みなさんこんにちは。シタマチです。(下町バットマンから改名)
ジョン・ウー×福山雅治がタッグを組んだ「マンハント」を早速鑑賞してきました。
鑑賞後は席を立つのを忘れてしまったくらい、強烈なアクション演出が印象的で全身が痺れましたね。
W主演の福山雅治とチャン・ハンユーのジェイソン・ステイサムを彷彿とさせるスタイリッシュで美しいアクションシーンの数々。
そして、監督お得意の「白い鳩バサァーからの二丁拳銃アクション」も堪能でき、心から満足することができました。
アクション映画好きを語るなら、見に行かなければならない名作に仕上がっています。
ここでは、
- 作品の概要
- 主要登場人物紹介
- ラストの展開
- ネタバレ感想
を紹介していきます。
ここからネタバレ全開になります。自己責任でお読みください。
目次
映画「マンハント」の作品概要
あらすじ
製薬会社の顧問弁護士をつとめる男ドゥ・チウは、パーティの翌朝、社長秘書・希子の死体の横で目を覚ます。現場の状況証拠はドゥ・チウが犯人だと示しており、罠にはめられたと気付いた彼は逃亡を図る。独自の捜査でドゥ・チウを追う敏腕刑事・矢村は、ドゥ・チウに近づけば近づくほど事件に違和感を抱くように。やがてドゥ・チウを捕らえた矢村はドゥ・チウの無実を確信し、警察に引き渡さずともに事件の真相を追うことを決意する。
引用:映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国 中国
- 公開年 2018年
- 上映時間 110分
- 配給 ギャガ
- 監督 ジョン・ウー
- キャスト チャン・ハンユー/福山雅治/チー・ウェイ/ハ・ジウェイ/國村隼/竹中直人/斎藤工/桜庭ななみ/池内博之
監督は「レッドクリフ」や「ミッション:インポッシブル2」などの代表作をもつジョン・ウー。
W主演は日本を代表する俳優福山雅治と中国出身のチャン・ハンユー。
また、日本からは國村隼や竹中直人といったベテラン俳優たちも参加しています。
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 A
映画「マンハント」の主要登場人物
矢村聡/福山雅治
大阪府刑事部捜査一課の係長。
ドゥの事件に参加し彼を追い詰めていくが、天神製薬の陰謀に気付き、ドゥの無実を証明するために彼を助けていく。
過去に妻を失っており、今でも彼女の死を引きずっている孤高の刑事。
ドゥ・チウ/チャン・ハンユー
天神製薬の顧問弁護士を務めていたが、社長秘書殺害の罪で警察に追われてしまう。
しかし、それは天神製薬の陰謀の1つであり、過去に天神製薬に婚約者を殺された真由美や矢村の助けを借り、無実を証明していく。
最後は矢村と協働して天神製薬の陰謀を暴き、晴れて無実となって真由美と結ばれた。
遠涙真由美/チー・ウェイ
地方で牧場を経営する女性。
日本人と中国人のハーフである。
3年前に天神製薬の陰謀を暴こうとした婚約者を殺されており、独自に天神製薬の違法薬物について捜査していた。
ドゥの事件後はドゥを匿い、天神製薬の陰謀を暴くためにドゥと矢村と共に捜査に協力していく。
最後はドゥと結ばれる。
酒井義廣/國村隼
巨大グループ天神製薬の社長。
この事件の一連の黒幕であり、目的のためなら手段を選ばない危険な男。
裏で投与された人間のパワーを増大させ、自我をなくす危険な薬物を研究しており、全世界にばら撒こうとしていた。
息子が犯した秘書殺しをドゥになすりつけ、口封じのために殺し屋を送り込む。
また、過去に真由美の婚約者で違法薬物を世間に公表しようとした研究員の正樹を暗殺する。
最後は矢村とドゥに追い詰められ、自害する。
レイン/ハ・ジウォン
天神製薬が雇っている殺し屋の1人。
元々は孤児で、そこから裏社会のエージェントとして酒井の指示に従って、天神製薬の邪魔になる人物を殺していた。
しかしドゥの優しさに触れ、また酒井の悪事にさじを投げ、最後はドゥたちに協力するも撃たれて死んでしまう。
ドーン/アユジェルス・ウー
レインの仲間。
