みなさんこんにちは。下町バットマンです。
ガイ・リッチー監督作品が苦手で、尚且つポスターが異様にダサかったので、期待値ゼロだったのですが、アドレナリンと脳汁ドバドバアクションのおかげで楽しむことができました。
タイトル通り、「卍解!!」という言葉がぴったりのファンタジーアクション大作です。
男の子は絶対好き!と言い切れる作品になっています。
ネタバレ全開の感想記事です。自己責任でお読みください。
目次
作品概要
あらすじ
王の子でありながら路地裏のスラムで育った貧しい青年アーサーが、伝説の聖剣エクスカリバーを手にし、救世主として語り継がれる存在へと成長していく姿を描いた。
引用:映画.com
本作「キング・アーサー」は、中世から語り継がれている史劇アーサー王伝説を元に制作された作品です。
そもそも「アーサー王って誰だよ!」という方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
https://matome.naver.jp/odai/2146546639696079901
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国 アメリカ合衆国
- 公開年 2017年
- 上映時間 126分
- 配給 ワーナーブラザーズ映画
- 監督 ガイ・リッチー
- 脚本 ジョビー・ハロルド
- キャスト チャーリー・ハナム/ジュード・ロウ/エリック・バナ/アストリッド・ベルジュ=フリスベ/ジャイモン・フンスー
監督は「シャーロック・ホームズシリーズ」や「スナッチ」で知られるガイ・リッチー監督。
主演を務めるのは「パシフィック・リム」で主人公を演じたチャーリー・ハナム。
また、「シャーロック・ホームズシリーズ」や「ガタカ」で有名なジュード・ロウ、「ミュンヘン」で主演を務めたエリック・バナも参加しています。
採点
評価基準
- S・・・・・これぞ後世に語り継がれていく名作!!DVDも買う!
- A・・・・・素晴らしかったです。DVDでたら借ります。
- B・・・・・まあ、普通。
- C・・・・・微妙。人にはオススメしない
- F・・・・・ふざけんな!金返せ!!!
採点 A
こんな人におすすめ!
- キング・アーサー関連作品が好きな方
- 洋ゲーが好きな方
- 下剋上をテーマにした作品が好きな方
「キング・アーサー」の主要登場人物
アーサー/チャーリー・ハナム
前イングランド王ユーサーの息子で、聖剣エクスカリバーの力を解放できる人物。
両親を殺され、スラムでゴロツキとして育つ。
ひょんなきっかけでレジスタンスと手を組み、現国王からイングランドを取り戻すために奮闘する。
ヴォーティガン/ジュード・ロウ
現イングランド国王。
アーサーが小さい頃に謀反を起こし、アーサーの両親で兄のユーサーと王妃を殺害する。
城の地下に闇の魔術師を匿っており、身内の死体を代償に闇の力を手に入れる。
メイジ/アストリッド・ベルジュ=フリスベ
レジスタンス側につき平和のために力を使う女魔術師。
動物を操る能力をもち、アーサーを手助けしていく。
接近戦は不得意。
ユーサー/エリック・バナ
アーサーの父でヴォーティガンの兄。
ヴォーティガンの謀反に会い、闇の力を手に入れた彼に殺されてしまう。
アーサー同様聖剣エクスカリバーを自在に操ることができる。
ベティヴィア/ジャイモン・フンスー
レジスタンスのリーダー。
アーサーと共にイングランド奪還のために奮闘する。
ビル/エイダン・ギレン
お尋ね者の弓使い。
弓の腕は一級品で、肉弾戦も得意とする。
「キング・アーサー」のラストまでの展開・結末
ラストまでの展開
舞台は遥か昔のイングランド。国王ユーサー王は平和の精神を持って国を統治していた。しかし、弟のヴォーティガンと悪の魔術師が手を組んで謀反を起こし、国を乗っ取られてしまう。
また、その際にユーサー王と王妃は髑髏の騎士となったヴォーティガンに殺されてしまい、間一髪一人息子のアーサーだけ逃げ延びることに成功。そしてアーサーは流れ着いたスラムの売春宿に拾われ、成長していく。
