をはじめていきます。

最初のうちは農民の間だけに広まっていたのですが、そのうち力のある大名達にまで信仰が広がるまでに。彼らはキリシタン大名とよばれ、中には外国との貿易で大きな経済力と財力を持つ者までいました。

「このまま放っておいたら、キリスト教宣教師達とキリシタン大名が手を組んで、日本を征服するかもしれない…..。」

焦った江戸幕府は、徐々にキリスト教弾圧に力を入れていったのでした。

予告編をみるとまるで幕府の人間が悪者のように見えますが、実際はキリスト教側にもかなり非があったのです。

とくに、奴隷貿易に関しては本当に酷いもので、約50万人もの日本人の娘が勝手に海外に売られてしまったんだとか。

客観的にみれば江戸幕府は自国を守るために、キリスト教の弾圧や排除活動を行っていったのです。

「沈黙 サイレンス」の主な登場人物

キリスト教宣教師

セバスチャン・ロドリゴ神父(日本名 岡田三右衛門)/アンドリュー・ガーフィールド

沈黙 感想画像引用:http://chinmoku.jp/

本作の主人公。

師匠の棄教(信仰を捨てる)の真相を掴むため、日本に潜入するがそこで激しいキリシタンの弾圧を目の当たりにし、自らも幕府に囚われてしまう。

最後は、棄教した師匠への絶望感や弾圧の哀しさに耐えられなくなり、踏み絵を行い棄教する。

彼のモデルはイタリア出身のジュゼッペ・キアラ神父。彼もロドリゴ同様日本で棄教した。

フランシス・ガルべ神父/アダム・ドライバー

沈黙 サイレンス 感想画像引用:http://chinmoku.jp/

ロドリゴ神父の相棒。ロドリゴと比べると厳格でやや短気。

また、劣悪な日本での生活に愚痴をこぼすなど、宣教師にしては未熟な面もある。

途中、ロドリゴと別れて密かに生活をしていた。しかし、最後は幕府に捕まった日本のキリシタンを救うため、命を落とした。

クリストヴァン・フェレイラ(日本名 沢野中庵)/リーアム・ニーソン

沈黙 感想画像引用:http://chinmoku.jp/

ロドリゴとガルべの元師匠。

15年もの間日本で布教活動をおこなっていたが、幕府に捕まり激しい拷問の末に棄教した。

棄教後は沢野中庵と名前を変え、日本人と結婚。幕府のキリシタン弾圧に協力した。

彼も実在した人物だといわれている。

隠れキリシタン(幕府に隠れてキリスト教を信仰するもの達)

キチジロー/窪塚洋介

沈黙 感想画像引用:http://chinmoku.jp/

ロドリゴ達が中国で初めて出会った日本人。

「悪にも値しない」といわれるほどの小物で、自分の都合が悪くなればいとも簡単に信仰をすて、遂にはロドリゴを裏切る。

ある意味物語の中心人物で、ロドリゴと彼の関係はキリストとユダとも捉えることができなくもない。

最後は結局信仰を捨てきれず、処刑されてしまう。

モキチ/塚本晋也

トモギ村の隠れキリシタン。物語前半のキーマンでもある。

キリスト教への信仰が厚く、最後までロドリゴ達と神を裏切らなかった。

最後は海岸に磔にされ、溺死してしまう。

イチゾウ/笈田ヨシ

トモギ村のリーダー。村人達からはじい様と崇められている。

英語を話すことができ、ロドリゴ達の世話をしていく。

最後はモキチと一緒に処刑されてしまう。

モニカ/小松菜奈

ロドリゴが偶然出合った隠れキリシタン。

ロドリゴを本物の神のように拝めるが、最後まで信仰を捨てなかったので、幕府の手によって縛られ海に捨てられた。

ジュアン/加瀬亮

モニカの連れ。

モニカ同様信仰を捨てなかったので、最後は斬首されてしまう。

江戸幕府

通辞/浅野忠信

ロドリゴの通訳。名前は登場しない。

どちらかというと中立的な立場で、ロドリゴのお世話係として彼に付き添う。

井上筑後守/イッセー尾形

沈黙 感想画像引用:http://chinmoku.jp/

長崎のキリシタン弾圧を取り締まる大名。周りの人間からは「井上様」と呼ばれている。

ロドリゴを精神的に追い詰めていき、最後は彼を棄教させる。

実在した人物で、映画では語られなかったが実は元々キリシタンだったという説がある。

 

「サイレンス 沈黙」用語解説

棄教

宗教の信仰を放棄すること。

17世紀の日本では「転ぶ」と呼ばれ、幕府の拷問によって多くのキリスト教宣教師や教徒が棄教した。

日本で棄教した場合は幕府からの監視がつき、死ぬまで再信仰が認めれなかった。

隠れ吉利支丹(キリシタン)

