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【ネタバレ感想】「光をくれた人」感動よりも胸糞要素がつよいヒューマンドラマ

                          

 

みなさんこんにちは。下町バットマンです。

マイケル・ファスベンダ―とアリシア・ヴィキャンデルW主演の「光をくれた人」を一足先に試写会で鑑賞してきました。

「感動」というよりかは「胸糞」要素の方がつよくて、ぼくは一切泣けませんでしたね。

自分の置かれている立場によっては背筋が凍りつくかも。

 

ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。

 

 

「光をくれた人」の作品概要

あらすじ

第1次世界大戦後のオーストラリア。孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トムは、明るく美しい妻イザベルと幸せな日々を送りはじめる。やがてイザベルはトムの子を身ごもるが、立て続けに流産と死産に見舞われてしまう。そんな矢先、男性の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着く。赤ん坊に心を奪われたイザベルは本土に報告しようとするトムを説得し、赤ん坊にルーシーと名付けて我が子として育てはじめるが……。

映画.com

 

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国 アメリカ合衆国
  • 公開年 2017年
  • 上映時間 133分
  • 配給 ファントム・フィルム
  • 監督 デレク・シアンフランス
  • キャスト アリシア・ヴィキャンデル/マイケル・ファスベンダー/レイチェル・ワイズ/アンソニー・ヘイズ

監督は「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス。

W主演は、「リリーのすべて」のアリシア・ヴィキャンデルと「アサシンクリード」のマイケル・ファスベンダー。

また、「ボーン・レガシー」や「ロブスター」で知られるレイチェル・ワイズも出演しています。

 

採点

評価基準

  • S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
  • A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
  • B・・・・・まあ、普通。
  • C・・・・・微妙。人にはオススメしない
  • F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!

採点 C

 

こんな人にはおすすめできません

  • ハッピーな恋愛映画を求める方
  • デートムービーを探している方
  • アリシア・ヴィキャンデルのファンの方

 

「光をくれた人」の主要登場人物

トム/マイケル・ファスベンダー

 

本作の主人公。

第一次世界大戦で心を病み、癒しを求めてオーストラリアの孤島に灯台守として住みつくようになる。

そこで出会ったイザベルと結婚するが、ある日大きな過ちを冒してしまう。

 

イザベル/アリシア・ヴィキャンデル

トムの妻。

新婚当初は孤島でトムと幸せな生活を送っていたが、流産を繰り返していくうちに心を病んでいく。

そして、島に流れ着いた赤ん坊を自分の子供にしてしまったことで、悲しい運命を背負っていくことになる。

 

ハナ/レイチェル・レイチェル・ワイズ

島に流れ着いた赤ん坊の本当の母親。

我が子を取り返すべく奮闘する。

 

「光をくれた人」のラストまでの展開・結末

ラストまでの展開

第一世界大戦が終戦した1918年。主人公のトムは連邦保全局に頼み込み、臨時の灯台守としてオーストラリアの西部ヤヌス・ロックへ訪れる。臨時として働くことになったトムだが、前任の灯台守が自殺したため、正式な灯台守へと昇格。また、そこで出会ったイザベルと結婚をすることになる。

自分たち以外は誰もいないヤヌスで幸せな日々を送っていたトムとイザベルだったが、2回も流産してしまう。

ある日、男性の遺体と赤ん坊がのったボートがヤヌスに流れ着く。子供をずっと欲しがっていたイザベルはこの赤ん坊を神からのご加護として、自分たちの子供にすることを提案。

トムは最初こそ否定していたが、イザベルの必死の懇願に根負けし、赤ん坊を自分たちの子供とする手続きを踏んでしまう。また、父親である男の死体は島の外れに埋めたのであった。

それから、トム、イザベル、そしてルーシーと名付けられた赤ん坊は家族3人で幸せな日々を過ごしていた。それから数年後。ルーシーの洗礼のために本土へ戻ったトム一家だったが、そこでトムはお墓の前で号泣する女性を見つける。実はそれがルーシーの母親ハナだったのだ。

自分たちの娘の本当の母親であるハナに罪悪感を感じたトムは、あなたの子供はルーシーとして元気に暮らしているといった内容の手紙をハナに送る。そして、ハナはその手紙を頼りに警察に捜索願いを出すのであった。

それから数日後。灯台が出来てから40年の記念パーティーが開かれる。そこで、トム、イザベル、ハナ、ルーシー全員がはじめて体面。そこでイザベルはハナがルーシーの母親だと気づき、動揺する。

また、我慢の限界に達したトムはルーシーがヤヌスに流れ着いた時にもっていた飾り物をハナにこっそり返してしまう。実はその飾り物は、ハナが赤子だったルーシーに預けた飾り物だったのだ。

その結果警察の捜査の手が広まり、トム達の悪しき行いがばれてしまう。ルーシーはハナの元に戻され、トムはイザベルの罪をすべてかぶり逮捕。また、イザベルは実家に戻り憔悴しきった日々を過ごすといったように、家族バラバラになってしまう。

 

