みなさんこんにちは。下町バットマンです。
笑いと感動と興奮がうまい具合に融合した作品で、ハリウッドらしくエンターテイメント性に富んだ良作でした。
娯楽作品として見るにはもってこいの作品で、映画を見てほっこりしたい方やハラハラドキドキしたい方におすすめです。
ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。
目次
「ジーサンズ はじめての強盗」作品概要
あらすじ
突然の年金打ち切りで会社から見放され、銀行からも冷たくあしらわれてしまった彼らは、今までの生活を取り戻し、家族と幸せに暮らすため、まさかの銀行強盗という命がけの大勝負を決意する。
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国 アメリカ合衆国
- 公開年 2017年
- 上映時間 96分
- 配給 ワーナー・ブラザーズ映画
- 監督 ザック・ブラフ
- 脚本 セオドア・メルフィ
- キャスト モーガン・フリーマン/マイケル・ケイン/アラン・アーキン/クリストファー・ロイド
監督は「終わりで始まりの4日間」で主演と監督を務めたザック・ブラフ。
脚本は「ヴィセントが教えてくれたこと」や、アカデミー賞にノミネートされた「ドリーム」を手がけたセオドア・メルフィ。
キャストについては後述で詳しく説明します。
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 A
こんな人におすすめ!
- クライムコメディが好きな方
- ニューヨークの街を堪能したい方
- 映画を見てほっこりしたい方
「ジーサンズ はじめての強盗」の主要登場人物
ウィリー・デイビス/モーガン・フリーマン
定年退職し、年金で暮らしていたがそれを取り上げられてしまったため、ジョーの考案した銀行強盗計画に参加することに。
愛する娘と孫娘がいるが、腎臓病を患っている。
ジョー・ハーディング/マイケル・ケイン
年金を取り上げられた上に、銀行の悪質な貸付システムによって家も取り上げられそうになってしまい、銀行強盗を計画する。
ウィリー同様、愛する娘と孫娘がいる。
アルバート・ガードナー/アラン・アーキン
通称アル。特技はサックスを吹くこと。
最初はジョー達の計画に乗り気ではなかったものの、後に参加することになる。
独身だが近所に住んでいる女性から熱烈な求愛を受けている。
「ジーサンズ はじめての強盗」のラストまでの展開・結末
ラストまでの展開
セムテック社の製造ラインで長年働いてきたウィリー、ジョー、アルは現役を引退し、慎ましい生活を送っていた。
しかし、セムテック社の合併問題で年金が打ち切りになり、またジョーは銀行の悪質な貸付システムに騙され、彼らは貧困という現実を突きつけられてしまう。
そこでジョーは銀行強盗をして一攫千金を狙う作戦を立てる。実は彼は数日前にたまたま銀行強盗の現場に出くわしており、その時の犯行があまりにも鮮やかで、自分もできると錯覚を起こしていたのだ。
ジョーとウィリーは可愛い娘と孫娘がおり、またウィリーは重い腎臓病を抱えていたため、どうしても今の生活を壊したくなく、早速行動を起こしていく。まず麻薬のバイヤーでジョーの元婿に会いに行き、そこで彼から強盗と動物保護施設の運営で生計を立てているヘスースを紹介してもらうことに。
一方銀行強盗を渋っていたアルだったが、ジョーとウィリーの説得をうけ彼も仲間に加わることに。そしてヘスースと取引をし、強盗のイロハを教えてもらうことになったジョー達は着々と準備を進めていくのであった。
結末
ジョー、ウィリー、アルはヘスースから強盗の手ほどきを教わっていた。アリバイ作り、予行練習、体力作りまで、彼らは老体にムチをうって準備を進めていく。
そして、ついにその日が訪れる。まずジョー達は自分達が所属する老人会のイベントに参加し、アリバイを作ることに。そしてそこから上手く抜け出し、銀行へと向かうのであった。
銀行についたジョー達は空砲の拳銃で人々を脅し、銀行強盗を決行。最初は上手くいっていたのだが、ウィリーの体調が悪化し倒れてしまう。その際、その場にいたアジア系の少女に心配され、顔を見られそうになったウィリーだったが、間一髪のところで逃げることに成功する。
しかし、警察の捜査の手は意外にも早く、あっさりと容疑者として連行されてしまうジョー、ウィリー、アル。しかし、彼らのアリバイは完璧で、証拠が出てくることがなかった。
そこで警察は防犯カメラに映っていた少女を呼び出し、ジョー達と面通しさせることに。少女は1人ずつ犯人を確認していくが、ここには犯人はいないと言い、その場を後にする。
実はその少女はウィリーの孫娘と友達で、最初から事情を知っており、庇ってくれたのだ。
こうして警察の捜査の手から逃れたジョー達は、盗んだお金を老人会の仲間や知り合いなど、今までお世話になってきた人達に配っていき、そしてジョー、ウィリー、アルも家族と共に平和な日々を過ごすのであった。
【ネタバレ】「ジーサンズ はじめての強盗」の感想
全体の感想
これぞハリウッドといったような、笑えて、泣けて、エキサイティングできる、エンターテイメント性に富んだ素敵な作品でした。
大まかなあらすじは、年金を取り上げられた老人たちが銀行強盗を企てるという内容で、純粋に脚本が面白いです。
