【ネタバレ感想】映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」ハリウッドレベルのCGを体感できるファンタジー作品！

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みなさんこんにちは。シタマチです。(下町バットマンから改名)

予告で見る以上にCGのクオリティが高く、そこらへんのハリウッド映画よりも迫力があってびっくりしました。

「和製ロード・オブ・ザ・リング」といっても、大げさではない映像でした。

また、堺雅人と高畑充希のコンビとコミカルな演技がツボで、最後まで楽しく鑑賞できました。

ただ、ストーリーには難ありといった感じ。

また、予算の関係か壮大なCGシーンが終盤だけってのはどうなのよと、違和感を感じましたね。

ここでは、

• 作品の概要
• 登場人物紹介
• ラストの展開
• ネタバレ感想

を紹介していきます。

ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。

 

 

 

「DESTINY 鎌倉ものがたり」の作品概要

あらすじ

幽霊や魔物、妖怪といった「人ならざるもの」が日常的に姿を現す古都・鎌倉。この地に居を構えるミステリー作家・一色正和のもとに嫁いできた亜紀子は、妖怪や幽霊が人と仲良く暮らす鎌倉の街に最初は驚くが、次第に溶け込んでいく。

正和は本業の執筆に加え、魔物や幽霊が関わる難事件の捜査で警察に協力することもあり、日々はにぎやかに過ぎていった。しかし、そんなある日、亜紀子が不測の事態に巻き込まれ、黄泉の国へと旅立ってしまう。正和は亜紀子を取り戻すため、黄泉の国へ行くことを決意するが……。

引用:映画.com

キャスト・スタッフ紹介

• 制作国 日本
• 公開年 2017年
• 上映時間 129分
• 配給 東宝
• 監督・脚本 山崎貴
• キャスト 堺雅人/高畑充希/堤真一/安藤サクラ/ムロツヨシ/要潤/市川実日子/古田新太/薬師丸ひろ子/三浦友和

監督は「海賊と呼ばれた男」や「永遠の0」で有名な山崎貴。

主演を務めるのは、「リーガルハイ」の堺雅人。

その妻役を演じるのはドコモのCMや「アズミ・ハルコは行方不明」で知られる高畑充希。

また、他にも堤真一や薬師丸ひろ子、三浦友和といった日本を代表する名優達が参加しています。

 

採点

評価基準

採点 B

「DESTINY 鎌倉ものがたり」の主要登場人物

一色正和/堺雅人

ミステリー作家。

着物や浴衣を好み、常に原稿の締め切りに追われている。

熱帯魚と電車のプラモデルが大好きで、なりふり構わず収集するため、一色家の財政を苦しめている。

剣道が得意で、終盤での天頭鬼との戦いでも活用し、雑兵を倒すことに成功する。

父親も小説家で、正和は父の血を色濃く継いでいる。

 

一色亜紀子/高畑充希

正和の妻。

出版社に勤めていた時に正和と出会い、婚約した。

正和とは歳がかなり離れており、23歳という設定。

非常に素直で面倒見のいい性格。

そのため、貧乏神が住み着いた時もお客として迎えいれ、貧乏神に好かれる。

その際もらった神器が、終盤の天頭鬼戦で役立つことになる。

 

本田/堤真一

正和の担当編集者。

ひょうきんな性格で、奥さんと子供がいる。 

しかし、難病を患ってしまったことで死んでしまい、死神の力によって転生するもカエルの魔物になってしまう。

妻に想いを寄せるヒロシを疎ましく思っていたが、最後は彼を認め、魔物として生きていく道を選んだ。

 

死神/安藤サクラ

黄泉の国の使者で、死んだ人間の世話をする存在。

死神に申請をだし、条件を満たせば霊体だけ現世に留まることができる。

最後まで正和をサポートしていく。

 

天頭鬼/古田新太

本作のラスボスで、正和の恋敵。

実は平安時代から正和と天頭鬼は亜紀子を取り合ってきた仲で、毎回天頭鬼は正和との戦いに敗れてきた。

そのため、現代では部下を使って強引に亜紀子の魂を黄泉の国に呼び出し、婚約しようと躍起になっていた。

しかし、結局最後は正和との勝負に敗れてしまう。

鬼と牛を合体させたような見た目をしている。

 