カクレキリシタンの実像: 日本人のキリスト教理解と受容

禁教令が発令されても、幕府に隠れてキリスト教を信仰していた者たち。

表面上は仏教徒を装って生活していたが、彼らのほとんどは幕府に見つかり厳しい処罰をうけていた。

本来のキリスト教徒とは異なった文化をもち、長崎県にはいまだに隠れキリシタンを名乗る地域、集落が存在する。

殉教

信仰のために命を落とすこと。キリスト教でよく用いられる言葉。

キリシタンの弾圧下にあった日本では、多くの宣教師達が拷問され殉教していった。

パードレ

スペインやポルトガルの言葉で神父という意味をもつ。

隠れキリシタン達はみな宣教師たちをパードレと呼んでいた。

踏み絵

学校の教科書に必ずといっていいほど掲載されている、絵。イエス・キリストや聖母マリアが描かれている。

隠れキリシタンを発見するために用いられ、この絵を踏めない者はキリシタンと認識され、激しい弾圧をうけた。

「沈黙 サイレンス」の気になるラストまでの展開【ネタバレ全開】

ここでは、箇条書きでラストまでの展開を紹介していきます。

物語は、キリスト教宣教師や日本の隠れキリシタン達が磔にされ、源泉を素肌にかけられるといった無残な拷問シーンからはじまる。そして、それを絶望的に見つめる神父フェレイラ。キリシタンからしたら、当時の日本は地獄そのものだった。

それから数年後。師のフェレイラが日本で棄教したという知らせを聞いたロドリゴとガルべは真相をつかむため、イエスズ会の反対をうけながらも、危険を顧みず日本へ渡る決意をする。

途中、中国で出会ったキチジローという日本人に案内され、彼らは日本のトモギ村という隠れキリシタンが潜伏する村へたどり着く。幕府に隠れながら村のリーダーのイチゾウや信仰の厚いモキチに助けられ、懺悔など司祭の職務を遂行し、密かにフェレイラの情報を探っていた。

しかし、ついにトモギ村にも幕府の監視が入るようになり、長崎奉行井上筑後守に背いたイチゾウとモキチは処刑されてしまう。彼らは最後までロドリゴ達を裏切らず、そして信仰を捨てなかったのだ。しかし、キチジローは平気でロドリゴ達と信仰を裏切り、どこかへ逃亡してしまう。

これ以上ここにいるのは危険だと感じたロドリゴとガルべは別れて行動することになる。ロドリゴは五島にわたり、そこで逃げ出したキチジローと偶然にも再開。しかし、キチジローはまたロドリゴを裏切り、幕府に密告。ついにロドリゴは幕府に捉えられてしまう。

連行され、監獄に入れられてしまったロドリゴ。しかし、井上率いる幕府の人間達はロドリゴを丁重に扱い、その代わり彼の目の前で次々とキリシタン達を拷問、処罰していく。幕府の狙いはロドリゴを肉体的ではなく精神的に追い詰め、棄教させることだったのだ。

最初のうちはそれに屈せず、信仰を続けていたロドリゴだったが、仲間のガルべの死や棄教した師フェレイラの変わり果てた姿、そして自分のせいで拷問されるキリシタン達に絶望し、ついに踏み絵を行って棄教してしまう。

それからロドリゴは幕府の厳しい監視下のもと、師匠のフェレイラと同じく完全に棄教し、日本名や仕事そして妻子までもをもらって、日本で余生を過ごした。

そして、最後は寿命で静かに息を引き取り、キリスト教式の埋葬ではなく、仏教の火葬で葬られていくロドリゴ。

しかし、ロドリゴの手にはモキチから受け継いだ小さな十字架が握られていた。そう、彼は表面上では棄教を貫いたものの、心の中では最後まで神の信仰を怠っていなかったのだ。

 

細かい説明は省いていますが、簡単なあらすじはこんな感じです。

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【ネタバレ感想】「沈黙 サイレンス」が哀しくてたまらない3つの理由