大人に成長したゴロツキのアーサーは仲間に恵まれ、日々格闘場で格闘術に磨きをかけていた。しかしある日お尋ね者のビルを不本意に匿まい、また巷で外国の役人とモメてしまったことでヴォーティガン率いる国王軍から目をつけられしまう。
一方、兄のユーサーから国を乗っ取り、傍若無人の振る舞いで国を統治していヴォーティガンは塔の建設に急いでいた。彼は城の地下に闇の魔術師を匿っており、闇の魔術師と塔の力を利用して完全なる支配を手に入れようとしたのである。
しかし、そんな矢先に海の底から聖剣エクスカリバーが出現。この剣は真の王になる資格をもつ者しか抜くことができないことが分かる。
巷では真の王はヴォーティガンではなく、他にいるという噂が流れ、ヴォーティガンは国民を治めるためにも、真の王を見つけ、殺害するよう命じるのであった。
そんな中で問題ばかりを起こしていたアーサーは国王軍にあっさり捕まり、城に連れていかれる。そこでアーサーは聖剣エクスカリバーをいとも簡単に引っこ抜いてしまい、捕らえられしまう。
公開処刑を言い渡されたアーサーは国民の前で処刑されそうになるが、レジスタンス(反逆軍)の力を借りて窮地を乗り切る。そしてそこで数少ないメイジ(魔術師)の女性やレジスタンスのリーダー、ベディヴィア、アーサーが匿っていた弓使いのビルと出会い、アーサーはレジスタンスに加入することに。
ヴォーティガンを倒してかつての平和なイングランドを取り戻すために日々、行動を起こしていくレジスタンスだったが、アーサーは過去のトラウマに苛まされ、聖剣エクスカリバーを自在に使いこなせずにいた。
そんなアーサーを見かねたメイジは彼を危険な獣だらけの島へと放り出し、修行させる。紆余曲折がありながらもアーサーは徐々に過去のトラウマを克服しエクスカリバーを使いこなせるようになっていた。
そんな矢先、内通者からヴォーティガンが港町でパレードを行う情報を手に入れたレジスタンスはヴォーティガンを待ち伏せし、暗殺を試みるも失敗。
アーサー達は追われる身となってしまうが、ここでアーサーが覚醒。エクスカリバーの力を解き放ち敵を一網打尽にし、逃亡に成功する。
しかし、大切な仲間を何人も失ってしまったアーサーは自己嫌悪に陥り、剣を捨て戦いから逃げようとしていた。しかし、そこにエクスカリバーの守護神(水の妖精)が現れ、アーサーしか国を救うことができないと告げ、彼を説得するのであった。
結末
守護神のお告げを聞き、再度闘志を燃やすアーサーだったがレジスタンスの隠れ家に国王軍が襲来。メイジや大切な仲間を連れ去ってしまう。
ヴォーティガンはエクスカリバーとアーサーの命を引き換えに、仲間を引き渡す取引を持ちかける。しかし、レジスタンス達はこれをチャンスと見て国中から仲間を集め、奇襲作戦を計画する。
そして、アーサーは捕まったフリをして1人で城に出向き、メイジの力を借りてエクスカリバーと仲間達を取り戻す。そして隠れていたレジスタンスと国民達が一気に城に奇襲を仕掛けるのであった。
完全に覚醒したアーサーは無双状態に入り、またレジスタンス達の勢いもあって国王軍とヴォーティガンを追い詰めていく。
その頃、ヴォーティガンは城の地下にいた。彼は地下に匿っていた闇の魔術師に力を求め、代償として愛する娘の命を捧げる。実はヴォーティガンはこれまで身内の命を代償にして闇の魔術師から力をもらい、国を統治してきていたのだ。
そして、魔術師から力を授かり、髑髏の騎士となったヴォーティガンとアーサーが遂に対峙することに。しかし、髑髏の騎士の力はあまりにも協力で、アーサーは追い詰められしまうが、ここでエクスカリバーが更に覚醒。
完全無双状態になったアーサーはヴォーティガンを圧倒し、遂に彼にとどめを刺すことに成功する。こうして国は真の王であるアーサーが統治することになり、そしてキングアーサーの称号を手にするのであった。
【ネタバレ】「キング・アーサー」の感想
全体の感想
僕はガイ・リッチー監督作品がかなり苦手で、全く期待していませんでした。
というのも彼の作品は
「無駄にスローモーションを多用」