小説家で鎌倉警察・心霊課の顧問、一色正和と妻の亜紀子は、鎌倉で幸せに暮らしていた。

しかし、鎌倉は強力な霊力や邪鬼に覆われており、妖怪や幽霊と共存する異質な街であった。

正和とは 違って、大人になって妖怪に出会った亜紀子は戸惑いつつも、貧乏神や幽霊達と接するうちに馴れていく。

しかし、ある日一匹の妖怪によって亜紀子の身体が奪われてしまい、彼女は霊体となってしまう。

死神の力によって亜紀子の霊体は現世に留まることができるのだが、それには正和の寿命が必要と知り、亜紀子は泣く泣く黄泉の国へいってしまう。

絶望の淵に立たされ、自殺を考える正和だったが、死神に亜紀子の身体さえ見つければ黄泉の国から連れ戻し、現世で再び暮らせると告げられる。

正和は心霊課の仲間の力を借りて、なんとか亜紀子の身体を見つけ出し、魂を現世に呼び戻すために幽体離脱を可能にする魔界の松茸を食べて、黄泉の国へ向かう。

黄泉の国に渡った正和は死んだ両親の力を借りて、想像だけで物体を作り出す力を習得し、亜紀子の元へ向かう。

しかし、亜紀子は天頭鬼という強力な妖怪に気に入られており、強制的に婚約を迫られていた。

また、実は平安時代から正和と亜紀子は結ばれていて、時代の境目ごとに天頭鬼と正和が亜紀子を取り合っていた事実を知ることになる。

正和は亜紀子を連れ出しなんとか逃げ出すことに成功するも、天頭鬼のしつこい追跡により、とうとう捕まってしまう。

絶対絶命の危機に陥るが、貧乏神からもらった神器が間一髪で発動し、正和と亜紀子は現世に戻ることに成功する。

こうして2人は再び幸せな生活を取り戻したのであった。

 

 

【ネタバレ】「DESTINY 鎌倉ものがたり」の感想

CGがハリウッドレベルでワロタ

「スター・ウォーズ」のような大作ほどでは無いものの、日本のCG技術ではじめて鳥肌が立ちました。

流石、日本一の映像技術を誇る、VFXプロダクション白組の山崎貴監督が手がけただけあります。

現世編の映像は既存の日本CGだったので、暖かい目で見守っていたのですが、黄泉の国編に入ってから5倍くらい技術がグレードアップして、びっくりしました。

怪物たちはよーく見ると、映像の荒さを感じるんですけど、黄泉の国全体のCGはハリウッドレベルで「和製ロード・オブ・ザ・リング」といっても大げさではないです。

１つ１つの背景の色味とかデザインが綺麗過ぎて、ハリウッド同様、現実に存在するかのようなクオリティでしたね。

引用：Twitter

竹刀が「ハリー・ポッター」の魔法のように、シュッと出てくるシーンは、かっこよすぎて厨二病が爆発しました。

本作の制作スタッフたちなら、「千と千尋の神隠し」も実写化できるでしょう。

ただ、金銭的な面もあってか、黄泉の国編がラストの30分ほどしかなかったのは、残念でしたね。

あれだけ予告でファンタジー色をごり押ししてんだから、せめて1時間は黄泉の国に滞在してほしかったです。

 

堺雅人と高畑充希コンビのほのぼのとした雰囲気に癒された。

堺雅人と高畑充希が本当のカップルにしか見えなくて、微笑ましかったです。

とくに高畑充希が素なんじゃないのかと思うくらい、堺雅人にベタベタで本当の夫婦にしか見えなかったんですよね。

セリフもコミカルで、天然な役の高畑充希がボケ、堺雅人がツッコミと夫婦漫才的なシーンもあって、ぼくは結構クスクス笑っていたんですけど、周りの反応が微妙でびっくりしました。

もしかしたら館内の女性は、喜怒哀楽が激しくて堺雅人にベタベタな高畑充希があざとく見えたのかもしれません。

男性からしたら素直で可愛らしくみえるものですが、やっぱり女性は厳しいですな。

それと、堺雅人はやっぱり演技力が他の同世代俳優と比べてもズバ抜けていますね。

いつもニヤついているからから、時折真面目な顔で話すシーンは妙に説得力があるし、怒りの表現もとても上手。

いつもの堺雅人ではあるんですけど、ファンタジー過ぎる内容や映像に負けておらず、とくに前半は堺雅人と高畑充希がいなかったら、ストーリーが破綻していたと思います。

 

