みなさんこんにちは。下町バットマンです。
世界的に大ヒットしたミニオンズの製作スタッフがおくる、ミュージカルアニメーション映画「SING/シング」を鑑賞してきました。
一言でいうと普通の作品で、ミュージカル映画にしては音楽の使用回数が少ないように感じました。
無邪気な子供達は違和感なく楽しめますが、目の肥えた大人は「ふーん」くらいの印象しか抱けないかと。
ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。
「SING/シング」の作品概要
あらすじ
人間世界とよく似た、動物だけが暮らす世界。コアラのバスターが劇場支配人を務める劇場は、かつての栄光は過去のものとなり、取り壊し寸前の状況にあった。バスターは劇場の再起を賭け、世界最高の歌のオーディションの開催を企画する。極度のアガリ症のゾウ、ギャングの世界から足を洗い歌手を夢見るゴリラ、我が道を貫くパンクロックなハリネズミなどなど、個性的なメンバーが人生を変えるチャンスをつかむため、5つの候補枠をめぐってオーディションに参加する。
引用:映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国 アメリカ合衆国
- 公開日 2016年
- 上映時間 108分
- 配給 東宝東和
- 監督 ガース・ジェニングス
- キャスト マシュー・マコノヒー/リース・ウィザースプーン/セス・マクファーレン/スカーレット・ヨハンソン/ジョン・C・ライリー/タロン・エガ―トン
「インターステラ―」のマシュー・マコノヒーや「アベンジャーズ」のスカーレット・ヨハンソンが参加しており、「キングスマン」で一躍スターダムにのし上がった、タロン・エガ―トンも声優を務めています。
また、「キューティー・ブロンド」のリース・ウィザースプーンも出演しているのは、個人的にうれしいところ。
日本語版では、ウッチャンナンチャンの内村光良や長澤まさみ、山寺宏一、スキマスイッチの大橋卓弥と豪華なメンツが参加しています。
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 B
こんな人におすすめ!
- ミニオンズが好きな方
- CGアニメーション映画が好きな方
- お子さん
「SING/シング」の主要キャラクター
バスター・ムーン/マシューマコノヒー(内村光良)
劇場の支配人。アグッレシブな性格で楽しいことが大好き。
愛する劇場を復興するためにオーディションを開くが、事故で劇場が崩壊。
途中諦めかけるが、父の意志と音楽への情熱を再度みいだし、見事劇場を復興させた。
ミーナ/トリ―・ケリー(MISIA)
歌はめちゃくちゃ上手いが、自信がないためステージに立つことができないゾウ。
最初は裏方として参加するが、最後は歌手デビューを遂げた。
アッシュ/スカーレット・ヨハンソン(長澤まさみ)
ロックが大好きな十代のヤマアラシ。
彼氏とバンドを組んでいるが、浮気されてしまう。
ジョニー/タロン・エガ―トン(スキマスイッチ 大橋卓弥)
強盗団の父親がおり、家業を嫌々手伝っている。
歌うことは大好きだが、それがきっかけで父親から勘当されてしまう。
ロジータ/リース・ウィザースプーン(坂本真綾)
25人の子供と冴えない夫をもつ主婦。
歌手になる夢を諦めきれずに、オーディションに参加する。
マイク/セス・マクファーレン(山寺宏一)
ずる賢いネズミ。
基本的に毒舌で、皮肉屋。
トランプゲームでイカサマをしたため、クマのギャングから命を狙われている。
グンター/ニック・クロール(トレンディエンジェル 斎藤司)
ロジータの相棒。
テンションが異様に高い。
「SING/シング」ラストまでの展開・結末
ラストまでの展開
動物だけが暮らす世界で、劇場の支配人を務めるコアラのバスター・ムーンは日々悩んでいた。なぜならば、手塩にかけて運営してきた劇場の経営がうまくいかなくなり、潰れかけているからだ。
↓
