みなさんこんにちは。下町バットマンです。
ここでは、トム・ハンクス×クリント・イーストウッドのタッグで話題になった、「ハドソン川の奇跡」の感想をかいていきます。
実際にあった飛行機事故を元につくられた作品で、アカデミー賞最有力作品とも言われています。(第40回日本アカデミー賞の優秀外国作品賞に選ばれました。)
ネタバレ全開の感想記事なので、自己責任でお読みください。
目次
「ハドソン川の奇跡」あらすじ、キャスト紹介、採点
あらすじ、キャスト
あらすじ
乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルでコントロールを失う。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガーは必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させることに成功。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、全員が事故から生還する。サリー機長は一躍、国民的英雄として称賛されるが、その判断が正しかったのか、国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われる。
引用:映画.com
- 製作国 アメリカ
- 公開年 2016年
- 監督 クリント・イーストウッド
- キャスト トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラー・リニ―
- 上映時間 96分
- 原題 Sully
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 B
こんな人にオススメ!
- トム・ハンクスもしくはクリント・イーストウッド作品が好きな方
- 航空業界の裏側を知りたい方
- USエアウェイズ1549便不時着水事故の細かい詳細を知りたい方
本作のモチーフになった、「USエアウェイズ1549便不時着水事故」とは?
https://youtu.be/no-7d_J-nw4
USエアウェイズ1549便不時着水事故(USエアウェイズ1549びんふじちゃくすいじこ)は、2009年1月15日午後3時30分頃(東部標準時(UTC-5))に、ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ1549便が、ニューヨーク市マンハッタン区付近のハドソン川に不時着水した航空事故である。
引用:Wikipedia
本作「ハドソン川の奇跡」は、実際にあった飛行機事故をモチーフに制作されました。
物語の後半ではこの事故の詳細が鮮明に描かれており、いかに当時の事故が奇跡的だったかということが伝わってきます。
ただ、その肝心の飛行機のCGが妙にチープに感じたのはぼくだけでしょうか。
気になるラストまでの展開【ネタバレ全開】
ここでは、ラストまでの展開を箇条書きで簡単に紹介します。
物語は飛行機事故が起きて、数日経ったある夜からはじまります。
↓
事故を起こした機長のサレンバーガー(通称サリー)と副操縦士のジェフは、飛行機事故のせいで日々マスコミに追われており、幻覚を見るほど疲れていました。
↓
サリー達は数日前に、乗員乗客155名を乗せた「USエアウェイズウ1594便」を運行していたのですが、トラブルによってエンジンが完全停止。ハドソン川に緊急着陸をしていたのです。
↓
緊急のトラブルを見事回避し、乗員乗客155人を全員救出したサリーを、乗客や街の人々は英雄としてたたえましたが、NTSB(国家運送安全委員会)は彼らを英雄視せず、むしろ疑いの目をかけたのです。
↓
その要因は主に2つ。①片方(左側)のエンジンは壊れていなかった可能性が。②状況的にハドソン川ではなく、他の空港に着陸することもできたのではないか。
↓
こうして、彼らはNTSBから麻薬や飲酒運転の疑いを掛けられ、英雄から殺人の容疑者へと一転してしまったのです。
↓
しかし、サリーとジェフは猛抗議をし、ついには大がかりなシュミレーション検証をすることに。
↓
そして検証の結果、あの状況ではどう考えてもハドソン川に不時着するしかなかったと証明することに成功。
↓
実はサリーは、若い頃から父親の飛行機を借りて飛行するほどの飛行機好き。しかも空軍時代には、エンジントラブルで墜落しそうになった戦闘機を、見事不時着させていたのです。
↓
40年のパイロット経験と勘によって奇跡を起こしたサリー。物語はジェフの粋なジョークによって幕を閉じたのでした。
細かい説明は省いていますが、全体のあらすじはこんな感じです
「ハドソン川の奇跡」 【ネタバレ感想】
良く言えば”実話を忠実に再現した緊張感のある大人の作品”
画像引用:映画.com
よく言えば“実話を忠実に再現した緊張感のある大人の作品“でした。
終わり方も妙にあっけなくて、
「え、そこで終わんの?」
と良くも悪くも意表を突かれてしまいましたね。
「ハドソン川の奇跡」は本作の監督でもある、クリント・イースットウッドの直近の作品「アメリカン・スナイパー」に通ずるものがあります。
アメリカン・スナイパーでは戦争そのものではなく、戦場から帰ってきた帰還兵の葛藤や現実を軸に描いていましたが、本作も飛行機事故そのものではなく、その後に起きた操縦士たちの人間模様や葛藤を軸に描いていました。
この作品は本当にあった飛行機事故をモチーフにつくられています。
実際、イースットウッド監督は当時を限りなく再現するため飛行機(エアバス)を購入したり、当時の関係者をキャストに迎えたそうです。
また、主演のトム・ハンクスも人間味のある演技と、役作りのために染めた白髪のおかげで、見事に主人公のサレンバーガー操縦士(通称サリー)になりきっていました。
そう考えるとよくできていて、無駄に話を盛っていなかったり、過剰な演出がないなど、
いい意味でハリウッドらしくない作品で、好感をもてるポイントもいくつかありました。
悪く言えば”無駄に長くて退屈な作品”
そもそも、「事故のシュミレーションをゲーム感覚でやるなしwそんなので再現できるのか?」と思いましたが、これが航空業界の実態だそうです。
結局サリーの冷静な判断と豊富な経験によって起こった、“奇跡の物語“として映画は幕をとじました。
サリーの意味深な行動や回想が随所にあったので、ぼくなりに勝手に推理していたのですが、すべて勝手な深読みで終わってしまい、なんともあっさり終了。
肩透かしを食らってしまいました。
まあ、でも現実なんてこんなものですよね。
従来のハリウッド映画のように過剰に話を盛って観客を沸かせようとしたあげく、逆に駄作になる作品よりかは大分マシですから。
ただ、NTSBの尋問や飛行機事故の説明など、長ったらしいシーンもあるのでデートにはオススメできません。
実際に帰りのエレベーターで後ろのカップルの女性が「長い!!」と愚痴ってました。
あと、エンドロールは結構粋な計らいになってるので、気になった方は最後まで見届けましょう。
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