結末

しかし、ルーシーははハナを受け入れることができず、イザベルの元へ帰りたいと泣きわめいてしまう。そしてある日、ルーシーはどこかへ失踪してしまう。

街中で捜索がはじまり、ルーシーは海岸沿いで発見される。しかし、ハナはそれを見て、本当の母親は自分ではなく、イザベルなのではないかと考えるようになる。

後日、ハナはイザベルの元へ訪れ、自分の夫の死の真相を知りたいことを告げ、もしトムが夫を殺したのなら真相を話してほしい。話せばルーシーは返すと申し出る。

トムはハナの夫を殺してはいない。しかし、ここで真相を言えば自分も捕まってしまい一生ルーシーに会えなくなる。イザベルは何かを思い出し、獄中から届いたトムの手紙を読む。そこには、どんな境遇でも一生イザベルを愛し続けるといった、トムの真摯な気持ちが綴ってあった。

それを見たイザベルはすべてが吹っ切れ、移送されそうになったトムの元へ駆け寄り、その場ですべての真実をる。「この事件の真相は、すべて自分が夫に頼み込み、無理やり行ったもの」だと。

こうして2人は罪を認め、捕まってしまうのであった。しかし、その話を聞いたハナは死んだ夫の座右の銘でもあった「一度は赦す」という言葉を思い出し、トムとイザベラを許すことに。

こうしてトム達は減刑され、刑務所へいくことはなく、またルーシーも徐々にハナを受け入れていったのだった。

それから約30年後。イザベルは病気で死んでしまい、トムは1人で田舎町でくらしていた。すると、そこに1人の女性が訪れる。

それは大きくなったルーシーで、また彼女も1人の母親になっていた。ルーシーはトムに拾って育ててくれた礼をいい、また母のイザベラの遺言をよんで、両親の愛情を再確認し、帰っていった。

トムはイザベルとの最期を思い出し、いつまでも帰っていくルーシーを見つめていたのであった。

 

【ネタバレ】「光をくれた人」の感想

感動どころか胸糞すぎてイライラ

「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランスが監督を手がけ、なおかつこれだけ感動をごり押ししているので、ポケットティッシュを大量に用意していったのですが、使わないどころか胸糞すぎて後半はずっとイライラしていました。

作品自体を否定するつもりはありませんが、何より後半の展開にはヤキモキしてしまいましたね。

とりあえずどこに苛立ちを覚えたかというと、本作のすべての元凶であるイザベルの言動、行動全てです。

島に流れ着いた赤ん坊を勝手に自分達の子供にした挙句、夫のトムが罪悪感に苛まされ本当の母親に真実を伝えたかと思えば、あの男を許さないと逆ギレ。最後はトムと共に自分の罪を認めましたが、それまでの行動が自分勝手すぎて殺意が芽生えました。

そもそも、人の子供を勝手に自分のものにするって、キチガイの発想ですからね。流産して2人の子供を亡くしているといったバックボーンがあったとしても、盗みはだめでしょ。

というか、一回目の流産の時に苦しい思いをしたのだから、二回目の流産の際は妊婦だけ本土に送り返すとか、常に医者を待機させているとか、なにかしら対処はできたはずなんですよ。

それを医者に体を触らせたくないからとかいって、助産婦なしで子供を産もうとするトムとイザベルには絶句してしまいまいした。いやいや流石に学ぼうよと。水子に呪われるよ?

このように、前半は人間のエゴが剥き出しになっているサイコスリラーとなっているので、ぼくのように恐怖を覚えた方はサーっと冷めてしめい、その後は全てが茶番に見えてくるかと思います。

 

結局一番の被害者はだれなのか?

結局1番の被害者はだれなのか?整理するとこうなります。

  1. ルーシー(ハナはグレイスと命名)
  2. ハナ
  3. トム

どう考えても1番の被害者は子供のルーシー(グレイス)ですよね。

父を失い、育ての親はただのメンヘラ盗人で、本当の親に預けられるもすぐに受け入れらることができず、挙げ句の果てには泣きながら家出してしまうという。

「あなた(ハナ)なんて知らない〜。本当のママに会わせて〜」とルーシーが泣きわめくシーンはとにかく胸糞だし、かわいそすぎて涙がでてきました。

ただ、ルーシーが消えた際に町中の人達が彼女を探すシーンで、イザベルサイドはルーシーと呼びかけ、ハナサイドはグレイスと呼びかけていたのは笑いましたね。

いや、統一しろよと。

そして2番目の被害者は完全にハナですよ。

こちらも不純な理由で夫を失い愛娘も他人に奪われ、取り返したと思ったら拒絶されてしまうといったように、踏んだり蹴ったりでしたからね。

それでも最後はトムとイザベルを許すといった聖人ぶりで、流石にやりすぎたなといった感想。

あんないい人普通いないよ。

また、ぼくはトム自身も十分被害者だと思うんですよね。

戦争によって心に傷を負い、余生は1人で過ごそうと思っていた矢先に自分を普通の人間に戻してくれたイザベルと出会い結婚。しかし、子供を2回も流産した挙句、愛する妻の頼みを断れず、犯罪に加担することに。