儚くて哀しい拷問

沈黙 感想

本作の舞台は、江戸幕府がキリシタン弾圧にもっとも力を入れていた17世紀の長崎。

キリスト教を信仰しているだけで、人々は重度の年貢を課せられ、罰せられ、拷問されていたという暗黒の時代です。

そんな苦しい時代を象徴するかのように、本作には実際にキリシタンに行われた哀しくて儚い数々の拷問シーンがでてきます。

今まで数多くの拷問シーンを映画でみてきましたが、個人的に今回のが一番きつかった。

マーティン・スコセッシ監督の演出の手腕が十二分に発揮されていましたね。

「100度近い源泉を皮膚にかけられる」

「高波が押し寄せる海岸に磔にされ死ぬまで放置」

「血が溜まってすぐに死ねないよう首に穴を開けられ、逆さ吊りにされる」

「縛られ海に落とされる」

「無造作に焼かれる」

書いているだけでも胸がいたくなってくるような拷問の数々。

下手に音楽を流さなければ、スローモーションも使わない。

スクリーンに映るのは、うめき声を上げて体液を流しながら苦しむ者や、神に祈りを捧げ静かに死んでいくキリシタン達のありのままの姿。

ここまで、静かで強烈な拷問を見せつけられたのは初めてで、久しぶりにお腹がキューっと痛くなりました。

加瀬亮演じるキリシタンが唐突に斬首されて、傷だらけの頭部が物哀しげに転がっていくシーンもすごかったなぁ。

 

ただ、どんなに拷問されても、信仰をすてない日本人の姿は偉大でしたね。

この拷問のシーンにこそ、日本人が世界に誇れる真の「従順」や「誠実」という概念が詰まっているかと。

決して目を背けないで、先人たちの雄姿を目に焼き付けてほしいです。

皮肉のように美しい景色の数々

沈黙 感想画像引用 映画.com

これだけ、ずっと悲しくて苦しい映画なのに、それに相反して皮肉のように美しい日本の自然の景色(ロケ地は台湾)も印象的でした。

川、海、山。

どれもシンプルな景色なのですが、眼前に広がる情緒あふれる景色には、ついつい息を飲み、内容も忘れて魅入ることが何度もありました。

スコセッシ監督は、原作小説の作者遠藤周作氏が残した「人間がこんなに哀しいのに、主よ海があまりにも碧いのです」という名文を表現するため、あえて過酷な内容とは正反対の美しい自然の映像を多用したんだと思います。

原作小説の代名詞ともいえる名文をあえて、言葉でなく映像で表現する。いやー、なんて粋な計らいなんでしょうか。

日本人は欧米人とはちがって、直接的な表現よりも抽象的な表現を好む人種ですからね。

全編を通して、監督の日本への配慮とリスペクトを感じることができました。

信仰と棄教の重み

結局主人公のロドリゴは自分も踏み絵を行い棄教をしてしまいます。

そもそも、踏み絵とはキリシタンかどうかを試す行為で、踏まなければ厳しい処罰が待っています。

「いや、踏めば疑われないんだから、その場しのぎで形だけ踏めばいいじゃん」と思うかもしれませんが、キリスト教徒からしたらそうもいかないのです。

実は、ぼくの父方の一族はとある新興宗教に入信しており(某巨大宗教組織ではありません)、ぼくも小さいころから神や信仰の尊さみたいなものを教え込まれてきました。

そのため、普通の人よりかは宗教や神、そして信仰の重みを理解しているつりです。

哲学的な話になりますが、ぼくも含め人間は弱い生き物です。そのため、誰しもが「心の拠り所」を常に求めています。

恋人、酒、スポーツ、映画鑑賞、ギャンブル…etc

考えてみてください。もし、自分が「心の拠り所」としているものを国から禁止されたら、あなたは何を思いますか?

ぼくで例えたら、映画を見るだけで拷問され、殺されてしまう。

想像するだけで発狂しそうになります。

また宗教の信仰というのは、ぼくたちが考えている何倍も尊いもので、「好き」や「愛」という次元を超えたもの。

とくにキリスト教は信仰が強ければ強いほど、厳しい戒律(掟やルール)を課せられ、結婚も禁じられます。

神の教えを信じ、そしてそれを広めるためだけに余生を送るのです。

こうしてキリスト教を信仰していく神父達からしたら、棄教は死よりも恐ろしいもの。

本作のテーマは、「信仰と棄教の重み」であって、いわばこの葛藤と苦しみのなかでも信仰を忘れようとせず、強く生きていくことを覚悟したキリシタン達の姿を描いているのです。

【気になった点・解説】神はロドリゴを見放したのか?

主人公のロドリゴは幕府の弾圧に怯える日々の中で、「主よ、あなたは何故、黙ったままなのですか?」とキリストに問いかけるようになりました。

そしてキリストはそんな問いに対し、ラストの踏み絵のシーンでロドリゴに答えを提示します。

「私は黙っていたのではない。お前と常に苦しんでいたのだ」

人は窮地に追い込まれたとき、すぐに直接的な施しを求めようとします。

  • 借金まみれ→金くれ!
  • 留年した→単位くれ

しかし、世の中には間接的な施しというものがたくさんあり、ぼくたちは一個の直接的な施しよりもたくさんの間接的な施しによって、なんとか日々生活しているということにほとんどの人は気づいていません。

恋人にふられた時、あなたを救ってくれたのは新しい女性ではなく、話を聞いてくれた友人や、嫌なことを忘れてさせてくれるバラエティ番組ではありませんでしたか?

