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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 感想

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「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」【感想】誰かが死んでも人生は続いていく

2017/01/05

                          

 

みなさんこんにちは。下町バットマンです。

来年の2月に公開する、ジェイク・ギレンホール主演の「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」を試写会で一足先に鑑賞してきました。

妻を亡くした主人公を悲観的に描かず、淡々と自然に描いていく脚本に好感がもてました。

今回はネタバレなしで感想を紹介していきます。

 

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」あらすじ、キャスト紹介、採点

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」あらすじ、キャスト紹介

あらすじ

ウォール街のエリート銀行員として出世コースに乗り、富も地位も手にしたディヴィスは、高層タワーの上層階で空虚な数字と向き合う日々を送っていた。そんなある日、突然の事故で美しい妻が他界。しかし、一滴の涙も流すことができず、悲しみにすら無感覚に自分に気付いたディヴィスは、本当に妻のことを愛していたのかもわからなくなってしまう。義父のある言葉をきっかけに、身の回りのあらゆるものを破壊し、自分の心の在り処を探し始めたディヴィスは、その過程で妻が残していたメモを見つけるが……。

引用:映画.com

  • 監督 ジャン=マルク・ヴァレ
  • キャスト ジェイク・ギレンホール、ナオミ・ワッツ、クリス・クーパー
  • 上映時間 101分

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!

採点 A

 

こんな人におすすめ!

  • ジェイク・ギレンホールの怪演を見たい方
  • ナオミ・ワッツのアバズレ感を楽しみたい方
  • お涙頂戴してない、感動映画をみたい方

 

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」感想

人によって解釈や感想がガラりと変わる作品

ぼくは試写会で鑑賞したのでアンケートに答えたのですが、「この作品を人におすすめしますか?しませんか?」という項目には少し疑問を感じましたね。

ぼくは誰かにこの作品について「どうだった?」と聞かれたら、間違いなく「自分好みだった」と答えます。

本作は雰囲気でいうと「6才のボクが、大人になるまで」を手がけた、リチャード・リンクレイター作品に通ずるものがあって、明確な答えがなく、むしろ解釈は観客に委ねるといった監督のメッセージが伝わってきました。

十人十色ではありませんが、人によって解釈や感想はガラリと変わってくるかと思います。

そのため1人で鑑賞するよりかは、恋人や友達とみに行った方いいでしょう。

終わったあとに、あれやこれやと語ることができますからね。

まさに見終わったあとまで楽しむことができる、映画好きにとって理想的な作品に仕上がっています。

 

ジェイク・ギレンホール=変人

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 感想画像引用:https://twitter.com/ame_hare_movie?lang=ja

ぼくは「ナイトクローラー」を見て以来、本作の主人公を演じたジェイク・ギレンホールが大好きになりました。

この作品では、妻を交通事故で亡くしても悲しむことができず、なぜか解体癖が覚醒するという、身近にいそうなズレた中年男性デイヴィス演じています。

周りは彼の妻ジュリアの死に嘆いたり基金を設立する中、デイヴィスは妻を愛していなかったため悲しむことができず、現実逃避として物の解体を始めます。

オフィスのトレイや電話からはじまって、しまいにはブルドーザーを購入してマイホームを破壊するまでに。

 

ジェイク・ギレンホールって独特の顔をしていますよね。とびきり男前ではないんだけど、あの常に眠そうな顔が妙に魅力的で。

そんでもって、世間からズレた変人の役がとにかく似合う。似合うというかハマり役。

ナイトクローラーでもそうでしたけど、サイコパスの一歩手前くらいの男性を演じるのがめちゃくちゃうまいんですよ。

本作でも無心で物を解体していくんですけど、とにかくその風景が似合う。

シリアルキラーとはまた違って、電車や街の中にいる何かしでかしそうな日常の変な人。

与えられた役をそつなくこなし、尚且つ観客の予想を上回るインパクトを与えてくれる、ジェイク・ギレンホールのあのポテンシャルには、ぐうの音もでません。

 

ナオミ・ワッツ=年増のアバズレ

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」 感想画像引用:http://eiga.com/movie/83954/gallery/2/

本作のもう一人のキーパソンでもあるカレンを演じたナオミ・ワッツもよかったですね。

主人公デイヴィスとの出会いが最高で、妻が息を引き取った日に彼が自販機でチョコで買うのですが、それがうまく出てこなくて、結局買えないわけです。

そこでデイヴィスは、自販機の会社にわざわざ手紙でクレーム送るのですが、その手紙をたまたま受け取ったのがカレン。

その手紙の内容もすごくて、やんわり自分の奥さんが死んだことをブラックジョークを交えて書くわけです。

しかも、執筆するタイミングも妻の葬式のすぐ後という。

それを受け取ったはカレンは「感動した!」とかいってデイヴィスのスマホに勝手に電話をかけたり、しまいには尾行までするようになります。(顧客の個人情報の保護はどうした笑)

どないやねん!の嵐で、漫画家の蛭子能収が、死んだ奥さんの遺影の前で気になっていた女性を口説いたくらい、彼らには世間とのズレと狂気を感じるわけです。

そんで、結局カレンは自分の息子を含めたデイヴィス3人と奇妙な男女の共同生活をはじめるという。

でも、カレンはデイヴィスと体の関係を結ばないわけです。

シャブ中でSEX依存症のくせに。

しかも、他にも男がいるというおまけつき。

 

でも、なんやかんやこういった女性って結構いるとおもうんですよ。

母子家庭でお金はないけど、なまじ見た目がいいから男だけには困らない。

子供を叱る時は平気で「FUCK!」とかいっちゃたり。

年増のアバズレを演じる、ナオミ・ワッツの自然な演技がたまらなくよかったですね。

 

誰かが死んでも人生は続く

この手の内容の作品は、大概ダメな主人公が妻を亡くしたことによって一念発起し、人生を再チャレンジするといったような内容になりがち。

しかし、酷かもしれませんが、現実的には、親族や身内が死んだからといって、映画のように人生が劇的に変わることはありません。

大切な人がしんだからといって、時が止まることもなければ、人生が変わるような出会いもない。

誰かが死んでも人生は淡々と続いていくのです。

ぼくの知人にも不慮の事故や病気で、親族を亡くしている方が何人かいるのですが、みなさん自分なりに死をうけとめ、また普通の人生を歩んでいます。

「死んだ兄弟の意志を引き継ぎ、起業した!」

「病気で亡くなった母親のために金メダルをとった!」

なんて人は知りませんね。

身内が死んだからといって、神様は代わりのものをくれるほど優しくありませんから。(その人次第で何かが変わることはあるけど)

 

下手に御涙頂戴を狙わず、妻を亡くした1人の男のちょっとした転機と人生を淡々と描く。

あまりにも飾らない自然な脚本に、ぼくは好感をもつことができました。

ラストにさりげなく訪れる、ちょっとしたサプライズもリアリティーがあってよかったですね。

多分、ラストの展開こそ前述したように、人によって解釈や感想がガラりと変わります。

ちなみに、ぼくは「世の夫婦の実情なんてそんなもんだよね。」と納得できたし、いい意味で人の人生の儚さを感じることができたので、大満足。

涙はでないけど、心の中で静かに感動できる良作でした。

 

 

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