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【ネタバレ感想】「LION ライオン 25年目のただいま」泣きざるを得ない感動の実話映画

                          

 

みなさんこんにちは。下町バットマンです。

アカデミー賞の6部門にノミネートされた「LION ライオン 25年目のただいま」を鑑賞してきました。

実話を元に作られた作品で、全体的に重い内容ですが無駄な脚色が無く好感がもてました。

また、キャスティングやメインテーマも素晴らしいので感性にピタッとハマれば満足できるかと。

 

ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。

 

「LION ライオン 25年目のただいま」の作品概要

あらすじ

インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話を、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまう。そのまま迷子になったサルーは、やがて養子に出されオーストラリアで成長。25年後、友人のひとりから、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられたサルーは、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。

引用:映画.com

 

本作は実話を元にして制作された作品です。

原作はこちら。

 

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国 アメリカ合衆国
  • 公開年 2017年
  • 上映時間 119分
  • 配給 GAGA
  • 監督 ガース・デイヴィス
  • キャスト デブ・パテル/ルーニー・マーラ/ニコール・キッドマン/サニー・パワール/アビシューク・バラト

主人公を演じたのは「スラムドッグ$ミリオネア」で主演を務めたデヴ・パテル。

ヒロインは「ドラゴンタトゥーの女」で一躍有名になった演技派女優ルーニー・マーラ。

また、義理の母親役としてベテラン女優ニコール・キッドマンが参加しています。

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!

採点 A

 

こんな人におすすめ!

  • 感動巨編が大好きな方
  • ルーニー・マーラもしくはニコール・キッドマンのファンの方
  • インドの実情を知りたい方

 

「LION ライオン 25年目のただいま」の主要登場人物

サルー/デヴ・パテル

LION ライオン 25年目のただいま

引用:Yahoo!映画

本作の主人公。25年前にインドの家族と生き別れ、養子としてオーストラリアへと渡る。

様々な葛藤と戦いながら、本当の家族を探すためにGoogle Earthを活用していく。

 

グドゥ/アビシェーク・バラト

サル―の兄。

家族思いの優しい兄貴。

 

スー/ニコール・キッドマン

サル―の義理の母親。

オーストラリアで夫のジョンと裕福な生活をしており、サルーを養子として引き取る。

夫同様、温厚で優しい性格。

 

ルーシー/ルーニー・マーラ

サル―が大学生の時に出合ったガールフレンド。

サルーにとってはかけがえのない存在。

 

「LION ライオン 25年目のただいま」のラストまでの展開・結末

ラストまでの展開

主人公のサルーはインドの田舎町で母、妹、兄のグドゥと貧しいながらも幸せに暮らしていた。ある日、ひょんなきっかけでグドゥと市街地へ出かけたサルーだったがはぐれてしまい、しかも電車内に閉じ込められしまう。

気がつくと電車はサルーの故郷から1600㎞も離れた大都市カルカッタまで来ており、そこで降りるも完全な迷子になってしまう。街行く人に助けを求めるも様々な言語が存在するインドでは、サルーが唯一話せるヒンディー語がうまく通じず、そのままストリートチルドレンになってしまう。

人さらいに襲われたり、誘拐されかけたりと何度も危ない目に遭いながらも生き延びていくサルー。兄とはぐれてから二ヶ月後、サルーはようやく警察に保護され新聞に失踪者の広告を出すも親が見つからず、孤児院に強制入所させられる。

劣悪な環境の中、なんとか孤児院で生活していたサルーに希望の光が。オーストラリアに住む裕福な白人夫婦が里子を探しており、サルーがその1人に抜擢されたのだ。彼はそのまま養子に出され、スー&ジョン夫妻に引き取られる。

スー夫妻と、同じく里子で義理の弟マントッシュと幸せな生活を送っていったサルーは、そのまま何事もなく大人へと成長する。彼はホテルマンになるため地元を離れメルボルンへ渡り、大学に入学。そこでたくさんの友人に囲まれ、またガールフレンドとなるルーシーと出会う。

幸せな生活を送っていたサルーだったが、友人との会話やふとしたきっかけで25年前にはぐれた家族のことを思い出す。また、Google Earth(グーグルアース)で世界中の地理や写真を検索できることを知った彼は、かすかな記憶とGoogl Eearthを頼りに自分の故郷を探すことになる。

 