殺しの腕は一流で、ドゥ達を追い詰めていく。
実はジョン・ウー監督の娘。
映画「マンハント」のラストの展開
海外にまでマーケットを広げている巨大製薬会社・天神製薬の顧問弁護士を務めていたドゥは、天神製薬会社の秘書殺しの罪を着せられ、警察に追われてしまう。
大阪府警刑事部捜査一課の矢村は、部下の百田と事件に加わることになり、ドゥを追い詰めるがドゥは無実を訴え、スキをついて再び逃亡する。
ドゥはホームレスの倉田や事件前に知り合った真由美に助けられ、なんとか逃亡生活を続けていたが、矢村は彼を追いかけ、逮捕することに成功する。
しかし、そこにレインという女性エージェント率いる天神製薬の刺客がドゥを殺そうと襲撃。矢村は負傷してしまうが、ドゥの言動や殺し屋の出現から、彼は無実の罪であると確証していく。
また、ドゥはここで逃亡を手助けしてくれていた真由美から衝撃の事実を聞くことに。
実は真由美には天神製薬に務めていた研究者の正樹という婚約者がいたのだが、彼は天神製薬が研究していた違法薬物を世間に公表しようしていた。
それを知った天神製薬の社長酒井と息子の宏はレインなどの暗殺者を仕向け、殺してしまう。
しかし、正樹は密かに違法薬物完成の最後のカギとなる処方コードを隠しており、それを真由美が発見する。
それを聞いたドゥは真実を解明し、天神製薬の陰謀を暴くために研究所に乗り込むが、その隙ににレインが真由美を誘拐する。
一方、矢村も警察内部の人間が天神製薬と密接に関わっていることを知り、またそこから社長の酒井の陰謀に気付く。
こうして、ドゥと矢村はそれぞれ独自に天神製薬に乗り込んでいくが、違法薬物はすでに完成間近で、またドゥは捕まり、違法薬物の実験台にされてしまう。
その薬物を投与されたものは痛みを感じなくなり、パワーが増大。そして感情のコントロールが効かなくなってしまうという副作用があり、ドゥも症状に襲われる。
しかしそこに矢村が現れドゥは自我を取り戻し、2人で天神製薬の陰謀を暴き、薬物流出を防ぐために戦っていく。
捕らえられていた真由美や酒井の悪巧みにさじを投げたレインも味方に加わり、ドゥと矢村は研究所を崩壊させることに成功。
また、ドゥが着せられていた殺人の真犯人は酒井の息子・宏であることも判明。
しかしその宏は激しい戦闘で死亡し、息子と薬を失った酒井は自害。
こうして天神製薬が起こした陰謀と一連の事件は解決する。
晴れて無実となったドゥは矢村に別れを告げ、そして真由美と結ばれるのであった。
【ネタバレ】映画「マンハント」の感想
【全体の感想】完璧な友情活劇!アクション好き必見の名作
予想以上の面白さで終始、興奮がおさまりませんでした。
80~90年代の レトロで大げさなアクション演出、カット、セリフが目白押しで、その時代のアクション映画好きは発狂間違いなし。
日本語、英語、中国語が飛び交う中で、ジョン・ウー監督の良質なアクションを堪能できたぼくは、満足な気持ちで一杯です。
ストーリーは、無実の罪を着せられた中国人弁護士とそれを追う刑事が真実を追求するために、巨大製薬会社の陰謀に立ち向かうバディームービーとなっています。
まず印象的だったのは、序盤で主人公のドゥがとある飲み屋に訪れるシーン。
そこで、ドゥは後に自分の命を狙うことになる殺し屋のレインとドーンという女性に出会います。
- なぜかBGMが演歌
- 片言の日本語
- 映画をテーマにした長話
- 唐突に始まる銃撃戦
といったように、「あれ?これ今話題のタランティーノ作品じゃね?」というサプライズから物語がスタート。
そして、福山雅治演じる矢村とドゥが出会ったところから良質なサスペンスアクションへと変貌。
最後はなぜか「バイオハザード」を彷彿とさせるバイオアクションと化し、ドゥと矢村の友情活劇は幕を閉じます。
製薬会社の陰謀がテーマなので、結局最後は主人公(ドゥ)も悪役も薬物に頼ってパワーを増加させるテレビゲーム的な展開には笑いが止まりませんでした。
ただ、アクションがいちいちかっこいいので、そんなのが気にならないんですよね。
ジョン・ウー、恐るべし!