原作を読んでいなくても楽しめる！

原作「鎌倉ものがたり」を読んでいなくても、全然楽しめます。

というか、失礼だけどほとんどの方が原作を読んだことがないと思うんで、本作をきっかけに原作が広まっていくのでしょう。

ちなみに、原作だと妖怪や幽霊以外に、宇宙人や未来人も出てきて、よりSF色が強くなるようです。

原作のとんでもなさを考えると、本作はまだ落ち着いていたのかもしれませんね。

 

宇多田ヒカルの歌声に感動！

やっぱり、宇多田ヒカルの歌声はすごいですね。

エンディングに入ったと同時にすぐ流れるため、誰も席を立たず館内のお客さんが全員聞き入っていました。

iPhoneで聞くのでさえ素晴らしいのに、映画館の音響で聞くとレベルが格段に違っていて、もうずっと聞いていたかったです。

それと、エンドロールにも工夫があって、パシフィックリムのように登場キャラのフィギアが出てくる演出もかっこ良かったです。

(実際はここまでカッコよくはありません)

 

ストーリーをもうちょっと上手くまとめてほしかった

ここからは不満ポイント。

冒頭でも書いたんですけど、予告で出てくる壮大な黄泉の国は最後だけで、半分以上は鎌倉での主人公夫妻の惚気ライフなんですよね。

ただ、2人の関係性がすごく良かったので、ほのぼのとした恋愛ドラマとして観れたんですけど、他にもいろいろサイドストーリーを詰め込み過ぎかなと。

• 編集者本田のサブストーリー
• 一色正和の探偵サブストーリー
• 貧乏神とのサブストーリー
• 幽霊夫妻のサブストーリー
• 死神とのサブストーリー

など、前半は原作の話をいろいろ詰め込み過ぎたせいか、ストーリーの繋がり方が不自然で、違和感しかないんですよね。

それなら、最初からオムニバス形式にすれば良かったと思いますし、もうちょっと上手くまとめることができたはず。

それと、もうちょっと現世編もファンタジー色を強くしてほしかったですね。

 

キャストが豪華な割には見せ場がほとんどない

堺雅人と高畑充希のインパクトが強すぎて、他の豪華キャストの見せ場がゼロに近かったのもマイナス点。

• 堤真一
• 中村玉緒
• 安藤サクラ
• ムロツヨシ
• 要潤
• 國村隼
• 薬師丸ひろ子
• 三浦友和
• 橋爪功
• 市川実日子

といった山崎貴ファミリーをはじめ、たくさんの豪華キャストが出演しているものの、出番はほとんどなし。

堤真一は転生してカエルになるし、要潤は顔だけ狐に変身するし、ムロツヨシは「デスノート」の夜神ライトになるわで、パニック状態。

てか、なんで堤真一は死んだ後、カエルに転生することを選んだんだよ。

引用：Twitter

「よう！」とかいってケロケロ言いながら普通に登場するし、いま思い出すだけでもじわじわくるわ。

堺雅人と高畑充希の二強が強すぎたから、最初からこの2人の会話劇だけで良かったとおもいます。

 

鎌倉ほとんど関係ないじゃん！

ぼくは鎌倉が大好きなので、美しいロケーション目当てで観に行ったんですけど、あんまり鎌倉の景色が出てこなくてげんなりしました。

物語の序盤と中盤で、江ノ島が出てくるシーンは美しかったんですけど、その他のシーンはほとんどが家屋の中で、予算の限界を感じましたね。

終盤の壮大なCGにお金を使いすぎてしまったのでしょう。

せっかく、サブタイトルに「鎌倉ものがたり」っ入っているんだから、もうちょっと鎌倉を前面に押し出してほしかったです。

ただ、「スラムダンク踏切」を出してくれたのは、感謝します。

 

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• ALWAYS 三丁目の夕日
• ALWAYS 続・三丁目の夕日
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• 寄生獣 前編・後編
• 武士の家計簿
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