結末

自分の故郷をGoogle Earthで探すことになったサルーだが、中々見つけることができず苦労する。また、義理の母スーに黙って本当の母親を探すことに後ろめたさを感じたり、義理の弟マントッシュとの確執など様々な要因が重なり、サルーは自暴自棄になってしまう。

せっかく手にした職も辞め、ガールフレンドのルーシーとも別れてしまったサルーは家に閉じこもり、行く日も行く日も自分の過去と向き合っていくことになる。

そんなある日、サルーは義理の母スーからある秘密を告げられる。実はスー夫妻は自分達の子供を持てなかったわけではなく、あえて養子を引き取って家族として育てていくことを決意したというのだ。スーの親心に胸を打たれたサルーは、本当の母親を探していることをルーに告白し、また了承を得ることに。

育ての母親はいまどんな姿になっているのか?兄のグドゥはいまでも自分を探しているのか?思考を巡らせていくうちに、サルーは自分が幼少期に過ごした故郷の特徴を思い出し、Googl Eearthで探し当てることに成功する。

故郷を見つけたサルーは単身インドに渡り母親と妹と25年ぶりに再会。しかし、兄のグドゥは死亡した事実を告げれられる。

その後、サルーは生まれ故郷のインドとオーストラリアを行き来する生活を選択するのであった。

 

【ネタバレ】「LION ライオン 25年目のただいま」の感想

主人公サルーの幼少期を演じたサニー・パワールがスゴイ!

LION ライオン 25年目のただいま

引用:Yahoo!映画

主人公サル―の幼少期を演じたサニー・パワール君の演技力が、本作の中で最も賞賛すべきポイントです。

予告編でもわかるように、本作はインドの村で育った1人の少年サルーが、ある日を境に家族と行き別れて、養子に出されるというお話。

ぼくはてっきり主人公が家族と離れ離れになって早々に里親に出されて、そこでの成長や葛藤をメインに描いていくと思っていたんですよ。

しかし、本作ではサルーが家族と離れから里親に出されるまでの期間をがっつり描いており、前半はサルーの孤独なストリートチルドレン生活がメインになります。

サルーの幼少期を演じたサニー・パワール君の喋り方や出で立ち、そして純粋無垢な瞳が作品と見事にマッチしていて、とにかく愛おしいほど可愛いしその分感情移入してしまうので、序盤からボロボロ泣いている人が大半でした。

子供嫌いのぼくでさえも感情移入してしまったので、小さなお子さんを持つ方や女性は序盤からハンカチの用意しておきましょう。

あんな可愛い子が泣きながらお兄ちゃんの名前を叫んで、家に帰るために必死に行動する姿を見せられたら、誰だって泣いてしまいますよ。

「可愛い子には旅させろ」なんてことわざがありますが、本作をみたらそんなこと言えなくなるはずです。

 

インドの過酷すぎる実情

本作では「スラムドッグ$ミリオネア」のように、インドの貧困層の実態を知ることができます。

しかも時代背景が20年前以上になるので今よりもインフラ整備がされておらず、ぼくは激しいカルチャーショックを受けました。

  • 小さな子供が迷子なのに誰も助けようとしない
  • それどころか路頭に迷う子供達を拉致して、お金儲けを企んでいるヤツがいる
  • 同じ国なのに言葉が通じない(後に詳しく解説します)
  • 孤児院の子供達は家畜のように扱われている

ここら辺の描写が生々しく描かれていて、正直目を背けたくなる場面が何度かあります。

正直、鑑賞前は「たかが迷子になっただけで25年間も親と会えないってありえなくね?」と思っていたのですが、それは日本人ならではの甘い考えで、スマホやSNSが無かった時代のインドでは普通にあり得るなと確信しましたね。

女性が強姦されていても誰も助けず、むしろその輪に加わるような修羅の国とは聞いていましたが、いざ映像で実情を見せられると胸がキューっと痛くなりました。

夜中の孤児院に変なおっさんがきて子供を連れ出すシーンがあったのですが、あれは間違いなく幼児愛好家の癖をもった変態でしょうね。

しかも、職員もグルだから平気で差し出すわけです。

あまりにもインパクトが強いシーンなので、当分忘れられない。

 

キャスティングが完璧すぎた

キャスティングは100点満点でした。

前途したようにサルーの幼少期を演じたサニー・パワールを筆頭に、里親役を演じたニコール・キッドマン、そしてガールフレンド役を務めたルーニー・マーラなど、それぞれが与えられた役にハマっていたので、最後まで違和感なく楽しむことができました。