そこでバスターは、劇場を復興させるために賞金をかけたオーディションを開くことに。しかし、お手伝いさんのミス・クローリーの手違いにより、賞金の額が10万ドルに設定されてしまい、結果驚くような数の候補者が集まる。
↓
そうとも知らず、オーディションを始めたバスター。数多くの候補者の中から、ミーナ、アッシュ、ジョニー、ロジータ、マイク、グンターの6名が最終的に選ばれる。彼らはそれぞれ悩みを抱えており、賞金を手にして新たな人生を歩もうとしていた。
↓
しかし、バスターはここで賞金の額が桁違いに高く設定されていることに気づく。後戻りはできないと思ったバスターは、友人の祖母で元トップスターの歌姫ナナにスポンサーとしてお金の援助を頼みに行く。渋々了承したナナは、代わりに候補者の歌声を聴かせることを条件にだしてくる。
↓
バスターは劇場の舞台作り、候補者たちはそれぞれレッスンをし準備をしていく。そして、ついにナナに歌声を聴かせる日がやってきた。各自自慢の歌声を披露していく中トラブルが起きてしまい、劇場が崩壊。ナナも愛想をつかし帰ってしまう。
↓
こうしてバスターの劇場は元々あった借金のツケもあり差し押さえられてしまい、オーディションは一旦中断してしまうのであった。
結末
バスターはナナの孫で、友人のエディの家で隠れるように暮らしていた。劇場を崩壊させたことから、彼は世間から厄病神扱いされていたのだ。
しかし、そこに候補者たちが現れバスターを勇気付けていく。最初は乗り気じゃなかったバスターだったが、父の意思や歌への情熱を思い出し、一から劇場を作り直すことを決意する。
こうしてバスターと候補者たちは、世間から笑われながらもコンサートを開くことを決め、各々が準備を進めていく。また、家庭の事情や恋人との失恋など、候補者たちはそれぞれの問題を解決し乗り越えていく。
そして、コンサート当日。最初はまったく人が入らなかったが、候補者達の素晴らしい歌声を聞きつけ、多くの人が来場。大喝采が巻き起こる。
こうして世間とスポンサーのナナから信頼をえたバスター達は、見事劇場を復活させたのであった。
【ネタバレ】「SING/シング」感想
全体の感想
全体の感想はいたって普通でした。
可もなく不可もなくといった感じで、だれが見てもある程度は楽しめるのではないでしょうか。
ただ、ぼくの期待してた心躍る洋楽メドレーは控えめで、どちらかというとキャラクター達の心情を軸に物語が構成されているので、そこの部分は少し残念でしたね。
予告やCMをみていると、まるで音楽中心の内容のような宣伝になっていますが実際は違います。
蓋を開けてみれば、アイデンティティーを見失ったキャラクター達が、音楽の力を使って本当の自分を見つけだし歌で表現するといった内容で、肝心の音楽がガッツリ流れるのは終盤の30分くらいだけ。
子供は楽しめるかもしれませんが、大人は新鮮味を感じることができず「まあ、そんなもんだよね」といったなんとも言えない感想を抱くかとおもいます。
ただ、
「人生どん底まで落ちたら後は上がるだけ」
「常識から魔法は生まれない」
など、思わずハッとしてしまうような名言がところどころで出てきたのは、印象深かったです。
それと、やっぱりハリウッドのCGアニメーションは素晴らしいですね。
「モアナと伝説の海」の時も感じましたが、それぞれのキャラクター達が本当に実在するかのごとくスクリーンの中を駆け回っており、キャラクターの心の動きや感情を細かく表現できていて、関心するばかり。
内容は置いといて、アニメーションだけみたら良作です。
洋楽好きは絶対楽しめる名曲メドレー
さて、本作には一応数多くの洋楽が出てきます。
最先端の楽曲からちょっとひと昔前のものまで、だれもが知っている洋楽が使われているので、「あ、これしってる!これも!」となるはず。(公式によると約60曲もの楽曲が使われているそうです。)
ちなみに、本作に出てくる洋楽はこのようになっています。(一例)
1. フェイス feat. アリアナ・グランデ/スティーヴィー・ワンダー [エンディング・ソング]