ぼくが思うに、彼は繊細な人間でなおかつ戦争の経験がトラウマとなっていて、もう誰かの哀しむ顔を見たくない不器用で優しい男なんですよ。だから、愛するイザベルの犯罪に加担し最後まで妻を守ったし、またちゃんとハナには真実を伝えたわけで。

ぼくはトムの男としての誠意に深く感動しました。

愛する人のために最後まで自己犠牲を貫けるのは男の鑑です。

ここらへんの描写は男性だとわかってくれる人も多いはず。

ただ、イザベル。お前はダメだ。身勝手すぎる。

流石に彼女のことを擁護する人はいないと思いますけど、ラストの展開を除いて彼女はずっと自分の欲望のままに突き進み、多くの人の人生を狂わせましたからね。

やっぱり綺麗なバラには棘がある。

 

レイチェル・ワイズの幸薄感がたまらなかった

光をくれた人

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ここからは良かった点を述べていきます。 

まず、未亡人として登場したレイチェル・ワイズがとにかく美しくて、発情しかけました。

というのも、ぼくはZARDの坂井泉水のように幸の薄い美人が大好きで、本作のレイチェル・ワイズの容姿や佇まいは完全にぼくの好みでした。

美人の涙はたまらんとです。

にしても、この美貌で47歳ってやばくないすか?若いとか通り越してもはや芸術の域ですからね。

ぼくは「ハムナプトラ」をみて彼女のことを好きになったんですけど、その頃から容姿が全く変わってないんですよ。

まじでダニエル・クレイグが羨ましいです。

 

ロケーションとカメラワークがとにかく美しかった

光をくれた人 感想

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カメラワークはとにかく素晴らしくて、オーストラリアの孤島をバックにスクリーンに映し出されるマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴキャンディには、多くの人が息を飲むはず。

1つ1つのカットやシーンにどれだけ気合をいれるんだよと突っ込みたくなるくらい美しくて、監督の本作におけるこだわりや情熱が伝わってきました。

特に、マイケル・ファスベンダーのいい男感は抱かれてもいいレベルで、

「寂しい眼差しで海を見つめるファスベンダー」

「愛する妻と娘を遠くから幸せそうに見つめるファスベンダー」

「険しい顔でイザベラを抱くファスベンダー」

と、「マイケル・ファスベンダーのプロモーションビデオかな?」というくらい、美しくてたくましいファスベンダーがスクリーンにどアップで何度も何度も映し出されます。

彼のファンは間違いなく目をハートにしてキャッキャいいだすでしょうし、彼のことを知らなくても、多くの女性が胸キュンと膣キュンを体感することになるでしょう。

それと今思えば、アリシアとマイケルは現実世界でもカップルなわけで、ハリウッドの役者カップルたちは平気でスクリーンの中でも愛し合いますが、あれはやっぱり文化からくる自信なんでしょうね。

日本じゃ共演すらしないですからね。勝手に事務所同士がNGだして。

あー、渡部と佐々木希カップルも一肌脱いでくれないかなー。もちろん、渡部の顔にはモザイクだけどな!

 

「光をくれた人」の解説

タイトルの意味は?

何かと邦題はダサい、キモイなどとクレームがつきやすいですが、今回に関しては「光をくれた人」で正解だったと思いました。

最初邦題を見た時、「光をくれた人」はトムとイザベルの前に現れた赤ちゃんのことを指していると思っていたのですが、映画を最後までみると光をくれた人はどうも、トム目線から見たイザベルのことを指しているんですよね。

このトムという男の素性は、物語では深く語られません。しかし彼の言動や行動をみるとある1つのことが分かってきます。

それは「心が死んでいる」ということ。

そのヒントとなるのが第一次世界大戦です。彼は戦争で勇敢に戦い、無傷で帰ってきました。周りの者は彼を英雄と称え、本来ならば胸を張って堂々と生きていくのが普通です。

しかし、序盤のトムの瞳は死んだ魚のようにどす黒く、また最初から最後まで戦争について聞かれても全く答えようとしませんでした。

世界史に詳しかったり、映画をよくご覧になる方はお分かりだと思いますが、戦争は地獄です。

もちろん、ぼくは経験したことがないので憶測でしかものを語れませんが、アメリカの退役軍人の悲惨な現状を見てもわからないように、戦争は人の心を殺す病なのです。

トムは人間としての心を失い、余生は孤独に孤島で過ごそうとした時に、イザベルと出会い、そして人間の心を取り戻しました。

そう、トムにとってイザベルは恋人や妻であると同時に「光をくれた人」であって、生きる希望を見出してくれた命の恩人なのです。

だからこそトムはイザベルの犯罪に加担し、そして最後まで自己犠牲を払って彼女を守ったのでしょう。

愛という言葉で片付けることもできますが、ぼくはタイトルと内容を見る限り、本作は1人の男が1人の女性に助けられた救済映画なのではないかと考察しました。

 

まとめ

いやー、胸糞イライラ映画でしたね。

本作には原作小説があるので気になった方はどうぞ。

映画では描ききれなかった部分も細かく描かれています。

 

 

 

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