主演のモーガン・フリーマン作品で例えるなら「RED」と「ラストベガス」をうまい具合にブレンドした作品で、全体的に緩さがありながらも、後半の銀行強盗シーンは中々のエキサイティングぶりで、完全にぼく好み。
また、主演の爺さんたちが所々かましてくれるブラックジョークが最高で、
「(呆けた老人仲間をみて)ああなったら殺してくれ」
「(電話が鳴るたびに)誰か仲間が死んだか?」
「(若い姉ちゃんをみて)あいつは歩く性病だ!」
といったように、ついついクスッと微笑んでしまうセリフが飛び交っていました。
ぶっちゃけ、あの汚い会話だけで2時間はいけましたね。
無駄に豪華なキャスト陣
引用:映画.com
爺さんたちだけで画がもつの?と不安になっている方もいると思いますが、名優ばかりを集めているので、彼らの粋でユーモアのきいたセリフや動きを見るだけでも最高に笑えます。
「ショーシャンクの空に」や「ミリオンダラー・ベイビー」で有名な名優モーガン・フリーマン。
「ダークナイトシリーズ」で主人公を献身的にサポートする執事のアルフレッドを演じたマイケル・ケイン。
「アルゴ」や「リトル・ミス・サンシャイン」で活躍したアラン・アーキン。
この3人がトリプル主演を務めており、このトリオの掛け合いがまあ面白いわけですよ。
現実世界では銀行強盗なんてしなくても孫の代まで遊んで暮らせるほど稼いだお三方ですが、本作ではハリウッドスターとしてのオーラを消し、ヨボヨボの爺さんを演じていました。
まあ、マイケル・ケインにおいては服装しかり、どう考えても貧困に喘いでいる爺さんには見えませんでしたが…。
また、「バック・トゥー・ザー・フューチャーシリーズ」のドクでお馴染みのクリトファー・ロイドも痴呆の進んだ老人役で出演しており、いいアクセントになっていました。
ニューヨークのロケーションが美しく、ほっこりできた
引用:映画.com
銀行強盗をして一攫千金を狙うテーマのため、ロケーションも絶妙にパブリックで本作の雰囲気を盛り上げていましたね。
本作の舞台はニューヨークのブルックリンとクイーンズなのですが、簡素な住宅街から始まり、そこからさりげなく映るブルックリン橋や時折映るダイナーでの食事などが印象的でした。
ニューヨークをロケ地にしたのは監督たっての希望だおうで、ザック・ブラフはこの街に特別な想いを寄せていたようです。
貧困の差が激しいニューヨークの街で撮影することで、主人公たちのような労働階級者が追いやられいる状況を視覚的に表現したかったんだとか。
たしかに、ニューヨークの街並みを美しく、そして現実的に描こうとしている監督の創意工夫が伝わってきたので、是非ニューヨークの街にいったような疑似体験を楽しんでください。
前向きになれる素敵な作品
年金、住宅ローン、病気などアメリカの社会問題をこれでもかというくらい現実的に描いている作品でもあるのですが、見終わったあとは清々しい気持ちにさせられます。
実際監督自身がインタビューでこのように語っていました。
「自分がどんな映画が大好きなのかを考えてみると、ひとつの共通点として、感動とユーモアがどう融合しているかという点があります。私はある瞬間に声を出して笑い、そのあとで感動したり、鼓舞されたりしたい。この映画でも、観客がそういう体験をしてくれればいいなと思っています。これは本質的に楽しい強盗コメディで、映画界の名優たちが共演しています。家族と一緒に楽しめ、きっと誰もが何かを手に入れて劇場を後にできる映画なんです」
ぼくが鑑賞した劇場はご年配のお客さんが多かったのですが、心なしかほとんどの方が満足した顔で劇場を後にしていました。
また、ぼく自身も今週はいろいろあってちょっと疲れていたのですが、見終わったあとはいい意味で肩の力が抜け、前向きになれましたからね。
監督の仰るとおり、感動とユーモアが上手く融合し、見終わった後に前向きになれる素敵な作品でした。
まとめ
公式サイトを拝見したところ、たくさんの著名人が本作にコメントを寄せていたので、いいなと思ったコメントをいくつか抜粋しておきます。
- 安定が期待出来ない余生に怒ったジーサンズを、抜群の安定感で3人のオスカー役者が96分のラストまで、ワクワク、スカッとさせてくれます。ジーサンズに“心”を盗まれた!!マイッタ!カッコイイ!! 小堺一機
- とても素晴らしい映画です。 私も72歳、彼らに負けないように生きなければ・・・元気を貰いました。 おすぎ(映画評論家)
- 「また歳とるのかぁ…」
アラサーになって少しだけ憂鬱になってきた誕生日。 まさかシニアになることに期待感を抱ける映画に出会えるとは!
まだ若輩者にとって最良の人生の活力剤、ここに発見。
銀行強盗にとどまらずジーサンズの生き様に、私のハートも盗まれた! 東紗友美(映画ソムリエ)- 3人のオスカー俳優の軽妙洒脱な演技に酔いしれ、ニューヨークのロケーションに心ウキウキ。粋な会話にラストは鮮やかで文句ナシ! 今祥枝(映画ライター)
- こんなに元気になれる映画は初めて!
80歳を過ぎても自分らしく生きている3人の姿は笑っちゃうけど感動しました。
「自分の老後は自分で決める」こんなジーサンにわたしはなりたい(笑) 竹内義彦(終活社長)
老いぼれおやじ達の最後の聖戦を劇場で見届けましょう!
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