2. 愛しておくれ/スペンサー・デイヴィス・グループ
3. ザ・ウェイ・アイ・フィール・インサイド/タロン・エガートン(ザ・ゾンビーズ)
4. レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス/セス・マクファーレン(フランク・シナトラ)
5. アイ・ドント・ワナ/スカーレット・ヨハンソン&ベック・ベネット
6. ヴィーナス/ニック・クロール&リース・ウィザースプーン(ショッキング・ブルー)
7. オーディションズ/シング・キャスト
8. アランド・ザ・ワールド-ルンバ/セニョール・ココナッツ&ヒズ・オーケストラ ★
9. バンボレオ/ジプシー・キングス
10. ザ・ウィンド/キャット・スティーヴンス ★
11. ハレルヤ/トリー・ケリー(レナード・コーエン)
12. アンダー・プレッシャー/クイーン&デヴィッド・ボウイ
13. シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!/ニック・クロール&リース・ウィザースプーン(テイラー・スウィフト)
14. アイム・スティル・スタンディング/タロン・エガートン(エルトン・ジョン)
15. セット・イット・オール・フリー/スカーレット・ヨハンソン(映画オリジナル楽曲)
16. マイ・ウェイ/セス・マクファーレン(フランク・シナトラ)
17. ドント・ユー・ウォーリー・アバウト・ア・シング/トリー・ケリー (スティーヴィー・ワンダー)
18. ゴールデン・スランバー/キャリー・ザット・ウェイト – ジェニファー・ハドソン(ザ・ビートルズ)
19. アウト・トゥ・ランチ(エンド・タイトル)/ジョビー・タルボット ★
20. リッスン・トゥ・ザ・ミュージック(スパニッシュ/イングリッシュ・ヴァージョン)/ティキ・パシラス(ドゥービー・ブラザーズ)★
21. ハレルヤ(デュエット・ヴァージョン)/ジェニファー・ハドソン&トリー・ケリー(レナード・コーエン)★
22. ドント・ユー・ウォーリー・アバウト・ア・シング(アコースティック・ヴァージョン)/トリー・ケリー (スティーヴィー・ワンダー)★
23. オー・マイ・ゴッシュ/ザ・バニーズ ★
24. セット・イット・オール・フリー/長澤まさみ ☆
25. アイム・スティル・スタンディング/大橋卓弥(スキマスイッチ)☆
26. マイ・ウェイ/山寺宏一 ☆
この中で、個人的に気になった楽曲を解説していきます。
「Stay With Me」/ サム・スミス
劇中で「キングスマン」で知られるタロン・エガ―トンが歌う楽曲。
ゆったりとしながらも力強い歌声が印象的で、現代っ子なら誰もが一度は聞いたことがあるはず。
「Set It All Free」/ スカーレット・ヨハンソン
こちらは作品のオリジナルソング。
ロック調でノリノリの楽曲に仕上がっています。
普通にかっこいい。
「Call Me Maybe」/カーリー・レイ・ジェプセン
この曲もめちゃくちゃ有名ですね。
日本のCMでも使われており、劇中では「アベンジャーズシリーズ」のスカーレット・ヨハンソンが熱唱しています。
青学生が好きそう。
「Kiss From A Rose」/シール
劇中でちょこっと流れます。
この楽曲は過去に、映画「バットマン・フォーエヴァー」でも使用され、大ヒットした名曲。
ほかにもいい楽曲はたくさんあるんですけど、前述したようにガッツリ使われている曲がすくないので、個人的に気になったのこのくらいですかね。
気になる方は映画館にいき、自分の耳で確認しましょう。
まとめ
何度もいうけど、もうちょっと音楽メインで制作してほしかったです。
エンドロールの後に「続編制作決定!」といった宣伝が流れますが、おいおい大丈夫かよといった感じ。
今度は、曲メインでお願いしますね。
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