個人的に最近パッとしないニコール・キッドマンは富裕層の母親役を嫌味なく演じていて、名誉挽回の兆しになったのではないでしょうか。

ハリウッド女優にありがちな容姿の劣化もさほど感じなかったので、まだまだ現役でやっていけるなと思いました。

そして、やっぱりルーニー・マーラは本作でも際立っていて、後半部分は彼女がいるのといないのとでは大分変わったかと思います。

 

各方面から演技派女優と呼ばれているのに納得の立ち振る舞いでした。

初めて彼女を知った「ドラゴン・タトゥーの女」の時にも感じたんですけど、彼女のアンニュイな表情はシリアスな作品とピタッとハマるんですよね。

特に静寂なシーンで見せる、あの悲壮感漂う真顔には何度もハッとさせられました。俗に言う、「顔だけで演技できる女優」なんでしょうね。

かと思えば、無邪気で女性らしい仕草や表情を見せたり。ツンデレとまではいかなくても、表情にギャップのあるミステリアスな美人に男は弱いんです。

合コンでモテたい女性は、ルーニー・マーラを研究すればいけると思いますよ。

 

無駄な脚色がない、自然体で好感のもてるラストシーン

タイトルで「ただいま〜!」って言ってる時点で、ラストの展開は誰もが予想できるんですよね。

そのため、ラストシーンの演出部分にはかなり期待を寄せていました。

というのも、実話と宣伝する映画ほど大げさな脚色がされており、ガッカリすることが多々あるので、ちょっと不安だったんですよ。

しかしそんな心配は無用で、自然体で思わず涙を流してしまう素敵な展開になっていました。

主人公のサルーは最後に育ての親と妹に再会します。

変なエフェクトが入ってなかったり、下手なスローモーション等もなく、25年ぶりに再会した親子の感動の触れ合いを淡々と描いていて、純粋に感動できました。

あまりにも淡々としすぎていて、ラストシーンだけはドキュメンタリーみたいになっています。(まあ、実話なので違和感はまったくありませんでしたが。)

そして、エンドロールで3つの衝撃の事実をしることになります。

  1. 兄のグドゥはサルーとはぐれてからすぐに電車に轢かれて死んでしまった
  2. インドでは年間8万人もの子供が行方位不明になっている
  3. サルーの本当の名はシェルーで、意味はライオンという事実

序盤ではサルーとグドゥの関係性が色濃く描かれているので、本作に感情移入した人ほど、グドゥの真実には涙が止まらないかとおもいます。

また、ずっと謎だったライオンの意味がラストで判明するのは快感でしたね。

 

【ネタバレ】「LION ライオン 25年目のただいま」の解説

インドの語学について

物語の前半部分で主人公のサルーが大人に話しかけられても何も答えない場面が何度かありました。

あれはサルーが人見知りだからというわけではなくて、ただ単に言葉の意味がわからなかったから。

インドの公用語は英語とヒンディー語ですが、地域によって様々な言葉が存在し、インドには約30もの言語があると言われています。

日本のように、言語が一つではないのです。

サルーが兄とはぐれて初めて降り立った地はベンガル語を話す地域で、ヒンディー語しか理解できないサルーは言葉の意味がわからず、質問に答えることができなかったというわけです。

 

兄のグドゥはなぜ死んでしまったのか

兄のグドゥが死んだ理由は、ラストの「サルーがいなくなってすぐに列車に轢かれて死んでしまった」という文章でしか読み解くことができません。

ここからは僕の勝手な解釈になってしまいますが、きっと弟のサルーを見失ってしまったグドゥは、罪悪感を感じ無我夢中で弟を探し続けたのでしょう。

しかし、あまりにも夢中に探し続けたため、注意散漫になり列車に轢かれてしまったのだと思います。

想像するだけで胸が苦しくなってきますね。

世間ではハッピーエンドと呼ばれている本作ですが、グドゥのことを考えると純粋に「ハッピーエンドだった!」とは言えないですね。

ちなみに、実際はグドゥの他にももう1人兄がいたそうです。

本作ではなぜかいないことになっていますが…。

 

【最後に】メインテーマも良かった

シリアスで悲しい作品ですが、最後まで集中して鑑賞することができました。

脚本やキャスティングが素晴らしかったというのはもちろん、本作はメインテーマも凄くいい。

作品の内容とうまくマッチしているので、鑑賞後余韻に浸りたい方は本作のテーマを聞きながら駅まで歩いてみてはいかがでしょうでしょうか。

 

 

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