懐かしくそして強烈なアクションに全身が痺れた
引用:映画.com
アクションの素晴らしさはアカデミー賞もので、ジョン・ウー監督節が前面に押し出されていました。
最初はお互いを敵と思っていた男2人が、一緒に過ごすうちに友情を育み、名バディとなって敵を殺していく流れとそれに関するアクションシーンは秀逸でしたね。
序盤のW主演の対決は、ぼくの好きな「フェイス/オフ」のジョン・トラヴォルタVSニコラス・ケイジを越したと言っても過言ではない、迫力と美しさがありました。
ジョン・ウー監督お約束の「白い鳩バサァーからの2丁拳銃バンバン」も迫力満点で、誰もが「待ってました!」と歓喜したはず。
そして、手錠に繋がれた2人の男が見事なコンビネーションを見せ、白熱の銃撃戦の中で敵を倒し、哀愁と希望あふれる友情活劇は幕を閉じるわけです。
最後は意気投合した矢村とドゥのコンビをみて、ヒロインたちが「あんだけ仲違いしてたのに、男って単純よね」なんてクサいセリフを吐いちゃうし、ドゥはちゃっかりヒロインと結ばれるんですよ。
「ジョン・ウー監督!あんたはハードボイルドアクションというものを分かってる!」と拍手を送りたくなりました。
もう、本当に最初から最後まで完璧で、ぼくの欲するアクション要素をすべて提供してくれた監督に感謝します。
福山雅治がとことんかっこいい
引用:公式twitter
今年1番の発見は、福山雅治がアクション映画で通用していたということ。
彼はきちんとしたアクション大作は初めてで、しかも「ガリレオ」の影響で知的なイメージのある役者さんだったので少し心配していたのですが、見事観客の要望に応えてくれました。
序盤で斎藤工を華麗にボコボコしたかと思えば、日本刀を使った見事な殺陣で殺し屋を追い詰め、最後はFBIばりの銃さばきで敵をズバズバ殺していく。
「おい!ジェイソン・ステイサムがいるぞ!」と多くの観客が彼のスタイリッシュな動きに見惚れたはず。
何より激昂するシーンもクサくなく、目に狂気を宿し、妻を過去に亡くした孤高の刑事を見事演じきっていて、痺れました。
また、部下の百田を演じた桜庭ななみとのコンビも最高で、ドSな矢村と元気だけどおっちょこちょいな百田の関係は「ガリレオ」の福山雅治と柴崎コウでしたからね。
やっぱ福山雅治はカッコイイです。
元々彼の曲もラジオも大好きなんで、「追憶の雨な中」でも聞きながら余韻に浸ろうと思います。
【拍手大喝采!】やっぱジョン・ウー監督すごいわ!
大阪・奈良・岡山とロケーションがすべて日本なのに、ハリウッドばりのスケールのでかいアクションエンタテインメントを提供してくれたジョン・ウー監督に感服致しました。
「地下鉄で電車が来ている路線に主人公がダイブ!」
「川のど真ん中で水上バイクがダイブ!」
「日本が舞台なのに、ハリウッド映画並みの拳銃と銃撃戦の数々!」
他にも印象的なシーンはたくさんあるんだけど、監督が違うだけで同じ日本でもこうもスペクタクルなシーンに仕上がるのかと驚愕しました。
それに、重要なアクションシーンやカットはスローモションからの俳優の顔ドアップを多用してくれていて、見やすいし迫力満点。
ただ単にカット割りが細かいだけではなく、アクション好きの野郎の心を掴む演出の数々は、日本人監督では制作できないだろうなと。
これまでハリウッドでも活躍してきた監督だからこそ、成せる術です。
インタビューでは、
わたしが求めているアクションはジャッキー・チェンさんのようなハードなものではないので、あくまでもカッコよく美しく撮りたい、見せたいと考えています。
引用:フィルマークス
といっていましたが本当にその通りで、美しくも儚く、そして臨場感溢れるアクションシーンは本当に最高でした泣
照明がつくまで席を立たないで!
引用:映画.com
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