このように、人は誰かしらのたくさんの間接的な施しによって生かされているのです。

何がいいたいかというと、キリストはロドリゴを見放していなかったということ。

その証拠に、キリストはロドリゴの前に何度も現れました。

もしかしたら、幻覚や幻聴だったかもしれませんが、キリストはロドリゴの悲痛な叫びを受け止め、彼のそばにいたのです。

ばくの見解では、神は黙っていたのではありません。

劣悪な環境下で、生きることの苦しみや悲しみをロドリゴと一緒に体験し、彼の支えとして間接的な施しをしていたのです。

キャスト陣の感想【米・日】

米国はアンドリュー・ガーフィールドの一人勝ち

まあ、米国側の主要キャストは限られているのであえていうまでもないのですが、アンドリュー・ガーフィールドの演技は圧巻の一言。

一つ一つの仕草や言動から哀しみが伝わってきて、「あぁ、やっぱハリウッドの俳優さんはすごいな」と当たり前の感想が劇中何度も頭をよぎりました。

なんでもマーティン・スコセッシ監督は、アンドリューと初めて会った時点で「ロドリゴ神父を演じることができるのは彼しかいない」と感じたんだとか。

また、窪塚洋介さんは何度か撮影中にアンドリューと演技の意見で衝突することがあったそうで、「役に入り込む集中力がすごい」とインタビューで絶賛していました。

音楽も派手な演出もすくないので、より一層、アンドリューの細部までこだわり抜いた演技をみることができる作品になっています。

是非、劇場に足を運んで自分の目で確かめてください。

日本人キャストの感想

本作には以下のようにたくさんの日本人キャストが登場します。

  • 窪塚洋介
  • 浅野忠信
  • 塚本晋也
  • イッセー尾形
  • 小松菜奈
  • 加瀬亮
  • 片桐はいり
  • AKIRA(EXILE)

日本人キャストの中で一番存在感を放っていたのは、キリシタン狩りの大名「井上様」を演じたイッセー尾形。

それこそ日本人らしい嫌みのある役柄で、ネチネチと主人公のロドリゴを追いつめていくわけです。

ドラゴンボールでいうとフリーザーみたいなウザさで、悪役としては100点満点の存在感。

ゆったりとした片言英語も不快感極まりなくて、たまらなかったです。

みなさんが気になっているであろう、浅野忠信はただの通訳役なので、そこまで重要なキャラではありません。

見せ場は棄教しないロドリゴに説教するところくらいでしたね。本人も「楽な役」だったとインタビューで答えていました。

逆に主要キャストの窪塚洋介は全編を通して、ガッツリ出てきます。

ロドリゴを裏切ったり、寝返ったり。スネ夫的な小物な役柄で、ほとんどの人が見ていてイライラすると思います。

たぶん、彼のファンは絶句するだろうし、「池袋ウエストゲートパーク」などでみせたスタイリッシュな窪塚洋介を期待したら負け。

ただ逆に考えれば、あれだけ見ている側を不快な気持ちにさせるということは、それだけ主人公を裏切るキチジローになりきっていたということ。

もしかしたら今後、浅野忠信のようにハリウッドで飛躍していくかもしれません。

それと、小松菜奈は出番が少ないながらも大女優の風格をだしていて、違和感なくキリシタン娘を演じていました。

PROTO STAR 小松菜奈 vol.9

てか、彼女ってまだ二十歳なんですね…..。ぼくより年下であの存在感と演技力はヤヴァい。

他にも、片桐はいりやEXILEのAKIRAも出ていてびっくりしました。完全にモブなので顔もはっきり写らないし、セリフもほとんどありませんが、ちゃっかり出ています。

EXILEをねじ込んでくるあたり、日本の映画業界の闇を垣間見たような気がしました。

世間の評価

やはり、マーティン・スコセッシ監督の作品なだけあって評価は高いですね。

ただ、「長い!!」という感想が多いのは気になりました。

ぼくはそこまで感じませんでしたが、たしかに161分は人によってはキツイかもしれませんね。

上映前は必ずトイレにいき、上映中は飲食を控えましょう。

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とい言った、本作を手がけたマーティン・スコセッシ監督の名作16本を楽しむことができます。

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