「細かすぎるカット割り」
「回りくどくてサブいセリフ」
といったように、とにかくクセが強すぎて、ぼくの好みではなかったんですよね。
しかし、本作ではそんなガイ・リッチー監督のクセがいい意味で生かされており、まさか彼の手がける演出がファンタジー映画とここまで相性がいいとは….びっくりしました。
完全に男性向けの作品であり、男の子からアクション映画好きのちょいワル親父まで、男性なら誰もが楽しめる演出や設定が随所で見受けられました。
そもそも原作のキングアーサーは、様々なヒーローものの映画やドラマ、アニメに影響を与えてきた史劇をですからね。ちなみに「ロード・オブ・ザ・リング」のモデルでもあります。
公開前は冷ややかな目でみていた「スラムのガキから王になれ!」というキャッチフレーズも、見終わった後だと妙に納得できます。
王道のヒーロー映画を見たい方は今すぐ映画館に足を運ぶべきですよ。
卍解する戦闘シーンが無駄にかっこいい
本作の何が素晴らしいかというと、クセが強くて厳つすぎる戦闘シーンです。
「なんじゃこりぁ〜!!!」とクセが強すぎる演出に最初は戸惑いを感じましたが、これがまたスルメ演出で、ストーリーが進んでいくごとに戦闘シーンを待ちわびている自分がいて、アドレナリンと脳汁が止まらなかったです。
例えばこのシーンとか、とにかくエキサイティングで厳つい。
厨二病なら名前を聞いただけで反応してしまう聖剣(エクスカリバー)を握りしめ、アーサーがグワシャ!グワシャ!ドゥーン!ドカーンと暴れ回るシーンはアホみたいに爽快。(ボキャ貧で申し訳ない)
心なしか「卍解!!」(ジャンプ漫画BLEACHの)と聞こえたのは僕だけじゃないはず。
うまい具合にスローモーション&ストップモーションを多用したカメラワークが印象的で、これよりもかっこよくてエキサイティングな戦闘シーンはまだまだ他にもあります。
今思うと、西洋を舞台にしたファンタジー作品なので、洋ゲーテイストのRPGのような神秘と興奮を体感することができます。
一部ではこの演出に嫌悪感を覚えた方もいるみたいですが、厨二病&洋ゲー好きのぼくはとにかく楽しむことができました。
魔術師を演じたアストリッド・ベルジュ=フリスベがかなり作品にハマってた
ネクストスーパーヒロインを見つけることに定評のあるぼくですが、今作のヒロインを演じたアストリッド・ベルジュ=フリスベもかなり魅力的で彼女のファンになってしまいました。
レア・セドゥをもっとミステリアスな感じにした彼女は、スペインとアメリカのハーフ女優さん。過去には「パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ」にも出演しています。
妖艶な見た目とミステリアスな雰囲気が魔術師という役柄と見事にマッチしていて、見惚れてしまう野郎共が続出するのは間違いないでしょう。
【ネタバレ】「キング・アーサー」の作品解説
あのベッカムがゲスト出演しています
本作にはゲスト出演であのサッカー界のスーパースター、ディヴィッド・ベッカムが出演しています。
サッカー好きの皆さんはもちろん知っていると思いますが、「レアル・マドリード」や「マンチェスター・ユナイテッド」で活躍し、イングランド代表ではキャプテンにも任命されたイングランドのスターがちょこっと出演しているのです。
ちょうどぼくが小学校の時に彼は全盛期を迎えていて、「ベッカムヘアー」なんて言葉が流行り、丸顔で到底あんな短髪が似合わないぼくも、サッカーをやっているというだけで無理やり親にベッカムヘアーにされた苦い記憶があります。
彼はガイ・リッチー監督の前作「コードネーム U.N.C.L.E」にカメオ出演しており、その縁で本作の出演に至ったんだとか。
ちゃんとセリフも与えられているので、注意して彼を探してみてください。
まとめ
ストーリーも戦闘シーンも僕好みの作品でした。
ファンタジー大作好きは是非映画館に足を運びましょう!
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